玄関パパ お帰りなさい～

そして外出から戻り玄関を開けると・・・止まっていた鍋の上からすぅ～っと小窓から出て行った。この技は新人さんには無理。
そして夕方になると開けていた玄関扉の上(定位置)にずっと止まっている。玄関出入りしても逃げることなく平気な顔してすましてる・・・
夜・・・ドアを閉めようとしたら・・・なんとすでに玄関中の鍋の上でお休みモード

・・・・パパです。

・・・・ウッ・・ウッヒャホォォォォォェェェェギェェェィィィィ～

パパパパパパパパパパパぁぁぁぁぁぁぁぁー

お帰りなさーい　
この放浪息子っ　二週間も遅れてさっ　どこで何してたのよっ
もぅもぅ・・ママはさっ　どんなにか日々心配で心配で悲しくて悲しくてさびしくてさびしくてつらかったことか・・・
夢にまで出てきて・・実はこっそり夜中ペソペソ泣いてたりして・・・
この二週間、ツバメ仲間さん達がみんなみんなパパを心配してくれて、ヘコむ私に
「きっと帰ってくるよ～」っていつもいつも優しくあったかく励ましてくれていたんだよ。
パパ、皆さんにもパパからもお礼を言ってちょうだいな。

 

 

パパ・・・・お帰り・・・待っていたよ・・・
また会えたね・・・嬉しいよ・・・
ありがとう　ありがとうね・・・帰ってくれて・・ありがとうね・・・
愛してるよ～　パパ

 

ところが・・・
今年はカラスの縄張りに変化が。
去年の暮に番を解消してしまったハシボソカラス　ホワァンちゃんの縄張りに、ホワァンちゃんはいない・・なんと少し離れた杜に新しいお嫁さんと新しい巣を作ってしまった・・・裏の林は「カラスの空き家」状態だ・・・
抜け目のないブト、連日のように入れ替わり立ち替わり縄張りを持っていない番が下見にやって来ては騒いでいる・・・
困るっ　　　ぜーったいにここは困るっ
今まではホワァンちゃんたちがここにいてくれていたらコーポツバメもホテルツバメも安心して子育てが出来て、順調に巣立ってきたのに・・・
ここにブトが入られたらもうアウトだ。コーポとホテル九個の巣・・守り切れないよ・・
どうしようどうしよう・・・どうするも何も・・・
そうよ。あきらめていただくしかないのだわ

そしてここ一週間、毎日毎日夜明けから日の入りまでブトたちがやって来ると裏の林へ行っては虫取り網(一応役に立っていないであろう脅かし・・)と双眼鏡、お宿さんから教えてもらった手鏡をポケットに入れて、ブトたちの止まるところ止まるところストーカー作戦でつきまとう。いなくなるまでつきまとう・・・
これって・・傍から見たら完全に「危ない人」だし。実際もうすでに近所の人かなり
「あぁまたあそこの人おかしな行動がはじまったよ」　視線
もう今更世間体なんぞ気にしてられない。
とにかくブトが繁殖体制に入る五月半ばあたりまでは・・・(ひぇぇぇーっ　あと一ヶ月以上これが続くのだわね　どこにも出られないじゃん・・)
どうにかこの場所だけはあきらめていただくしか・・・このあたりのツバメさんたちを守る方法は・・・・他にない・・・
地元のおじさんが「巣を作られても、巣のある木を夜中に鉄棒でガンガン叩くのを続ければ繁殖失敗するよ」って・・・・
いやいやぁぁ・・・それはダメだよ。そこまでやったらそれは私の中ではルール違反だ。子育てが始まったらカラスもツバメもみんなみんなおんなじ。子供たちを守るのに命がけで一生懸命だ。都会などでそろそろ始まるカラスの「巣落し」なんて・・・もってのほかだよ。
そうでなくてもツバメのためにカラスを追い払おうとしている私の行動は・・・ほんとは「人間の勝手なエゴ」に過ぎないんだもの・・・自然に任せる・・・ほんとはそれが望ましいんだものね・・・・こんなことをいろいろ考えだすとなんだか心がチクチクしてしまうんだなぁ・・・
ごめんね。ブト・・・

昨日四月三日は、パパをはじめ白馬でもかなりの子たちが同時飛来している。ツバメに優しい大家さんの何人かのところでも
「テントの中に一羽来とったわ」
「うちは例年通りだよ」(そうよ、そうなの。パパが毎年飛びぬけて早過ぎているの)
と・・・
ちなみに長野市内でのツバメ初見は三月二十八日とのこと。
そしてツバメ師匠の小田原さんのところも同じ日に・・・

さぁ、始まり始まり～　ツバメのシーズンだぁ

ツバメ仲間、鳥仲間の皆さん・・・暖かい優しい励ましをほんとうにありがとう・・・
みんな、だぁ～い好きだぁ