(表題写真の立て札:「新型コロナウイルスによる非常事態のため、一度に入る人数は最大4~5人でお願いします」)
また今回もコロニャ(新型コロナウイルス)関連の話。特集だ~
感染拡大に歯止めをかけるため、全土で厳しい移動制限、不要不急の外出禁止等が課されているイタリアで、人々が互いを励ますためにバルコニーや窓辺で合唱したり、音楽を演奏しているという話は、日本のメディアでも紹介されているのでご存知の方も多いのではないだろうか。
今回は、その関連の動画をご紹介する。
1つ目は、シチリア島アグリジェントで撮影された希望者参加型のもの。アパートの住民たちが、アコーディオンやタンバリンを鳴らしながら有名なシチリアの民謡「シュリ・シュリ(Ciuri, ciuri)」を歌っている。「Ciuri」はシチリア方言で「花」のことらしい(標準語ではFioriフィオーリ)。
こういうベランダでのコンサートの様子を眺めていると、イタリアが第二次大戦の終盤にナチスドイツに占領された時、南部は連合軍に解放されたが北部は住民がレジスタンス運動を展開して自力解放したことを思い出す。力を合わせて困難に立ち向かい、苦境を乗り越えようという気概が感じられる。実際、レジスタンスを担ったパルティジャーニ(パルチザン)をテーマにした「ベッラ・チャオ(Bella Ciao)」(邦題は「さらば恋人よ」)を歌った人々もいたようだ(参考)。もちろんイタリア国歌も。単に歌やお祭り騒ぎが好きな人たち、というだけではないのだ。
2つ目の動画は、テノール歌手がフィレンツェの自宅のバルコニーでオペラ「トゥーランドット」のアリア「誰も寝てはならぬ(Nessun dorma)」を歌う様子を映したもの。
レベル高いわ・・・
次は、イタリアに続いて全土で移動制限が発令されたスペインの若者たちの様子。
ボール、落ちてますが。
最後はレバノンのバルコニー・コンサート。レバノンでも不要不急の外出を控えるよう政府から指示が出ている。
こうしてみると、地中海沿岸諸国の住民には共通の文化があることがよくわかる。日本でやると通報されるに違いない。
<イタリアの食べ物>←唐突
ローズマリーとレーズン入りのトスカーナ風菓子パン「ラメリーノ」についての記事。ラメリーノは友達に教えてもらって食べて、好きになった。ローズマリーとレーズンは合うね。
<今日の諺>
"Fritta è buona anche una ciabatta"
「揚げたらスリッパでも美味しい」
(終わり)
やっぱり陽気なイタリア、でも奥が深いですね。
タンバリンは各家庭に?
外出自粛時の歌手のサービスでしょうか?素敵すぎる…
暗い時こそ前向きに~☆ですね。
ありがとうございます(=^v^=)
私は毎日クララとセレナの様子、abiさんの美味しそうな手料理やお菓子、美しい暮らしぶりを見て楽しませてもらってますよ~そういう人は多いはず。こういう状況ではなおさらですね。私のは最近コロニャ日和になっている・・・でも、がんばって更新していきたいと思います。よろしくお願いします~
コロナへの対応も、お国柄がでるんですね。僕は悪いことじゃないと思います。
イタリアのバルコニーで合唱も日本でやったら大問題ですね、きっと。休校になって、子供が昼間から公園で遊んでも、「うるさい!自宅に引きこもれ!」って苦情がでるのが日本です。
日本は、外出を禁止ではなく、自粛にしています。海外からは、「甘っちょろい」と批判的です。でも、禁止ではなく、自粛でコロナを封じこめれば、日本社会を誇ってもいいんじゃないかな。