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外国で一時的個人的無目的に暮らすということは

猫と酒とアルジャジーラな日々

紆余曲折のエスプレッソ

2015-05-16 16:56:19 | グルメ
(ピサ空港のバールの写真、去年撮影)


起き抜けに濃いコーヒーを飲んで目を覚ます。
それが私の日課なのだが、帰国して以来飲むコーヒーに不自由していた。

日本では、ペーパードリップ式のコーヒーが広く普及している。
私もかつてはそれを美味しく飲んでいたのだが、
イタリア長期滞在中、あの非常識なまでに苦くて濃いエスプレッソに慣れてしまってから、
ドリップコーヒーは「こげ茶色をしたお茶っぽい飲み物」としか思えず、飲めなくなっていたのだ。

ヨルダン在住中は、インスタントコーヒーで間に合わせていた。
あるいは、トルコ式コーヒーの粉を買ってきて、インスタント方式で淹れていた。
(お湯をかけてスプーンで混ぜ、しばらく待って沈殿してから飲むだけの邪道方式。煮込むのが面倒だから)

帰国してからも、しばらくはインスタントコーヒーを飲んでいた。
しかし、いい大人が毎日インスタントコーヒーを飲むというのは、いかがなものか。
インスタントコーヒーってなんか胡散臭いし、体に悪そうだよな・・・

そう自問した結果、最近はペーパードリップで、レギュラーコーヒーをものすごく濃く淹れる方式を採用していた。

このように、紆余曲折があった私のコーヒー生活。
でも、そんな苦労とはおさらばする時がきたようだ。ふふっ
最近イタリアから一時帰国した友達が、マッキネッタ(ガス直火式の家庭用エスプレッソメーカー)を運んできてくれたのだ(頼んどいた)。
ありがとう、Mさん~!





マッキネッタは日本のガスコンロには直接載らないので、ダイソーで買った網を敷いた。
中に詰めるコーヒーには、うちにあったキーコーヒーのオリジナルブレンド(中挽き)を使用。
これは、ドリップ用のごく普通のコーヒーである。
エスプレッソ用のコーヒー豆は、250Gで最低800円くらいするので、手が出なかったのだ。
エスプレッソ用に比べて挽き方がかなり荒いので不安だったけど、
やってみればそれほど問題はなかった。ちょっと味が酸っぱくなっただけさ。
些細なことよね・・・

ちなみに私はかつて、マッキネッタに水ではなく牛乳を入れてみたことがある。
そうしたら、簡単にカフェラッテができると思ったのだ。
でも牛乳はガスの火で温められても全然上にあがってこず、失敗に終わった。
水より粒子が大きいので、フィルターに入ったコーヒー粉末を通り越せなかったようだ。

あ~あ、お金さえあればエスプレッソ用コーヒー豆とか、スチームミルクが作れるエスプレッソマシーンとか、
エスプレッソマシーンを置いても邪魔にならない広々とした台所とかが、簡単に手に入るんだろうな。
でも実験楽しいからいいんだもん~


日本でも、カルディなどではこのマッキネッタが買えますね。3000円とかするから私には買えんけど。




(おまけ)

昨日表参道で出会った猫。
あのお洒落な街の脇道を入ったところにある、不屈の魂で都市開発を生き抜いたような古アパートの前にいらっしゃった。
このアパートの精霊かもしれない。キャットフードを少しだけお供えしました。

















コメント
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