鳥とパイプと日本酒のおっさんメモ

おっさんの日々の散歩における鳥たちの写真と、好きなパイプタバコの感想
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Cornell & Diehl - Star of the East Flake

2021年01月19日 | パイプタバコ
2021年 1月

今回は Cornell & Diehl - Star of the East Flake




C&D におけるとてもよく売れているラタキアブレンドとなる
ラタキアが50%を占め Izmir のターキッシュと ストーヴされたレッドバージニアの構成である

こちらは Flake タイプになりますが 2006年の末近くに発売されたらしい
コースカットのオリジナルの方は 2003年の発売となりそちらの方はバルクでも供給されています

この私以前バルクを買って喫ったことがありますが かなり昔になりラタキアの強さと強い甘さ
そしてその時はバルクのつくりが粗くて さほどうまい印象を持ちませんでした…
しかし レビューとか他の方の感想などを見るに なかなかのブレンドであることをうかがい知り
この度は このフレイクタイプの方を 喫ってみることにした次第。



缶には アガサクリスティを連想させるような バルカン急行を思わせる灯りのついた列車が
描かれているのですが 当初思い描いたのはバルカンの大地を走る列車であり
そちらののバルカンブレンドを強く印象付けたものです 漠然とね

しかし よく調べてみると この Star of the East という言葉 
古いクリスマスキャロルの唄だったことを知ります。

Star of the East, Oh Bethlehem's star,
Guiding us on to Heaven afar!
Sorrow and grief and lull'd by thy light,
Thou hope of each mortal, in death's lonely night!


この様な歌詞が6番まで続きます
キリスト教にあまり詳しくないこのおっさんですが
どんなにつらく悲しく苦しくとも この東の星(ベツレヘムの星)が我々を導いてくれる…

というような 西洋の人々にとっては 馴染みのある意味だったようです
その象徴が Star of the East ということになります

そんなことをイメージしながら このブレンドを味わうことにします



缶を開けると

ほぼ黒いフレイクが出てきますが



ターキッシュの姿も見えますが ほぼ真っ黒の印象
葉組はすでに分かっていますが
Latakia, Oriental/Turkish, Virginia

ということになっていますが ラタキアは50%
オリエントはIzmir そしてストーブされたレッドバージニアとなっているようです

印象的には ラタキアが75%も含まれている Pirate Kake よりもよりラタキアへビィな気がしました。



感想 のお時間となります

このブレンド 以前のバルクと違い とても解しやすいのですがやはり缶入りの方が作りが丁寧なのだと思われ 味もかなり違う印象があります(前はフレイクではなかったのですが…)

しかし ほぐし方によって随分と味の変わるブレンドかと思いました
当初は粗くほぐして喫ってみたのですが 燃えずらくラタキアの強さだけが目立つ感じでした

それが細かく丁寧にほぐした場合
味わいが一変します

濃い甘さとオリエントの香ばしさナッティさが引き立ち ラタキアもごく穏やかで
軽いウッジーな清涼感と ダークさはあるもののぐっと穏やかで喫いやすいブレンドに変わります

なので お勧めは 丁寧に細かく解した方が良いかと思います
そういった傾向は GLP の Qwiet Nights における味わいに通ずるところがあるようです
前々回の Sunset HarBor Flake においてはそうしない方が美味いと思いましたが
ブレンドによって違いがありますね。


点火は細かくほぐした場合は簡単に出来るのですが
これが粗くほぐしたときはなかなか火付きが良くありませんし よく火が消えます
そういった意味においても 細かくほぐすことをお勧めしますが
問題は味わいです

まずやってくるのはラタキアの香りになりますが 細かくほぐしたときは意外とマイルド
これが粗い場合は ラタキアの主張がガツンと来るのでやや疲れる感じがします
以降 細かくほぐした場合の感想となります


ラタキアはウッディというよりもややウッジーな清涼感があるようです
このブレンドには強い酸味を感じるのですが イズミルの酸味とともに レッドバージニアのビネガー
のような強い酸味も感じるようです その酸味に引っ張られるように
こんどは ストーヴされたレッドバージニアの深くて濃い黒蜜のような甘さを感じるようです

ラタキアもしっかりと濃くバージニアの甘さも濃く それを結び付けているのが深い酸味となります

味が濃いのですが イズミルのナッティなところもあって それがわずかな灯りの部分となる感じ

喫煙が進むと次第にラタキアもターキッシュのスパイシーさも増してくるのですが
ラタキアは 夜の暗闇と 冷たさを運ぶようです
そんな中でレッドバージニアの深みのある甘さと イズミルのオリエントの香ばしさが
夜の暗闇の中に燦然と輝く小さな星のような灯りとなって安らぎを与えてくれるような
そんなブレンドになるかと思います


終盤はラタキアもオリエントのスパイシーなところも一気に爆発して
レバントの大地を連想させるような終焉となります。


同じC&D の Pirate Kake の方がもっとあっさりとして喫いやすい気がしますが
こちらは 深い酸味と甘さと ラタキアの強さを感じるど真ん中の English というところです
ただしラタキアへビィなところがありますので 常喫にはきついのかもしれませんね
しかし こうして細かくほぐして喫うと そのうまさもひとしおかと思います

前述の PK SHF QN と比べると少し気楽ではないブレンドになりますが
その酸味と甘さは格別なところがあります
ラタキアにまみれたい人には とてもおすすめかと思います


この私はとても気に入りました 
そんな感想です
それでは また
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