散歩の閑人:メタ坊っちゃまのYOASOBI?

若気の至りが過ぎてメタボでも、世遊びは辞められない。

スキー天国

2023年09月08日 | ★メタ坊徒然草

「ゲレンデに机を持って行け!」
ひと月の半分はスキー場で滑っているという、若気の至りに気づかない時期が何年か続きました。
ときは、そう「私をスキーに連れてって」という映画が放映されたあたりです。

首都圏から近いスキー場で、12月に滑降可能なゲレンデというのは数限られます。
当時は、スノーマシンがあっても、外気温が零度以下にならないと着氷できませんでした。
暖冬という言葉がちらほら取りざたされはじめたころ、それでも毎年クリスマスの夜・雪が降るという高原のスキー場がありました。
毎年、クリスマスの夜は、その高原のホテルに泊まって、スキー三昧です。

ある夜、親しくなったホテルマンが、バーテンダーの当番だというので、古い暖炉のあるラウンジに出かけました。
女の子に「ステキ!」っていわれるようなカクテルを作ってもらい、そのカクテルにまつわるうんちくを聞いているうちに、いつも気になっているラウンジの装飾について聞いてみたくなりました。

熊の頭とか、トナカイの頭とか、それにオウムとか、みんな古い剥製が置かれていること。
ステンドガラスのあちこちに「手形」の文様が描かれていること。

奥の部屋には机とかイスとか置かれているが照明も付けずに使っていないこと。
すると、親しいホテルマンが、ここだけの話として・・・
「気がつかれましたか?ここのスタッフは、もう慣れてしまいましたが、剥製の動物たちの目はときどき動きます。零時をまわってクローズとなり、後片付けをして消灯しようとラウンジ内を見まわすと、ステンドガラスの手が一斉にバイバイします。そして、奥の部屋ですが、誰もいないのに、物音や足音、グラスが触れ合う音がします。ここは古いホテルの旧館棟。たぶん、昔からのお客さんがまだ楽しんでいるんですよ」
と、
つづく。

吉田羊&鈴木梨央、松任谷由実「サーフ天国、スキー天国」カバー


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