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secret boots

ネタバレ必至で読み解く主観的映画批評の日々!

合いすぎるサイズ

2021-08-01 10:54:33 | 毎日コラム
少し前にレインブーツを買った。
あまり気乗りしなかったが安かったので某インターネット・ジャングル・ショップでサイズを予想して購入した。
履いたところ、サイズに違和感はなかったのでそのまま履いている。

しかし、レインブーツであるので、長距離を歩くのには適さない。
どうしてもあちこちが痛くなる。
雨だけなので仕方ない、これ以上安くてそれなりのデザインは目込めない、と考えて履き続けている。

そんなある日子どもと一緒に歩くときに雨が降っていたのでこのレインブーツを履いて出かけた。
なんと、いつもある痛みはなくなっていた。
私はそのときに気づいたのだ。
足が痛くなる原因は、靴のほうにあるのではなく、私の歩く速度のほうにあるのだ、ということを。

一人であるときは当然歩くことそのものが目的ではないことが多い。
まして雨であればなおさら「早く」目的地に着くことを念頭に置いて歩く。
よってどうしても速度は速くなる。
そうすると、靴の中で足は悲鳴を上げることになる。

私たちは靴を選ぶとき、きちんとしたサイズを選ぼうとする。
そうすることで速く歩くことを習慣づけてしまっている。
だが、大量生産された靴に、ひどく個性的な自分の足の形状が合うはずはない。
疲れたり、太ったり、様々な影響で足の形状は変化する。
スニーカーなどの柔らかい靴であればそれも吸収してくれるのかもしれない。

だが、ゴム製のレインブーツなどではそれが致命的になったりするのだろう。

それもこれも、私たちは生き急いでいるからだ。
いや、行き急いでいるのだ。

時間に追われる、時間を追う。
そういう生き方は、こういうところにも現れるのだ。

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