2022年 4月
今回は Tabac Manil - La Volute (Pure Semois)
写真のアフロの方が Vincent Manil さんでありこのタバコの原料の特殊なバーレィ(セモア)をベルギーの片田舎で育て自らこのタバコの製造もしている方になります
この私なんぞは ブラジルのボサノバギター弾きの歌手でもあり作曲家でもあって
昔日本で渡辺貞夫さんと一緒にコンサートを開いた あのトッキーニョさんを思い出しますが
ビデオを見ると茶目っ気も強く
まさしく家内制手工業を地でいっておられる陽気なおっさん という感じでした
ですからこのブレンドの包装もじつに雑で
片面が銀紙の厚手の紙でタバコを包んで このラベルを巻いてあるだけの包装になります
当然気密性もなく タバコ自体に空気以上の湿気はありません…
そうして喫うのがこのバーレィの特徴なのでしょうが
このカッサカサの状態で喫って美味いのがこの特殊なバーレィということになります
この方一人で製造(息子さんも今は作っているようでその方の名前のブレンドもありますが)していますから
手間のかかることは出来ないようですが
バージニアとのミクスチュアの1ブレンド(ロビン)を除いては 皆同じ葉っぱをそのまま使っており
カットの違いで3タイプのブレンドを作っています
その3ブレンドはいずれも Pure Semois と記載されております
前回喫ったのはTabac Manil - Réserve du Patron (Pure Semois)
になり カットがシャグになっております
シャグなので 燃えやすく香り立ちも良いのですが すぐ燃え尽きてしまうのが難点
なのでこたびは カットが大きく クランブルケーキになっているという当ブレンドを調達した次第
カットの大きさ的には もう一つのブレンドの La Brumeuse(ラ・ブリュミュース)といって
おぼろ月という意味だそうですが
このブレンドとカットの大きさは同じになっているようですが 当ブレンドの方は
クランブルケーキになっており カットを圧縮しているようです
その理由は燃焼をゆっくり長持ちさせるためだそうですが果たしてどうなのか…
しかし最初紙をはがして(片側を)中身を出そうとしたのですが
固まっているので葉っぱがあまり出てきません…
それもそのはずです なにせクランブルケーキになっているのですから
このおっさんその事を忘れていましたね…
でも C&D のそれとは全く違って 少し指に力を入れるとパラパラと葉っぱがほぐれてきますね
そんなで少しだけ空き缶に出したものが
こちらになりますが
まるで大きめのキューブカットのような
カッサカサでパッキパキの状態です
ラチガあきませんので思い切って包紙を全部開いてみると
確かにクランブルケーキの様に圧をかけて固めてあるようですが
見ての通り自立するのですが さほど密になっているわけでもなく
周りから大粒の葉っぱがすぐにでもほぐれてきそうです
キューブカット状の大きな葉っぱ自体は堅くパッキパキの状態なのですが
乾いた状態からの圧縮であってあまり葉っぱ自体は結着していないようです
なので指で触ると
ポロポロとほぐれてきそうなので
ある程度ほぐしたのち
残りはこのように
ビニール袋に入れてシールしておきました
そのままただしまっておいてもいいんだけどね 一応
この時気づいたことは
やはりカットはかなり大きいということであり
カッサカサの程度は 変わらんな ということになります
ですから簡単に火が付くと思いましたが
実際に火をつけてみるとこれがなかなか燃えませんね…
塊が大きいうえに 堅くなっていますので火が付きにくいです
また詰めるときに気づいたのですが 白い大きな塊が混じっていますね
じつはこれ 茎の部分で 木のかけらみたいなものです…
パイプに詰めるときに取り除かなくてはなりませんね
いかなる方法で裁断しているのかわかりかねますが おそらく機械でやっていると思われ
材料の選別の時に太い茎の部分が混じってしまったのかと思われます
もう少し丁寧にやれよな…! と言いたいところです
まあなんにしても 簡単に詰めることは出来るのですが
最後まできれいに燃やすためには
①軽くもむ
粒の大きいところを軽く少し揉むとペキペキと音がして少し小さくなりますから燃えやすくなります
②口径の大きなパイプを使用するとよい
小さなパイプで深く詰めると火が消えやすいので 22㎜くらいのパイプであまり深くない方が良いかと思います
特にこの2点に気を付けて静かに喫ってやると 素晴らしい喫煙経験がえられます
さてここで シャグカットとの違いを考えてみます
シャグカットにおいて印象的なのは
その燃えやすさが上げられます
簡単に火が付き香りが立ち上がるのですが その炒った大豆のような香ばしくて少し甘い香りが顕著です パチパチと小さな音を立てながら燃えてゆきますが労せずこの明るく香ばしさのある味わいを楽しめます
シガーのラッパーのような少し旨味を含んだようなこの葉っぱ特有の味わいもあるのですが
シャグの方はそういった香りはあまり目立たないようです
そして燃焼時間は短く葉っぱの密度は濃くありませんので あっという間に味わいの時間は終了してしまいます そこが大きな残念になりますね
それに反して
この大きなクランブルカットのばあいは
味わいと味わう時間の長さに違いがあるようです
味の質はおそらく同じものだとは思うのですが 印象的には大きな差があるように感じます
このセモアたばこ バーレィの一種なのですが なんとも言われない甘さがありますね
バーレィには感じない野草の甘さを感じます
モラセスも砂糖も使っているはずもないのですが ちょっと癖のあるなんとも言われんような甘さを感じます どちらかというとハーヴのようなオリエントに近いような甘さになります
この甘さは このカットの形態の方が強く感じるようです シャグの場合は香ばしさを強く感じたものですが この大きなカットの場合は 甘さと この葉っぱの味の部分を強く感じるようです
そこが大きな違いになります
シャグの時はっこのセモアたばこの香ばしく良い部分だけしか味わえなかったのですが
カットが大きく堅くなるとそれ以外のいろんな味わいを感じるようになります
そこが素晴らしくもあり 味が複雑になる部分かと思います
この大きなカットの方が幾分味がクリーミィになるかと思います
カットの大きいことと硬いことが味の濃さの原因かと思うのですが 味が密になるということかと思います
炒った大豆の香ばしさとハーヴのような甘さはどちらも健在ですが
当ブレンドでは このセモアのバーレィとシガーの要素を強く感じるようです
とりわけシガーライクな旨味とスパイシーな部分を感じるのですが
スパイシーな部分は終盤に特に強く感じるようです
終盤ちょっと クローヴのような甘さと辛さが同時に立ち上がるような強い香りを感じるのですが
これがこのセモアの1つの特徴になるかと思います
ある種のバーレィ・ケンタッキーにありがちなそういった味わいは C&D のSansepolcro においても味わった経験があるのですが そういった香りに近いのかと思います
シガーライクといっても ラッパーの部分の旨味を含んだ柔らかなシガーの香りになり 強いものではありません その際に感じる甘みは先に述べたようにこのセモアの甘さでありオリエンタルチックな
そういったハーヴィーな甘さになります
この部分の味わいはシャグにおいてはあまり強く感じなかった部分になりますが
当ブレンドのカットにおいてはその部分の味わいと香り立ちが顕著になり
本来のバーレィらしさも伺えますので
どちらかというとこの私 当ブレンドの方が味が豊かで美味いと思いました
シャグの軽さもいいのですが もう一つ進んだ重厚な味わいがあって
じっくり味を楽しむには当ブレンドの方をお勧めします
ただ味が濃い分少しバーレィの野草の風味も強めに出てタバコ自体も強く感じますので
そういったことを認識しておくべきかと思います
でもとても美味いと思いますねこのセモアタバコは
少しお高いので買いずらいですが 家内制手工業ですんで仕方がないですね
La Brumeuse の方も美味いのではないかと思います
このセモアタバコ炒った大豆の香りが満載です
この香りが素晴らしいのですが
この私はとても懐かしさを覚えますね
ある方は 農家の納屋の前の花畑のニオイとか言ってますが
やはりこの私も 農家の納屋の辺りに香る土とハーヴ
ニワトリ小屋の餌と寝床のニオイなんぞを思い浮かべてしまいます
藁とか堆肥とかそういった匂いにも通ずるところがあるかもしれません
そういった心休まる懐かしさを覚えますね
時代を超えた郷愁を誘うようなタバコの香りかと思います
セモアタバコは素晴らしいと思いますね
そんなお話でした
それでは また
今回は Tabac Manil - La Volute (Pure Semois)
写真のアフロの方が Vincent Manil さんでありこのタバコの原料の特殊なバーレィ(セモア)をベルギーの片田舎で育て自らこのタバコの製造もしている方になります
この私なんぞは ブラジルのボサノバギター弾きの歌手でもあり作曲家でもあって
昔日本で渡辺貞夫さんと一緒にコンサートを開いた あのトッキーニョさんを思い出しますが
ビデオを見ると茶目っ気も強く
まさしく家内制手工業を地でいっておられる陽気なおっさん という感じでした
ですからこのブレンドの包装もじつに雑で
片面が銀紙の厚手の紙でタバコを包んで このラベルを巻いてあるだけの包装になります
当然気密性もなく タバコ自体に空気以上の湿気はありません…
そうして喫うのがこのバーレィの特徴なのでしょうが
このカッサカサの状態で喫って美味いのがこの特殊なバーレィということになります
この方一人で製造(息子さんも今は作っているようでその方の名前のブレンドもありますが)していますから
手間のかかることは出来ないようですが
バージニアとのミクスチュアの1ブレンド(ロビン)を除いては 皆同じ葉っぱをそのまま使っており
カットの違いで3タイプのブレンドを作っています
その3ブレンドはいずれも Pure Semois と記載されております
前回喫ったのはTabac Manil - Réserve du Patron (Pure Semois)
になり カットがシャグになっております
シャグなので 燃えやすく香り立ちも良いのですが すぐ燃え尽きてしまうのが難点
なのでこたびは カットが大きく クランブルケーキになっているという当ブレンドを調達した次第
カットの大きさ的には もう一つのブレンドの La Brumeuse(ラ・ブリュミュース)といって
おぼろ月という意味だそうですが
このブレンドとカットの大きさは同じになっているようですが 当ブレンドの方は
クランブルケーキになっており カットを圧縮しているようです
その理由は燃焼をゆっくり長持ちさせるためだそうですが果たしてどうなのか…
しかし最初紙をはがして(片側を)中身を出そうとしたのですが
固まっているので葉っぱがあまり出てきません…
それもそのはずです なにせクランブルケーキになっているのですから
このおっさんその事を忘れていましたね…
でも C&D のそれとは全く違って 少し指に力を入れるとパラパラと葉っぱがほぐれてきますね
そんなで少しだけ空き缶に出したものが
こちらになりますが
まるで大きめのキューブカットのような
カッサカサでパッキパキの状態です
ラチガあきませんので思い切って包紙を全部開いてみると
確かにクランブルケーキの様に圧をかけて固めてあるようですが
見ての通り自立するのですが さほど密になっているわけでもなく
周りから大粒の葉っぱがすぐにでもほぐれてきそうです
キューブカット状の大きな葉っぱ自体は堅くパッキパキの状態なのですが
乾いた状態からの圧縮であってあまり葉っぱ自体は結着していないようです
なので指で触ると
ポロポロとほぐれてきそうなので
ある程度ほぐしたのち
残りはこのように
ビニール袋に入れてシールしておきました
そのままただしまっておいてもいいんだけどね 一応
この時気づいたことは
やはりカットはかなり大きいということであり
カッサカサの程度は 変わらんな ということになります
ですから簡単に火が付くと思いましたが
実際に火をつけてみるとこれがなかなか燃えませんね…
塊が大きいうえに 堅くなっていますので火が付きにくいです
また詰めるときに気づいたのですが 白い大きな塊が混じっていますね
じつはこれ 茎の部分で 木のかけらみたいなものです…
パイプに詰めるときに取り除かなくてはなりませんね
いかなる方法で裁断しているのかわかりかねますが おそらく機械でやっていると思われ
材料の選別の時に太い茎の部分が混じってしまったのかと思われます
もう少し丁寧にやれよな…! と言いたいところです
まあなんにしても 簡単に詰めることは出来るのですが
最後まできれいに燃やすためには
①軽くもむ
粒の大きいところを軽く少し揉むとペキペキと音がして少し小さくなりますから燃えやすくなります
②口径の大きなパイプを使用するとよい
小さなパイプで深く詰めると火が消えやすいので 22㎜くらいのパイプであまり深くない方が良いかと思います
特にこの2点に気を付けて静かに喫ってやると 素晴らしい喫煙経験がえられます
さてここで シャグカットとの違いを考えてみます
シャグカットにおいて印象的なのは
その燃えやすさが上げられます
簡単に火が付き香りが立ち上がるのですが その炒った大豆のような香ばしくて少し甘い香りが顕著です パチパチと小さな音を立てながら燃えてゆきますが労せずこの明るく香ばしさのある味わいを楽しめます
シガーのラッパーのような少し旨味を含んだようなこの葉っぱ特有の味わいもあるのですが
シャグの方はそういった香りはあまり目立たないようです
そして燃焼時間は短く葉っぱの密度は濃くありませんので あっという間に味わいの時間は終了してしまいます そこが大きな残念になりますね
それに反して
この大きなクランブルカットのばあいは
味わいと味わう時間の長さに違いがあるようです
味の質はおそらく同じものだとは思うのですが 印象的には大きな差があるように感じます
このセモアたばこ バーレィの一種なのですが なんとも言われない甘さがありますね
バーレィには感じない野草の甘さを感じます
モラセスも砂糖も使っているはずもないのですが ちょっと癖のあるなんとも言われんような甘さを感じます どちらかというとハーヴのようなオリエントに近いような甘さになります
この甘さは このカットの形態の方が強く感じるようです シャグの場合は香ばしさを強く感じたものですが この大きなカットの場合は 甘さと この葉っぱの味の部分を強く感じるようです
そこが大きな違いになります
シャグの時はっこのセモアたばこの香ばしく良い部分だけしか味わえなかったのですが
カットが大きく堅くなるとそれ以外のいろんな味わいを感じるようになります
そこが素晴らしくもあり 味が複雑になる部分かと思います
この大きなカットの方が幾分味がクリーミィになるかと思います
カットの大きいことと硬いことが味の濃さの原因かと思うのですが 味が密になるということかと思います
炒った大豆の香ばしさとハーヴのような甘さはどちらも健在ですが
当ブレンドでは このセモアのバーレィとシガーの要素を強く感じるようです
とりわけシガーライクな旨味とスパイシーな部分を感じるのですが
スパイシーな部分は終盤に特に強く感じるようです
終盤ちょっと クローヴのような甘さと辛さが同時に立ち上がるような強い香りを感じるのですが
これがこのセモアの1つの特徴になるかと思います
ある種のバーレィ・ケンタッキーにありがちなそういった味わいは C&D のSansepolcro においても味わった経験があるのですが そういった香りに近いのかと思います
シガーライクといっても ラッパーの部分の旨味を含んだ柔らかなシガーの香りになり 強いものではありません その際に感じる甘みは先に述べたようにこのセモアの甘さでありオリエンタルチックな
そういったハーヴィーな甘さになります
この部分の味わいはシャグにおいてはあまり強く感じなかった部分になりますが
当ブレンドのカットにおいてはその部分の味わいと香り立ちが顕著になり
本来のバーレィらしさも伺えますので
どちらかというとこの私 当ブレンドの方が味が豊かで美味いと思いました
シャグの軽さもいいのですが もう一つ進んだ重厚な味わいがあって
じっくり味を楽しむには当ブレンドの方をお勧めします
ただ味が濃い分少しバーレィの野草の風味も強めに出てタバコ自体も強く感じますので
そういったことを認識しておくべきかと思います
でもとても美味いと思いますねこのセモアタバコは
少しお高いので買いずらいですが 家内制手工業ですんで仕方がないですね
La Brumeuse の方も美味いのではないかと思います
このセモアタバコ炒った大豆の香りが満載です
この香りが素晴らしいのですが
この私はとても懐かしさを覚えますね
ある方は 農家の納屋の前の花畑のニオイとか言ってますが
やはりこの私も 農家の納屋の辺りに香る土とハーヴ
ニワトリ小屋の餌と寝床のニオイなんぞを思い浮かべてしまいます
藁とか堆肥とかそういった匂いにも通ずるところがあるかもしれません
そういった心休まる懐かしさを覚えますね
時代を超えた郷愁を誘うようなタバコの香りかと思います
セモアタバコは素晴らしいと思いますね
そんなお話でした
それでは また
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