外国で一時的個人的無目的に暮らすということは

猫と酒とアルジャジーラな日々

ルーチョ・ダッラ追悼

2012-03-25 02:35:00 | 日記
ルーチョ・ダッラ(Lucio・ Dalla、ボローニャ出身、1943.3.4ー2012.3.1)はイタリアポップス界を代表するシンガーソングライターのひとりだが、この3月1日、69歳の誕生日を目前にして、心臓発作のため突然亡くなった。彼への追悼の意を表して、彼の代表作のひとつ、「L'anno che Verra'」(新しい年)を訳してみたので、ここに載せます。私は昔この曲をよく聴いたものだが、何回聴いても、後半の盛り上がるところで、うっと泣きそうになったものだ。結局泣かないんだけど。


 
「L'anno che Verrà」(新しい年) ~Lucio・Dalla ルーチョ・ダッラ~


親愛なる友よ 君に手紙を書く 
これが僕のささやかな気晴らし
遥か遠くの君に伝わるよう、気持ちを込めて書こう
君が旅立ってから、大きな変化が起こった
古い年はもはや終わりを迎えたが
まだその名残はここに居座っている

夜外出する人の姿は少ない 休日でさえも
窓の近くに砂袋を置く人もいる
会話のない日々が何週間も続き
言いたいことが何もない人たちは
時間を持て余す

けれどテレビは予言した 
新しい年は変化をもたらすだろうと
だからみんな今から、それを待ち望んでいる
クリスマスが3度来て、一日中楽しむだろう
全てのキリストは十字架から降り
鳥たちも戻ってくるだろう

一年中食べ物と光にあふれ
口が利けなかった人たちも話し始めるだろう
耳の聞こえないやつらはもうとっくにやっているが

誰もが自由に愛し合い
神父でさえも結婚できるようになるだろう
ただし年齢をわきまえて
こっそりと姿を消すのは
たぶんどの世代にもいる
ずるい連中と愚か者たち

親愛なる友よ わかってくれるかい 
僕の綴る想いを 僕の言葉を
今この瞬間、ここにいられてよかったと、僕が心から思っていることを
親愛なる友よ わかってくれるかい
僕たちが夢みたいなことを思いつくのは
あとで笑いとばすため
希望を見失わないため

今年も瞬く間に過ぎてしまうとしても
親愛なる友よ わかってくれるかい
僕が今この瞬間、ここにいることが、どんなに大切なことか

新しい年も一年後には過ぎ去ってしまうけれど
僕はその準備をしている 
そして、これこそが変化なのだ

(おわり)


彼がコンサートでこの歌を歌っている、古いライブ映像。
http://youtu.be/CfGARFfRZdc
う~ん、何度見てもへんな顔・・・。
でも今さっきこれを聴き直してて、やっぱりちょっと、うってなった。

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