『長寿犬日記』のち『めり姉日記』

『21歳1ヶ月15日で天使になった長寿犬めりちゃんの日記』のちに『めり姉の日記』になりました☆

白いふわふわ。

2008-06-02 23:35:18 | めりちゃん日記
人間の時もそうですが、火葬場からの帰り道は、行きと違う道で帰って来ました。

お骨になっためりちゃんを、めりパパがお膝に乗せて、

いつもお弁当を食べていた湖のほとりを通り、

そことは別のピクニックに行った場所の横も通り、

いつもいつも一緒にお買い物に行った最寄の駅前を通って帰って来ました。


めりちゃんの祭壇を作ろうと準備をしていると、

めりママが偶然、めりちゃんの若い頃の写真をたくさん見つけました。


以前見つけたものではなく、新たに見つかった写真の中には、

めり姉の大学の卒業式の日の写真もありました。

袴を着ためり姉と、一緒に写っているめりちゃん。

こんな写真があったなんて、、、すっかりうれしくなってしまいました。



めりちゃんのお骨の前に集まって、

以前見つけた写真も一緒にみながら、思い出話をたくさんたくさんしていました。



きっとめりちゃんが、ママが見つけるように出して来てくれたんだね。



不意に、めりママの視界に、めりちゃんが入ってきました。

ママは集中すると、魂のようなものを見ることが出来るんです。


めりちゃんは、テニスボールくらいの大きさの、真っ白でふわふわな球状になっているそうで、

ひゅん、ひゅんと、とっても早く飛び回っているそうです。

お花の上に居たかと思ったら、次の瞬間にはおやつの上に。

かと思ったら、パパのところへ来て、またお骨の壷の上に。。。


まだお家に居てくれているんだな、と思うと、ちょっとだけ寂しさが紛れました。


めりちゃんの思い出話を、泣いたり笑ったり、でもほとんど泣きながら話していると、

あっという間に28日の1時半頃になっていました。


もう寝ようか、ということになり、めりママが「めりちゃんも、もうねんねだよ。」というと、

お骨の壷の上に、ピタっと止まったそうです。

これにはママもびっくり!

「めりちゃんは、本当にいい子ね~。」と言っていました。



その日は、夜中に何度も目が覚めては泣き、疲れて眠り、

また目が覚めては泣き、、というのを繰り返しました。

めり兄も、同じだったよね?


そんな風に時間が経って朝になりましたが、

めり姉は、27日に続き、28日も会社を休んでしまいました。



泣いたりぼーっとしたりしていると、あっという間にお昼。。。

近所のお花屋さんの方がお花を持って来て下さいました。

お散歩途中に会うと、いっつもめりちゃんを褒めてくれました。

とってもキレイなお花。めりちゃんうれしいね。



午後は、めりちゃんの先生に、めりちゃんの報告とお礼に行くことにしました。

先生はとっても忙しい方なので、会えないことも考慮にいれ、

また、お会い出来ても、上手く話が出来ないかもしれないので、

お手紙も一緒に持っていくとこにしました。


親戚に不幸があったようで、先生は居ませんでしたが、

先生のお母様にお会いすることが出来、渡して頂けるよう、お願いをしてきました。

やっぱり先生と同じように、優しい方でした。






今日はめりちゃんの初七日でした。

27日の夜から、毎日、めりママがめりちゃんの為にお経をあげています。

めりちゃん、聞こえているかな?

ママがピアノを弾き始めると、ピアノの足元に行って聞いてたよね。。。

ママのお経も、そんな風に聞いてるのかな?



めりちゃんの意思

2008-06-02 03:14:01 | めりちゃん日記
前回書いたように、準備も下調べもしていなかっためり家。

まずすることは、火葬場を探すことでした。


めり家の地域のペット火葬事情をみてみると驚きました。

ワンボックスカーや小さめのトラックが家の前まで来て、

その中で火葬を行うというところがとても多かったのです。
(もちろん無煙無臭らしいです)

なので、住所が書いてなかったり、中には連絡先が携帯電話だったりしていました。

火葬場を造るには行政の許可がいるのですが、

そういった業者は移動式な為、許可がいらないそうです。




なぜか、「その日のうちに。」という思いで、パパ、ママ、めり姉で検討していました。

車がないので迎えに来てくれるところの中から

あるところに決めようとしていたのですが、

なぜかたくさん涙があふれてきました・・・


そして、そこはやめることにしました。


そんな話をしているときに、いつもいつもお世話になっていた

お隣のMさん夫妻が、お庭に咲いていたお花を持って、めりちゃんに会いに来てくださいました。


「いい顔してるね」と誉めて撫でてくださいました。


そして、火葬場の話になると、「乗せていってあげるよ」と言って下さり、

今度はすんなりと別の場所に決まりました。

予約の為の電話の途中、涙で話が出来なくなったママに代わって

火葬場の方とお話しをしてくださり、3時に予約をしました。


それから、めり姉がめりちゃんに持たせてあげるためのお花を買いに行き、

大好きなチーズケーキも買ってきました。




お昼頃にめり弟が帰って来ました。

その頃には、もう、ちょっと冷たくなってたよね。





2時ちょっと前、家を出発。

その時に、めりちゃんを含めた私達兄弟をとても可愛がって下さっていたご近所の方にお会いすることができました。

めりちゃんのお顔を見ていただけて良かったです。


車中では、いつも草津に行くときのように、

後部座席の真ん中に横になってめりちゃんがねんねし、

その両脇にパパとめり姉が座りました。



火葬場に着くと、なんとそこはめりちゃんとよく行った湖の

いつも遊んでいた場所のすぐそばでした。


一組だけの為の火葬場。


木々に囲まれたとても静かな場所。


火葬場の方々はめりちゃんの年齢を聞いて驚くとともに

きれいな毛並みのふわふわなめりちゃんを誉めてくださいました。


丁寧に最後のお別れの時を進めてくださり、

たくさんのお花とおやつを持たせて、

さくらmamaさんに頂いたとてもかわいいバンダナを巻いてあげました。


バンダナを巻いて、たくさんのお花に囲まれためりちゃんはとってもかわいかったです。


「また逢おうね」と約束したので、またいつか、逢える日が来ると思います。



一時間ちょっと経ち、再びめりちゃんのもとへ。

そこには、お骨になっためりちゃんがいました。


思わず「あっ、めりちゃん」と言ってしまったほどに、

紛れもなくめりちゃんでした。


横向きにねんねしているかのように

とてもとてもきれいに並べて下さっためりちゃんのお骨を

丁寧に説明してくださいました。


よく知ったカタチの頭から鼻にかけてのお骨には、

歯がきれいについていました。

21才でも全部揃っていたので、びっくりされました。


あんよのお骨は、弱っていると割れてしまうのですが、

めりちゃんのあんよは割れることなく、きれいな形が残っていました。

そして、とても丈夫な骨ですねと誉めてくださいました。


首からしっぽの先まできれいに並んで、だんだん小さくなっていくお骨。

めりちゃんはしっぽの先がキュッと曲がっていたのですが、

やっぱりお骨もそうなっていました。


そんなところにも、めりちゃんを感じる事が出来ました。



そして、人間と同じようにお骨揚げをしました。

足から入れて、最後に頭と喉仏をパパが入れた後、

業者の方が粉になったものも一粒残らず入れて下さいました。


最後に大きな百合の花までくださり、見送って下さいました。


とても優しく丁寧な対応をしてくださった火葬場の方たちは、

なんだかめりちゃんの獣医さんと同じ雰囲気を持った方々でした。




雲ひとつない晴れた日に。

大好きだった場所のそば。

他の人がいない静かな場所。

優しい方々の丁寧な対応。

それら全部を、めりちゃんが選んだんだね。







小さくなっためりちゃんは、みなさまから送っていただいた

たくさんのお花に囲まれています。

ありがとうございました。







ずっと、このブログを続けようか、やめようか迷っています。

でも、今はまだ、書きたいことがあります。

もうしばらく、お付き合いよろしくおねがいします。