2023年 1月
今回は Drucquer & Sons - Casbah(カスバ)
Greg Pease さんのブレンドによる C&D 製造の Drucquer & Sons ブランドになります
いまだに意欲的なGreg Pease さんですが やはりクランブルケーキになっておりそこのところが効いているのかかなり美味いブレンドになっていると思いました
説明を見ると Balkan の伝統的手法によるブレンドになっているように書かれているのですが
ラタキアも(ダブルショット)と書かれている通りしっかり効いており
オリエントもかなり効いてはいますが
どちらかというとラタキアがたくさん入っているのかなというところになります
TRDC の分類ではEnglish ということになっていますが この私の感覚ではかなりBasma のオリエントも効いておりバージニアもしっかりその存在感を出しており
ラタキア自体はしっかり入ってはいますが程よい利き方で 出すぎることもなく
実にバランスのとれたとても喫いやすいブレンドになっているかと思います
GLP におけるQwiet Nights のラタキアを少し減らし その分オリエントとバージニアの比率を少し上げた感じのブレンドになりますから
ペリクは入ってませんが
Qwiet Nights とWestminster の中間位の味わいになるかと思います
その際に 前者はどちらかと言えばラタキアを 後者はバージニアがメインになりますが
当ブレンドは オリエントとラタキアがメインになるところが前者に近いですが
前者よりラタキアはおとなしくその分Basma のオリエントの存在をより感じることになります
QN もWM もどちらも美味いブレンドになりますから当然のことながら当ブレンドも美味いです
その際にクランブルケーキになっているというところも大きな利点になるかと思います
軽くて喫いやすいのですが味も濃い目で その恩恵はこの形態によるところが大きいのかもしれません
100g缶になっておりますので
この様な約50gのブロックが 丁寧に2段に厚紙で仕切られて入っているのは
C&D 特有の丁寧なつくりになってます
さてここでこのブレンドの名前になりますが
この私は子供の頃に歌をすぐに思い出すことになります
緑川アコ という女の歌手が歌った曲になりかなり流行りましたね
それがカスバの女という曲で 調べてみると1967年のことになります
竹腰ひろ子も歌っていたな…競作ということになります
今でもその歌詞は浮かぶのですがとっても多国籍チックな歌で(昔日本映画ではよくあったんだよね どこの国だかよくわからん映画が 裕次郎とか小林旭とかね…)
いい歌なんだけど子供が聴いてもよく意味がわからんかった
カスバっていったいなんじゃろか…?
子供の頭では カスのたまり場 かと思ったものです
歌詞を拾うと
ここは地の果てアルジェリア どうせカスバの夜に咲く とありますから
アルジェリアにカスバはあるんだな…とおもうわけです
花はマロニエ シャンゼリゼ 赤い風車の踊り子と とさらに続きますから
パリから逃げてきたんだな と思うわけです(思い出してるんだな)
そしてさらに
明日はチェニスかモロッコか ……外人部隊の白い服 となって終わるのですが 戦争が絡んでいるのかなと思うのですが何のことやらよくわかりません…
でもやはりフランスから逃げてきた人たちのたまり場というか吹き溜まりがカスバであるような歌詞になっているかと思います
実はこの歌 1937年のフランス映画でジャンギャバンが主演の 望郷 をモチーフにしたそうです
若かりし頃のジャンギャバンになりますが フランスから犯罪を犯し逃げてきて
このカスバに隠れていた模様です その恋の結末を映画にしたようです
それをイメージして日本で歌を作ったのが
1955年にエト邦枝さんがそれをレコード化したのですがまったく売れなくて
1967年に緑川アコさんがそれをカバーして大ヒットしたようです
しかし カスバという地名はなく
どうやら街の形態のことを指すようです
カスバ
アラビア語で城塞(じょうさい)のこと。とくに北アフリカやスペインに残る、中世および近世につくられた太守、首長の城塞をいう。一般に小高い丘陵や段丘上に位置することが多い。城壁に囲まれ支配者の居館や兵営などがあり、その歴史的建築美から、モロッコのラバトにあるウダイヤ・カスバやフェズのカスバのように観光地になっている所が多い。広義には城塞だけでなく、周辺にある城壁に囲まれた市街地、すなわち城郭都市全体をいう場合がある。アルジェやチュニスのカスバはその例である。19世紀以後の植民地時代、北アフリカの諸都市では城郭都市の周辺に新しくヨーロッパ風市街地がつくられた。密集したアラブ風市街地区と広い街路をもつヨーロッパ風市街地区との対照から、城館の有無にかかわらずアラブ風市街地区を含めた旧城郭都市全体を、ヨーロッパ人はカスバとよぶようになったと考えられる。アラブ人はアラブ風市街地区をカスバと区別してメディナMedina(アラビア語で町、市街地の意)とよぶ。
アルジェのカスバは映画『望郷(ペペルモコ)』や『アルジェの戦い』の舞台となり、よく知られている。
映画になったところのカスバは
アルジェリアのアルジェの市街地にあり
傾斜のキツイ斜面に立てられた家が重なり合うように建てられた城塞になっており
真田の城下町のように迷路のようになっているそうです
しかしながら
映画や日本の歌では 犯罪者の吐き溜まりのように描かれていたこのカスバですが
どうもそれは大きな誤解で フランスの統治に反抗するアルジェリアのレジスタンスが身を寄せていたところになり アルジェリアの人々にとっては真逆の解釈となるようです
そんな話
ようやくここで
たばこの 感想 を簡単に
このクランブルケーキは程よい硬さになってますので 角のところから指先で引きちぎり
さらに指先で軽くほぐして詰めることになりますが さらに乾燥させる必要はありません
葉っぱ自体には圧がかかっていますので 軽く詰めて点火します硬く詰め過ぎないのがコツですね
点火とともに
少しウッディでスモーキー そしてターリーで少しスパイシーなラタキアの香りを感じるのですが
その香りに乗って素晴らしい甘さがやって来ます
少しフローラルでハーヴィー そして少しフルーティでもあるそういった甘さになりますが
バージニアの甘さに たっぷりとオリエントの甘さと香りの乗ったそういった甘さになります
この甘さが当ブレンドの秀逸なところかと思います
ペリクは入ってませんが レッドバージニアのタートなところも程よく感じます
ラタキア自体はしっかりとその存在を感じますが強すぎることなく程よい感じに思うのは
このブレンドの甘さと実に釣り合いがとれているからになります
このブレンドオリエントの存在を強く感じるのですがさほどスパイシーさを感じるわけではありません
柔らかな角のないエターナルな素晴らしい甘さを感じるのは
このブレンドのターキッシュからではなく Basma のオリエントによるところが大きいのかと思います
そうしますとイズミルのターキッシュよりも どこのものかはわかりませんが Basma の比率が多いのかと感じ入りますね
オリエントの香りの広がりの中で 焼き芋のようなマロンのようなそういった甘さを感じるのは
QN と似たところを感じます
このブレンドのオリエントは美味いと思いますね
ラタキアとオリエントがメインのブレンドと言えますが
思った以上にバージニアもその存在を感じますので
とてもバランスの良い WM に似た作りになっているのかと感じますが
オリエントもラタキアもより存在を感じるのはQN によく似たところです
ニコチンも強いわけではなく 味も濃いのですが重さは全く感じませんから
とても喫いやすく飽きの来ないブレンドになっていますね
なんボウルでも続けて喫ってしまえるほどのブレンドかと思います
予想に反してかなり美味いブレンドかと思います
お勧めのブレンドになります
ここで気づいたのですが このブレンドの喫いやすさと味の濃さの原因の一つとして
トンカビーンズの存在を考えました
どうもこのブレンドには僅かなトンキン(クマリン)の存在を感じてしまいますね
スーッとする清涼感と 濃いこのブレンドの少しバニラを感じさせる甘さには
それの存在があるのかなと思いました
GH のブレンド群にも頻繁に使用されるこのトンキンは 使用の仕方にもよりますが
この私の好物でもあります
なんにしてもこのブレンド とてもバランスがよく強くないのに味も濃くとても喫いやすいし美味いです
100g缶などすぐに喫いきってしまいますね
とてもお勧めのブレンドになります
それでは また
今回は Drucquer & Sons - Casbah(カスバ)
Greg Pease さんのブレンドによる C&D 製造の Drucquer & Sons ブランドになります
いまだに意欲的なGreg Pease さんですが やはりクランブルケーキになっておりそこのところが効いているのかかなり美味いブレンドになっていると思いました
説明を見ると Balkan の伝統的手法によるブレンドになっているように書かれているのですが
ラタキアも(ダブルショット)と書かれている通りしっかり効いており
オリエントもかなり効いてはいますが
どちらかというとラタキアがたくさん入っているのかなというところになります
TRDC の分類ではEnglish ということになっていますが この私の感覚ではかなりBasma のオリエントも効いておりバージニアもしっかりその存在感を出しており
ラタキア自体はしっかり入ってはいますが程よい利き方で 出すぎることもなく
実にバランスのとれたとても喫いやすいブレンドになっているかと思います
GLP におけるQwiet Nights のラタキアを少し減らし その分オリエントとバージニアの比率を少し上げた感じのブレンドになりますから
ペリクは入ってませんが
Qwiet Nights とWestminster の中間位の味わいになるかと思います
その際に 前者はどちらかと言えばラタキアを 後者はバージニアがメインになりますが
当ブレンドは オリエントとラタキアがメインになるところが前者に近いですが
前者よりラタキアはおとなしくその分Basma のオリエントの存在をより感じることになります
QN もWM もどちらも美味いブレンドになりますから当然のことながら当ブレンドも美味いです
その際にクランブルケーキになっているというところも大きな利点になるかと思います
軽くて喫いやすいのですが味も濃い目で その恩恵はこの形態によるところが大きいのかもしれません
100g缶になっておりますので
この様な約50gのブロックが 丁寧に2段に厚紙で仕切られて入っているのは
C&D 特有の丁寧なつくりになってます
さてここでこのブレンドの名前になりますが
この私は子供の頃に歌をすぐに思い出すことになります
緑川アコ という女の歌手が歌った曲になりかなり流行りましたね
それがカスバの女という曲で 調べてみると1967年のことになります
竹腰ひろ子も歌っていたな…競作ということになります
今でもその歌詞は浮かぶのですがとっても多国籍チックな歌で(昔日本映画ではよくあったんだよね どこの国だかよくわからん映画が 裕次郎とか小林旭とかね…)
いい歌なんだけど子供が聴いてもよく意味がわからんかった
カスバっていったいなんじゃろか…?
子供の頭では カスのたまり場 かと思ったものです
歌詞を拾うと
ここは地の果てアルジェリア どうせカスバの夜に咲く とありますから
アルジェリアにカスバはあるんだな…とおもうわけです
花はマロニエ シャンゼリゼ 赤い風車の踊り子と とさらに続きますから
パリから逃げてきたんだな と思うわけです(思い出してるんだな)
そしてさらに
明日はチェニスかモロッコか ……外人部隊の白い服 となって終わるのですが 戦争が絡んでいるのかなと思うのですが何のことやらよくわかりません…
でもやはりフランスから逃げてきた人たちのたまり場というか吹き溜まりがカスバであるような歌詞になっているかと思います
実はこの歌 1937年のフランス映画でジャンギャバンが主演の 望郷 をモチーフにしたそうです
若かりし頃のジャンギャバンになりますが フランスから犯罪を犯し逃げてきて
このカスバに隠れていた模様です その恋の結末を映画にしたようです
それをイメージして日本で歌を作ったのが
1955年にエト邦枝さんがそれをレコード化したのですがまったく売れなくて
1967年に緑川アコさんがそれをカバーして大ヒットしたようです
しかし カスバという地名はなく
どうやら街の形態のことを指すようです
カスバ
アラビア語で城塞(じょうさい)のこと。とくに北アフリカやスペインに残る、中世および近世につくられた太守、首長の城塞をいう。一般に小高い丘陵や段丘上に位置することが多い。城壁に囲まれ支配者の居館や兵営などがあり、その歴史的建築美から、モロッコのラバトにあるウダイヤ・カスバやフェズのカスバのように観光地になっている所が多い。広義には城塞だけでなく、周辺にある城壁に囲まれた市街地、すなわち城郭都市全体をいう場合がある。アルジェやチュニスのカスバはその例である。19世紀以後の植民地時代、北アフリカの諸都市では城郭都市の周辺に新しくヨーロッパ風市街地がつくられた。密集したアラブ風市街地区と広い街路をもつヨーロッパ風市街地区との対照から、城館の有無にかかわらずアラブ風市街地区を含めた旧城郭都市全体を、ヨーロッパ人はカスバとよぶようになったと考えられる。アラブ人はアラブ風市街地区をカスバと区別してメディナMedina(アラビア語で町、市街地の意)とよぶ。
アルジェのカスバは映画『望郷(ペペルモコ)』や『アルジェの戦い』の舞台となり、よく知られている。
映画になったところのカスバは
アルジェリアのアルジェの市街地にあり
傾斜のキツイ斜面に立てられた家が重なり合うように建てられた城塞になっており
真田の城下町のように迷路のようになっているそうです
しかしながら
映画や日本の歌では 犯罪者の吐き溜まりのように描かれていたこのカスバですが
どうもそれは大きな誤解で フランスの統治に反抗するアルジェリアのレジスタンスが身を寄せていたところになり アルジェリアの人々にとっては真逆の解釈となるようです
そんな話
ようやくここで
たばこの 感想 を簡単に
このクランブルケーキは程よい硬さになってますので 角のところから指先で引きちぎり
さらに指先で軽くほぐして詰めることになりますが さらに乾燥させる必要はありません
葉っぱ自体には圧がかかっていますので 軽く詰めて点火します硬く詰め過ぎないのがコツですね
点火とともに
少しウッディでスモーキー そしてターリーで少しスパイシーなラタキアの香りを感じるのですが
その香りに乗って素晴らしい甘さがやって来ます
少しフローラルでハーヴィー そして少しフルーティでもあるそういった甘さになりますが
バージニアの甘さに たっぷりとオリエントの甘さと香りの乗ったそういった甘さになります
この甘さが当ブレンドの秀逸なところかと思います
ペリクは入ってませんが レッドバージニアのタートなところも程よく感じます
ラタキア自体はしっかりとその存在を感じますが強すぎることなく程よい感じに思うのは
このブレンドの甘さと実に釣り合いがとれているからになります
このブレンドオリエントの存在を強く感じるのですがさほどスパイシーさを感じるわけではありません
柔らかな角のないエターナルな素晴らしい甘さを感じるのは
このブレンドのターキッシュからではなく Basma のオリエントによるところが大きいのかと思います
そうしますとイズミルのターキッシュよりも どこのものかはわかりませんが Basma の比率が多いのかと感じ入りますね
オリエントの香りの広がりの中で 焼き芋のようなマロンのようなそういった甘さを感じるのは
QN と似たところを感じます
このブレンドのオリエントは美味いと思いますね
ラタキアとオリエントがメインのブレンドと言えますが
思った以上にバージニアもその存在を感じますので
とてもバランスの良い WM に似た作りになっているのかと感じますが
オリエントもラタキアもより存在を感じるのはQN によく似たところです
ニコチンも強いわけではなく 味も濃いのですが重さは全く感じませんから
とても喫いやすく飽きの来ないブレンドになっていますね
なんボウルでも続けて喫ってしまえるほどのブレンドかと思います
予想に反してかなり美味いブレンドかと思います
お勧めのブレンドになります
ここで気づいたのですが このブレンドの喫いやすさと味の濃さの原因の一つとして
トンカビーンズの存在を考えました
どうもこのブレンドには僅かなトンキン(クマリン)の存在を感じてしまいますね
スーッとする清涼感と 濃いこのブレンドの少しバニラを感じさせる甘さには
それの存在があるのかなと思いました
GH のブレンド群にも頻繁に使用されるこのトンキンは 使用の仕方にもよりますが
この私の好物でもあります
なんにしてもこのブレンド とてもバランスがよく強くないのに味も濃くとても喫いやすいし美味いです
100g缶などすぐに喫いきってしまいますね
とてもお勧めのブレンドになります
それでは また
二人の歌を聴き比べました。
大ヒットしたのが1967年だそうですが、私は当時高校生で、懐かしい曲だなぁ、と思った印象があります。
恐らく1955年に出たレコードを、ラジオ等で何度か聞いていたのだろうと思います。
そんな時代だったことが懐かしいです