ひとり旅

法律で食べていくことになった趣味人の日記です。

セリーグ展望

2006-04-06 01:51:30 | スポーツ・その他
以前順位予想だけ書きましたが、分析のほうも書いておきたいと思います。
順位予想はこちら。
1. 中日
2. 阪神
3. 巨人
4. ヤクルト
5. 広島
6. 横浜
以下、各チームについて。後出しじゃんけんなので、開幕前の材料だけで書きます。

・中日
今年のセリーグは、かつてない混戦が予想されます。
特に、Aクラスは投手力の中日・打力の阪神・勢いの巨人の三つ巴で
しのぎを削ることになるでしょう。
正直この3チームだとどこも優勝しうると思うのですが、
最後は投手力の中日が抜け出すと予想します。
戦力的には主だった補強はないですが先発には怪我から復帰したドミンゴ・
2年目の飛躍が期待される中田がいる上ボーダーラインの争いが熾烈で、
先発には1年間困ることがありえません。
後ろにも岡本・岩瀬の絶対的な柱がある上に平井・高橋と左右に人材が揃っています。
守備・打線は特に変わり映えしませんので省略。
決定力には欠けるのですが、何があってもAクラスから落ちることはないチームだと思います。

・阪神
選手それぞれが昨年と同じ成績を残せば当然優勝は逃すわけがないのですが、
どうもそれは望めそうにありません。
投手陣ではJFK全員が不安。ジェフは交流戦が終わるまでに出てこれるかどうかだし、
藤川はフォーム変更が一時期効を奏したもののまた逆戻り。
ストレートの球威は目に見えて衰えています。
私がオープン戦観に行ったときも昨年の威圧感はかけらも感じられませんでした。
久保田もWBCで一切投げなかった影響が不安です。
いくら桟原・橋本などの代えがいると言ってもランクはかなり落ちます。
先発でも、井川は昨年よりいい成績を残すでしょうが
(昨年も、数字だけを見れば世間での評判ほど悪くはないですし)
下柳が昨年ほどの調子を維持できるとは思えません。
特に、彼が勝てるかどうかは救援陣の出来不出来の影響をもろに受けますからね。
と、悪いことばかり書いてしまいましたね。昨年が良すぎたんですよ。
打線では、金本・今岡は今年も活躍するでしょうが昨年ほどの数字はさすがに無理でしょう。
その他は現状維持程度でしょうね。あと、矢野の後継ぎは早く何とかしないと。
結果として、昨年のメンバーは1ランクダウンなうえ優勝の翌年で勢いもありません。
今年の優勝は無理でしょう。

・巨人
戦力は整いました。しかしいまだチームにぎこちなさは漂いますし、
優勝にはあと1ステップ必要ではないかと思います。
投手陣では、JPという先発の柱が1本増えたことは非常に大きいですが、何より
先発がマウンドを譲ってもそのまま勝ちきれるチームになったことが最大のポイントでしょう。
昨年など、好投している先発が降板した時点で逆転負けは確定。
勝ちゲームで途中降板を告げられた上原がその時点でマジ切れしている様子が
何度も映し出されていました。
結果としてそのあとは逆転負けだったわけですが、
まだ結果がわからない時点でのその仕草は信用のなさを浮き彫りにしていました。
それが今年は違います。林・久保・豊田を擁する救援陣は12球団でも平均以上でしょう。
12球団最悪→平均以上というのは相当な進歩ですよ。
打線では大きな補強は李だけでしょうか。
彼がどれだけ活躍できるかは未知数なので現時点では何とも言えませんが、
当たれば飛ぶけど率が悪いというアメリカ経由の外国人と同様の弱点を修正できるか、
というより修正していく気概があるかが鍵でしょう。
あと、打線にやたら左打者ばかりが揃っているのが難点ですね。
彼らが左を苦にしないなら問題はないのですが、
そうでないなら左のエース級をぶつけられるとかなり厳しいでしょう。
具体的には、阪神・ヤクルト戦で苦戦が予想されます。

・ヤクルト
個人的には最下位ではないかと思うのですが、
これだけの戦力を揃えて最下位は恥ずかしすぎるのでこの位置にしておきます。
昨年同様の根拠で3位に置いた巨人が見事に5位になってくれたので
なおさら最下位にしたいところですが…まあとりあえずこれで。
ポイントは1にも2にも古田監督です。一言で言えば選手と監督を両立できるか。
具体的には、監督としては30年前とは比べ物にならないほど困難であろう
チーム内での求心力維持・的確な采配。
選手としては当然コンディショニングの維持。
古田がいかに超人であっても、現代野球でこれをやり遂げられるとは思えません。
さらに、投手陣にはかなりの実績を残した錚々たる顔ぶれが名を連ねていますが、
彼らの実績はいわば古田によって「上げ底」されたもの。
他球団へ行けばとたんに二流扱いされる危険性が十分にあると思います。
すなわち古田のコンディションが崩れる・ベンチに下がるとなると
とたんに投手陣まで大きく崩れるおそれがあるのでは。
昨年も古田が故障で出られなかった間チームが全く勝てなかったのは記憶に新しいところです。
一方の打線は脅威です。
昨年あれだけの成績を残した青木は単なるフロックではないと私は思いますし、
中軸には岩村・ラミレスのほかにラロッカまで加わりました。
こちらには穴はないと思います。やはり投手陣次第でしょうね。

・広島
新監督のもと再生を図る広島。もともと個人個人の力を見れば他球団に劣っていないので、
やりようによっては一気に上位進出も狙えると思います。
投手陣はメジャー流の分業制になるようですが、
黒田・大竹の柱に加えダグラスも安定して試合を作ってくれそうです。
信頼できる先発があと1、2枚欲しいですが…。
そして重要なリリーフ陣。しかし計算できるのは永川・ベイルのみで、他は未知数です。
黒田を無理やり完投させなくてもすむように、
佐竹・広池・梅津らには頑張ってもらいたいものです。
打線は何とも言えません。嶋・栗原は昨年以上の成績を残すでしょうが、
前田は怪我が怖く、新井は技術的に不安定。緒方も衰えが怖い。梵は新人。
うまく噛み合えばリーグトップクラスの破壊力は秘めているのですが、
そこまでの期待はできないでしょう。

・横浜
投手陣はかなり安定しています。三浦・門倉・土肥の柱がまずあって
救援陣は川村・木塚・加藤・クルーン。みな実績もあります。
フォームがまず問題で、かつ球も「速いだけ」なクルーンが心配だったのですが、
今年はカーブ・シンカーで緩急がつけられるようになりつつあります。
これに加えウイニングショットのフォーク。
これらが使いこなせれば、昨年並みの成績は残せるでしょう。
さて、問題は打線。全く変わっていません。
それなりにメンバーが揃ってはいるのですが、多村は例によって怪我の心配があり、
またチャンスで怖いのは種田・金城のみ。
牛島采配に華もないし、個々の選手を見ているのは面白いチームなのですが
ペナントレースを勝ち抜くには力不足でしょう。


…という感じです。
岩瀬が打ち込まれたり李が大化けしたりといろいろ驚きはありますが、それも1つの楽しみ。
今日も私は、帰るなりスポーツニュースをつけます。