マグリットの空と雲

旅,空,猫,馬,Champagne&美酒,美食,art,色,海&船…時にsurrealな、好きなもの写真雑記帳。

ホントはあの絵が観たくて...III ダリ

2005-04-02 | Art/芸術・絵画
シュールレアリスムの巨匠、サルバドール・ダリも忘れてはいけない。
彼の故郷、スペインはフランス国境に程近いフィゲラスに行けば、存命中に彼自らが建てたダリ美術館がある。
そこでは絵以外に立体から建物まで彼の世界にどっぷり漬かることができる。
他にも大小ダリ美術館・ギャラリーは各地に点在するし、ある年には別企画で2つのダリ展が来日した記憶があるし。。
そんな彼の作品の中でおそらく最も有名な絵がMoMAにある。
「The Persistence of Memory/記憶の固執」
タイトルでピンと来なくても、きっと“ぐにゃっと曲がった時計”のモチーフは見たことがあるでしょ?
この絵との対面はちょっと意外だった。
パオル・クレーから始まったフロアを順に観、一枚珍しくガラスの額に入った割と小さな作品がふと眼に入り、次の瞬間、あっ!
そう、シンプルな木箱のような額に納まるこの名画、「意外と小さいんだ~」というのが率直な第一印象。
ユニークなモチーフによくよく慣れ親しんでいるだけに、もっと大きな作品というイメージを勝手に抱いてしまっていたのだ。
(決して期待外れとかではないので誤解ないと...よいのだけれど)
肝心な内容は・・・もちろん近寄ってよ~く観察してみた。
流石!ダリ、手を抜かない。蟻の細部まで丁寧に描き込んでいる。

大きい絵だと思っていたくらいだから、実物を観ると当然蟻も小さいのだけれど、腹の艶など異様な雰囲気を醸し出していた。
ガラスの蓋をした木箱のような額はこの蟻を観察する巣箱にも見えてくる。
この時計は「食卓のカマンベールを見て思い付いた」というエピソードがあるくらいだから、本当の意図するところは・・・

は~。やっぱり小さくても、偉大な奇才の名作なのだ。



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2 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
chobinosuke@hotmail.co.jp (ちょび)
2005-04-04 23:06:23
こんばんは。

ほとんど人が大きい絵だと思っていますよね。

実物を観たときには本当に驚きました。
やっぱり! (Meg)
2005-04-05 00:18:11
そうでしたか。

てっきり思い込んでいただけかと思ったり

1人で観ていたので。他の人はどうなのかな~と、ちょっと様子見ていたのですけど。

ちょっと安心?しました。

逆に大きさに驚いたのがシャガールの「私と村」

たぶん彼の顔の部分だけでわたしの背丈くらいあるんじゃないかと。