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想いを寄せる

諸事情により遅れてしまいましたが
それでも書くべきことだと思ったので今書きます

今年も3.11という日が過ぎていきました

9年が過ぎたのですね

いまだ故郷へ帰れずにいる人達がいて
家族の行方がわからないまま、やりきれない想いの人達がいて
まだ終わっていないのだと思い知らされます

いや、終わることなどないのかもしれません

だって、起こる前には戻れない

一人一人それぞれに、抱えたり、背負ったりしながら、
生きていかなければならないのかもしれません

今年は仕事が休みだったので家でテレビを観ていました

地震の起きた時間、様々な場所で黙祷を捧げる人達の映像を
なんとも言えない気持ちで眺めていました

どんな胸のうちなのかなんて到底、一言では語れないのだろうと思います

人間は忘れる生き物だと言うけど
忘れることはできないだろうし

時間が経ってまた新しく蓄積した出来事やそれに対する感情があるんだろうなと
想像するしかできません

身近な人で、想いが強すぎるあまりに

「今この時間に黙祷しない人に罰が当たればいい」

っていう人がいて驚いたんだけど
わたしはそれは違うと思うんです

わたしは今を生きている人が
自分なりに精一杯
今を生きようとすることを
とても尊いことだと思っているので

黙祷というのは想いを表現する1つの方法であって
必ずそうしなくてはいけないとは思わない

たとえば朝から晩まで普通に働いて家に帰ってテレビをつけて
そういえば!って思い出したっていいと思う

ふと気づいた時、その人のタイミングで無理のない範囲で
できることをしたり、想いを寄せたりすることは決して無駄じゃない

ほんの小さなことの集まりが世界を作り出していると思うから

スーパーに行って魚や野菜を買うことだって
めぐりめぐって復興のお手伝いになっているかもしれないし

でもこんなご時世だから
無理に動かなくてもない構わないと思います

自分の余裕のある時にそっと心を向けて
あらためて何ができるか考える、それでよいと思います

ただひとつ願うことは
何でもない様なこの日常という営みを
1人でも多くの人が
心から大切に想って過ごしてくれたらいい

誰かに届きますように
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