外国で一時的個人的無目的に暮らすということは

猫と酒とアルジャジーラな日々

規制緩和中のイタリア~フィレンツェ特派員からの写真(2)~

2020-06-22 20:01:05 | イタリア

 

 

今回はフィレンツェの友人(=特派員)から最近届いた写真をご紹介する。(前回の記事はこちら) 

 

5月4日にロックダウンの規制緩和を段階的に開始したイタリア。6月3日にはEU諸国やその他のシェンゲン協定加盟国、英国等からの入国制限が撤廃されて14日間の自己隔離の義務がなくなり、国内での州間移動の制限も解除された。(参考

 

まだ感染状況が完全に収まってはいないのに、大丈夫なのかと心配になるが、夏のバカンスシーズンを前に観光客を少しでも呼び戻そうと必死なのだろう。観光産業の立て直しはイタリア経済にとって死活問題だもんね。

 

最近はフィレンツェのチェントロ(歴史的な中心地区)で、夜に地元の若者たちがあちこちのパブのオープンテラスに集まって、和やかにおしゃべりに興じている様子が見られるとのことだ。観光客がいないから街は歩きやすいし、お店も混まず、地元住民にとっては前より暮らしやすい面もあるのだろう。観光客不在のため閉まっているお店も多く、先行きが不安な面の方が大きいだろうが。

 

 

レプッブリカ(共和国)広場。それなりに賑わっている様子。

 

 

チェントロの劇場「テアトロ・ヴェルディ」は、19~20日に久々にコンサートを開いたらしい。

 

 

このコンサートでトスカーナ管弦楽団を指揮したのは、俳優みたいな外見の若手のダニエーレ・ルスティオーニ氏。ベートーベンの交響曲第3番(op.55)をやるって書いてあるけど、これって「英雄」ってやつかな?クラシック音楽には暗くて、よくわからないが・・・通し券を持っている人と、キャンセルになったコンサートのチケット代金の返金を受けずに寄付した人を招待して開かれたという。

 

 

 

 

 

ポスターには、「#stiamotornando(私たちは戻りつつあります)」というハッシュタグを添えて、「こんなに何か月も練習した後だから、どんなすごいコンサートになることか!」等と書かれている。期待させるね~

 

 

ダニー君(勝手にあだ名付けた)、来日してたんですね。オペラ界のプリンスと呼ばれてるんだ~

 

 

友人が見つけてくれた彼のインタビュー記事(日本語)

https://www.tmso.or.jp/j/archives/special_contents/2018/20180604/?fbclid=IwAR2yhPfUA7UzmxiSWWuv7-DkzoTv74nblH55aGCc8dURVpsuRgTZ6TSSYl8

 

 

(おまけ)

トスカーナの夏の郷土料理「パンツァネッラ」(panzanella)のレシピ動画

 

 

固くなったトスカーナパンを水に浸してから絞って、適当な大きさに切ったキュウリ・紫玉ねぎ・トマト・バジリコと混ぜて、白ワインビネガー(赤でもいいと思う)、塩胡椒、オリーブオイルで味付けしたサラダ。トスカーナパンがなければ(日本で見たことない)カンパーニュやバゲット等でもいいと思が、食パンはお勧めできない。「濡れたパンなんか食えるか!」って方は、パンではなくて茹でた米を入れるといいかも。「インサラータ・ディ・リーゾ」(insalata di riso=ライスサラダ)という別の料理になってしまうが。パンツァネッラは材料が決まっているが、インサラータ・ディ・リーゾの方は、具は何でもいいようなので、冷蔵庫の余り物をフリーダムに投入しても、イタリア人に激怒されることはないだろう。

 

(終わり)

 

 

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2 コメント

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Zhenさんへ (michi)
2020-06-23 16:03:42
私はもっと能天気なので、「あ、東京の感染者増えてるな」と思うだけでしたね~感染のひどい国のニュースを毎日見てると、感覚が麻痺してきて・・・

イタリアも、規制解除によって感染がひどい北部のロンバルディア州の人が移動してくるのを南部諸州が警戒して、色々もめてました。

経済活動が長く止まると、国が回らなくなりますよね。でも、感染拡大が止まっていないのに国境を開いたトルコなどを見ていると、心配になります。

今年中にはワクチンが出来るだろうと期待しているんですが、いずれにせよ長丁場ですよね。気を付けつつ、ぼちぼち人との交流や外出を再開しようかなと思っています。

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移動の緩和と不安 (Zhen)
2020-06-23 02:27:00
Michiさん

イタリアも日本も、少しづつ経済活性化のためにも移動を緩和してきましたね。と言いつつ、東京都の感染者数を見ると、先々に不安が残ります。根っからの脳天気な僕が思うのだから、大半の人も、きっとそうでしょう。
経済の停滞、不況で自死を選ぶ人がコロナ死亡者より多くなると言われると、「ほんとかよ」と脳天気人間は思いますが、現実が、そうならば、受け入れざるを得ない、つまりある程度経済を優先せざるを得ないってことでしょうか。
ともかく、早く世界がコロナ不安から解放され、気兼ねなく交流できる日を待つばかりです。

Zhen
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