1日に親善寄港した英国海軍の駆逐艦「デアリング」の記事がありましたので紹介します。
日英の関係については今年で400年になるとのことです。
英国側ではJAPAN400という実行委員会が組織され、公式サイトで情報発信されているそうです。
その400年にも及ぶ有効関係について、次のように述べられていました。
1611年、東インド会社のクローヴ号の船長ジョン・サリスは英国を出航、マダガスカルやイエメン寄港を経て1613年の夏に平戸に到着したのが始まりで、当時のイングランド国王ジェームス1世からの公式の書簡と贈答品を徳川幕府に届け、徳川家康には発明されて間もない望遠鏡を、二代将軍秀忠には金のカップなどを贈ったそうです。
サリスは、返礼として鎧を託され、英国人ウィリアム・アダムス(三浦按針)の協力で、公式の貿易許可証(朱印状)を得て公益が始まりました。
徳川家康は、ジェームズ1世に「国土は万里の雲海を隔てていれども、我らの領域は誠に近し」と書簡を送ったと言われています。
このような繋がりがあるものの、あまり英国との友好関係は報道されませんね。
ちなみに、女王エリザベスから称号を与えられている日本人がいます。
勲章のランクでは2番目にあたるものですが、それ以下の受章者多くいます。
荒田利雄(日本精工会長)以下、17名。
ウィキに詳細がありますので確認して下さい。
経済と文化で英国に影響を与えた人たちです。
日本人が以外に多いことに驚きます。
英国との関係で私の知っている有名なエピソードを1つ紹介します。
2000年7月4日、20世紀最後のアメリカ独立記念日を祝う洋上式式典に参加するため、ニューヨーク港に入港する際に事件があ起こりました。
既に入港し係留されていた海上自衛艦の練習艦「かしま」の船首にクィーン・エリザベス2がハドソン川の急流に流され接触事故を起こしたのです。
双方に大きな被害はなかったのは幸いでしたが、クィーン・エリザベス2の乗組員が謝罪するために「かしま」を訪問しました。
一歩間違えたら国家の問題として大事になる事案です。
その時にこの「かしま」の船長であった上田一等海佐が話したことは、「幸い損傷も軽かったし、別段気にしておりません。
それよりも女王陛下の“キスを賜り光栄”に思っております」と話したというのです。
この機転の利いたユーモアが入港していた船乗りたちの間でも大きな話題になったそうです。
これらの史実はタイムズ等でも報道され、日本人の粋な計らいが称賛され、改めて日本の素晴らしさを世に知らしめたのです。
自分のことを考える前に相手のことを考える知恵こそ“日本人の美徳文化”なのです。
日本が世界から称賛されるのは、こうした日本人の哲学が素晴らしいところにあります。
国家間で昔のことを語り、学ぶのは、こうしたよい話題だけに留められないのでしょうか。
それを左右するのは人間としての勇気ある行動だと感じます。
〔動画紹介〕
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