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ネタバレ必至で読み解く主観的映画批評の日々!

お節介な日本人

2023-12-26 18:23:58 | 毎日コラム
日本人はとてもお節介なのか。
日本人はなぜこうも人に干渉したがるのか。
SNSでは誰かを罰するために私警察が暗躍していて、どんなに些細なことでもすぐに論う(あげつらう)機会を窺っている、ように見える。

それが日本人の特有の発想なのか、海外でも同様なのかは分からない。
少なくとも必死にスマホをもって日夜干渉できる相手を探している、ように見える。
あるいは、世話を焼きたがっているという言い方もできるかもしれない。

先日、電車の中で体調を崩した人に居合わせた。
私の車両だった。
結構な人が乗り合わせていた。
すぐに周りにいた人が、声をかけて、緊急停車ボタンを押して、近くの席が空けられて、ものの数分で対応が済んだ。
搬送のめどが立っても、近くいた人たちが声をかけていた。

どう考えても感服に値するのだけれど、違和感があった。
SNSで私刑にいそしむ日本人と、すぐさま対応できる日本人。
同じ人ではないけれど、根っこは同じなのではないか、と。

たぶんとても暇なのだ。
いや、自分の力をどこに向けて良いのか分からない場合と、向けられるべき方向が決まった場合の違いであって、根っこは同じなかもしれない。

断っておくが、私はここでネガティブな話をしたいのではない。
むしろ、日本人(という言い方は好きではないのだが、ここでは日本に住んでいる自分を日本人だと自覚しているすべての人、というくらいの意味でよい)はまだまだやれる力を残しているのに、その発揮の仕方を見失っているのではないかと。

G7の中でGDPが最下位になったとのことだ。
ものすごいポテンシャルを、どこに向けて良いのかわからないのが現代という時代なのだろう。

そしてずっと求めている。
「こういうことをするのが正しいのだ」と導いてくれる人が現れることを。
自分で自分をリードすること、それが最も苦手だから、「何か」に反応することでしか発揮できないわけだ。

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