今日は帰ってから飯を食いながらNHKのニュースを見ていたのですが、
途中チャンネルを回してみると、テレ朝の報道ステーションでは
堀江保釈のニュースをやっていました。そろそろ出てくるそうです。
次に回してみると、出てきた堀江の車が映されていました。
まさかと思ってまた回してみると、公道を走る堀江の車が上空から映されていました。
最後に飯を食い終わるころに回してみると、まだ堀江の車が上空から映されていました。
…これ、ニュース番組なんじゃなかったっけ…。
あまりにひどい。昼間のワイドショーよりひどい。
言論で堀江がどのように悪かったのかを追求していくのではなく、
ただ堀江を映し、映像だけをもって「なんとなく堀江は悪いことをしたんだろうな」
という印象を持たせようとする手法に絶句しました。
20分もただ堀江を映し続けるだけで彼らの正義感は満たされたのでしょうか。
情けないとは思わないのか。理詰めで勝負しようとは思わないのか。
その20分で、他に暴くべき社会悪は存在しないのか。
失望しました。
あ、ここでもテロップで「堀江被告」と出ていましたけど、正しくは「堀江被告人」です。
今のマスコミはなぜかすべてそういう運用になっているようですが、
民事訴訟では訴えを受けた人は「被告」であり、刑事訴訟においては「被告人」です。
細かいようですが、言葉の意味するところは全然違うので重要です。
すなわち、民事訴訟においては単に訴えを起こした人が「原告」であり、
単にその相手方となった人が「被告」です。どっちが悪いとかいう問題ではありません。
どちらかというと、お互い別に悪いことはしていないのですが
それぞれの認識・言い分が食い違って訴訟になることが多いのです。
弁護士も、「訴訟代理人」として登場します。
当事者の言いたいことを法律的に構成して代理で喋る人、という位置付けです。
一方の刑事訴訟においては国を代表する検察官が、
犯罪を犯したものとして訴追する人が「被告人」です。
もちろん「疑わしきは罰せず」と言いますし、
無罪推定の原則という建前によって判決が確定するまではあくまで一般人ですが、
訴訟では「そいつが悪いことをしたか否か」が争われます。
弁護士は、「弁護人」として登場します。
「お前、やったんだろ!」というような、
証拠の裏づけのない魔女狩り的な世論の圧力などから被告人を守り、
被告人の言い分を主張する人という位置付けです。
実際一般の人はこの区別なんか知りませんし、民事訴訟の被告が
「私悪いことなんかしてないのになんで被告なんて呼ばれるんですか」
などと錯乱してしまうことが多いそうです。
地味ですが、重要な区別です。
で、マスコミはこれらをごっちゃにしているようなのでそれも改善してほしいのですが、
最近流行の法廷ドラマでも刑事被告人を「被告」と言っているそうです。
そういうドラマだと絶対に監修として法曹が関わっているはずなので、
マスコミは知っていてこういう運用にしているとしか思えません。
何を考えているんでしょう。
現在はマスコミによる情報操作が幅を利かせていますが、せめてここを見ている人たちには
この区別と現在のマスコミの実態を知っておいてほしいと思ってこういう記事を書きました。
この他にも、法律がらみで聞きたいことがあったら
些細な疑問でもいいからどんどん聞いてくださいね。また記事にしたいと思います。
法律なんてなんだかいかめしいしとっつきにくいと考えている人に、
そんなに難しいもんじゃないし、上手く使えれば頼もしい味方になるんだということを伝えたい、
というのが私の望みです。
寝不足すぎて眠気を通り越して頭痛や眩暈がし始めたのでそろそろ寝ます。おやすみなさい。
途中チャンネルを回してみると、テレ朝の報道ステーションでは
堀江保釈のニュースをやっていました。そろそろ出てくるそうです。
次に回してみると、出てきた堀江の車が映されていました。
まさかと思ってまた回してみると、公道を走る堀江の車が上空から映されていました。
最後に飯を食い終わるころに回してみると、まだ堀江の車が上空から映されていました。
…これ、ニュース番組なんじゃなかったっけ…。
あまりにひどい。昼間のワイドショーよりひどい。
言論で堀江がどのように悪かったのかを追求していくのではなく、
ただ堀江を映し、映像だけをもって「なんとなく堀江は悪いことをしたんだろうな」
という印象を持たせようとする手法に絶句しました。
20分もただ堀江を映し続けるだけで彼らの正義感は満たされたのでしょうか。
情けないとは思わないのか。理詰めで勝負しようとは思わないのか。
その20分で、他に暴くべき社会悪は存在しないのか。
失望しました。
あ、ここでもテロップで「堀江被告」と出ていましたけど、正しくは「堀江被告人」です。
今のマスコミはなぜかすべてそういう運用になっているようですが、
民事訴訟では訴えを受けた人は「被告」であり、刑事訴訟においては「被告人」です。
細かいようですが、言葉の意味するところは全然違うので重要です。
すなわち、民事訴訟においては単に訴えを起こした人が「原告」であり、
単にその相手方となった人が「被告」です。どっちが悪いとかいう問題ではありません。
どちらかというと、お互い別に悪いことはしていないのですが
それぞれの認識・言い分が食い違って訴訟になることが多いのです。
弁護士も、「訴訟代理人」として登場します。
当事者の言いたいことを法律的に構成して代理で喋る人、という位置付けです。
一方の刑事訴訟においては国を代表する検察官が、
犯罪を犯したものとして訴追する人が「被告人」です。
もちろん「疑わしきは罰せず」と言いますし、
無罪推定の原則という建前によって判決が確定するまではあくまで一般人ですが、
訴訟では「そいつが悪いことをしたか否か」が争われます。
弁護士は、「弁護人」として登場します。
「お前、やったんだろ!」というような、
証拠の裏づけのない魔女狩り的な世論の圧力などから被告人を守り、
被告人の言い分を主張する人という位置付けです。
実際一般の人はこの区別なんか知りませんし、民事訴訟の被告が
「私悪いことなんかしてないのになんで被告なんて呼ばれるんですか」
などと錯乱してしまうことが多いそうです。
地味ですが、重要な区別です。
で、マスコミはこれらをごっちゃにしているようなのでそれも改善してほしいのですが、
最近流行の法廷ドラマでも刑事被告人を「被告」と言っているそうです。
そういうドラマだと絶対に監修として法曹が関わっているはずなので、
マスコミは知っていてこういう運用にしているとしか思えません。
何を考えているんでしょう。
現在はマスコミによる情報操作が幅を利かせていますが、せめてここを見ている人たちには
この区別と現在のマスコミの実態を知っておいてほしいと思ってこういう記事を書きました。
この他にも、法律がらみで聞きたいことがあったら
些細な疑問でもいいからどんどん聞いてくださいね。また記事にしたいと思います。
法律なんてなんだかいかめしいしとっつきにくいと考えている人に、
そんなに難しいもんじゃないし、上手く使えれば頼もしい味方になるんだということを伝えたい、
というのが私の望みです。
寝不足すぎて眠気を通り越して頭痛や眩暈がし始めたのでそろそろ寝ます。おやすみなさい。