
「ロシア・モダニズ」様式を代表する建造物「メトロポール・ホテル」ですが、とても有名な壁画(陶器)があります。
狂気の天才画家ヴルーベリが描いた『遙かなる姫君』("La Princesse lointaine"1896)からのモチーフです。

(写真はこちらから)
『シラノ・ド・ベルジュラック』の作者として有名な19世紀末フランスの劇作家エドモン・ロスタンが大女優サラ・ベルナールのために書いた戯曲『遙かなる姫君』が、この壁画の主題となっています。
中世の悲恋を描いたこの劇は、本国フランスではあまり成功しなかったようですが、ロシアではペテルブルクで上演され、崇高なる愛と永遠の美を求めるロマンチックで悲しいストーリーが「銀の時代」のロシアにはピッタリとはまり、大ヒットします。
ヴルーベリはニジニー・ノヴゴロドの展覧会に出すためにこの絵を描きますが、結局帝国美術アカデミーの審査員たちから展覧会に展示するのは不適当だとの理由から落とされてしまいます。
しかしヴルーベリを非常に高く評価していた実業家のサーワ・マンモントフが別のパビリオンでこの絵を展示し、美術批評家から絶賛されます。
「メトロポール・ホテル」建設の際、サーワ・マンモントフはこの絵を陶器にして壁画としてホテルの外壁に飾りました。
オリジナルは、トレチャコフ美術館の「ヴルーベリの間」にあります。
★新プロジェクト"Winter series"はこちらへどうぞ★
(トップの写真はこちらからです)
狂気の天才画家ヴルーベリが描いた『遙かなる姫君』("La Princesse lointaine"1896)からのモチーフです。

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『シラノ・ド・ベルジュラック』の作者として有名な19世紀末フランスの劇作家エドモン・ロスタンが大女優サラ・ベルナールのために書いた戯曲『遙かなる姫君』が、この壁画の主題となっています。
中世の悲恋を描いたこの劇は、本国フランスではあまり成功しなかったようですが、ロシアではペテルブルクで上演され、崇高なる愛と永遠の美を求めるロマンチックで悲しいストーリーが「銀の時代」のロシアにはピッタリとはまり、大ヒットします。
ヴルーベリはニジニー・ノヴゴロドの展覧会に出すためにこの絵を描きますが、結局帝国美術アカデミーの審査員たちから展覧会に展示するのは不適当だとの理由から落とされてしまいます。
しかしヴルーベリを非常に高く評価していた実業家のサーワ・マンモントフが別のパビリオンでこの絵を展示し、美術批評家から絶賛されます。
「メトロポール・ホテル」建設の際、サーワ・マンモントフはこの絵を陶器にして壁画としてホテルの外壁に飾りました。
オリジナルは、トレチャコフ美術館の「ヴルーベリの間」にあります。
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