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猫と酒とアルジャジーラな日々

2022年イタリア・ヨルダン・トルコ周遊記(23)~トルコでの旅について前置き~

2023-11-10 19:03:25 | トルコ

 

 

 

前回の記事では、ヨルダンのアンマンからトルコのアンカラに移動した日のことを書いたが、今回はトルコでの旅について概観する。

 

 

2022年の旅行では、まずイタリアのローマで3泊、次にヨルダンのアンマンで7泊してから、トルコに11泊し、その後に最終目的地(休養地)であるイタリアのフィレンツェに移動し、10泊してから帰国便に乗った。

 

トルコでは、行きたいところを回るために、かなりの距離を移動することになった。ヨルダンは小さな国なので(日本の約4分の1)、アンマンを拠点にして同じ宿に滞在し、そこから他都市に日帰りで出かけることができたが、トルコは大きな国なので(日本の約2倍)、そういうわけにはいかない。

 

トルコで回ったルートは、アンカラ(2泊)→シワス(1泊)→エラズー(2泊)→ワン(3泊)→イスタンブール(3泊)だ。ワンからイスタンブールは、バスを利用すると1日以上かかるので空路にしたが、後は全てバスで移動した。鉄道という手段もあるが、バスに比べたら路線や本数が少ない。トルコには高速鉄道もあって、近年運行路線が拡大しているが、2018年12月にアンカラで列車衝突事故があった際、トルコには自動列車停止システム(ATS)がなかったという、とんでもない事実が発覚したので、あまり乗る気がしない(参考)。というわけで、トルコで地方を回る時は、私は飛行機かバスを使うようにしている。まあ、トルコではバスの事故も時々あるんですけどね…

 

 

私が回ったルート

ネットで見つけた地図に初めて線を引いてみたのだが、手書きで線を引くやり方がわからず、直線になってしまった…そのため、湖を横切ったようになってしまったが、実際にはもっと遠回りのルートを取っている。なんしか、トルコの真ん中あたりのアンカラからバスでじりじり右に進んで、右端のワンから左上のイスタンブールまで飛行機でぴょんと飛んだのだ。

 

宿は、友人が予約してくれたアンカラのホテルを除くと、予約をせずに現地で探した。なにしろ、予約というものが苦手なもので。

 

旅行の計画を立てる時、これまで行ったことがなかったハタイ県アンタキヤに3泊ほどして観光し、シリア国境に近いキリスにも足を延ばそうかと思ったが、日程の関係であきらめた。またいずれ行けるだろうと思っていたのだが、ハタイは今年2月のトルコ・シリア地震でトルコ最大の被災地となり、壊滅状態になって多くの人が亡くなった。何年か後に復興してから行っても、もう元のアンタキヤとは別の街になっているだろう。地震前のアンタキヤの観光名所についての記事はこちらをどうぞ。遺跡・名所がどの程度残っているかは不明。

 

ちなみに、ハタイはかつてシリアの一部だったが、シリアを委任統治していたフランスがハタイの独立を承認し、その後のハタイ国の議会決議の結果、1939年トルコに編入されている。しかし、シリア政府にとってハタイは今も自国の領土なので、向こうで見た地図では、ハタイはシリア領に入っていた。

 

 

国際的に認められたハタイ(トルコの一部)

 

 

シリアにとってのハタイ(シリアの一部)

 

 

 

去年の旅では、トルコではSIMカードを買わずじまいだった。トルコの空港やバスターミナル、大きな広場などにはフリーWi-Fiが存在するのだが、外国人旅行者への嫌がらせのようなシステムになっていて、トルコの携帯電話番号がないと使えない。このため、空港到着時に友人に連絡を取るため、SIMカードを買う必要があったのだが、ただでさえ高いトルコのSIMカードが空港で買うとさらに割高になるという話なので(参考)、どうしようか迷った末、試みにローマで買ってあったイタリアのSIM(Windtre、有効期限内)を入れてみたら、なんとローミングして繋がったのだ。買った時にトルコでは使えないと言われたのに、なぜだろう…

 

そういうわけで、無事に友人と連絡が取れ、その後もアンカラではイタリアのSIMが利用できたのだが、アンカラを出てからなぜか使えなくなった。シワスやエラズーなどの小さい町では繋がらなくても、ワンやイスタンブールなどの都市ではまた使えるようになるかも…と様子をみているうちに買いそびれた。結局、イタリアのSIMが使えたのはアンカラの2泊だけで、それ以外の街では一切使えなかったので、非常に不便だった。トルコのホテルはどこもWi-Fiが使えるが、接続が悪い所も多いし、やはり方向音痴の人間にとって、移動の最中に使えないのは不便極まりなかった。アンカラでイタリアのSIMが使えなければ、素直にトルコのSIMを買ってたのに~気まぐれな魔女のいたずらだったのかしら…

 

 

アンカラねこちゃん

 

 

次回からトルコ滞在2日目以降の旅行記を再開するが、これまでと違って日記形式にはせず、街ごとに訪れた場所、ホテルや食べ物等、テーマを分けて書こうと思う。日記にすると、どうしても長くなり、毎回「朝寝坊して、洗濯してから昼近くに出かけて‥‥ホテルでビールを飲んでから昼寝して…云々」などと、わりとどうでもいいことを書きがちなので、そういうのを省いて、書くスピードをアップさせたいのだ。まあ、気が付いたらまた似たようなことばかり書いているかもしれないが…仕方ないわよね、人間だもの(michiを)

 

 

(おまけの猫写真)

新宿御苑前駅付近のワインと料理が美味しいお店「ディー・カッツェ」の看板猫カイザー君

カイザー君は一見怒ったような顔をしているが、実は全然怒っていなくて撫で放題だった。

 

 

 

なんだか時間が光の速さで過ぎて行くので、気が付いたら今年も終わっていそうだが、少しでも多く更新できるようにがんばろう…

 

 

(続く)

 

 

 

 

 

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2 コメント

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ウンム・キタト・ミチさんへ (Zhen)
2023-11-12 19:59:30
予告編みたいで、ワクワク、期待に胸を膨らませています。

今や、旅行時のネット環境確保が、すべて左右させますね。まあ、日本にいても同じすけど、ネットなしの移動はむずかしい。人類みなネット中毒の日も近いのか。

それにしても、昨今、海外旅行のホテル代ほかが、バカ高くなっているので、困っています。まぁ、コロナ前までが、バカ安かっただけなのかもしれませんが。

では、また。
Zhenさんへ (ウンム・キタト・ミチ)
2023-11-13 16:46:02
ご期待に添えればいいですが、どうかな~

インターネットの普及・進化のおかげで、海外旅行がずいぶん楽になりましたね。日本でも。もはやネットが使えることは、基本的人権の一部になっていると思いますね。私は中毒なので、やりすぎ注意ですが。

ひどい円安のせいで、海外旅行が高くついていますね。なんとかしてくれよって感じです~

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