山奥の鍛治工房

趣味でやっている鍛冶作業の記録

手持ちの砥石

2012-06-09 13:41:16 | Weblog
手持ちの砥石


 私の手持ちの砥石を撮影した。どれも市販品のものばかり。これで包丁を研いでいる。
 小刀もこれでやってる。
 本来は分けて使うべきであるが。
 ようみたら、なんか長方形ではないじゃないか、って思われるでしょうけど、これ使ってこんな形になってます。
 真ん中が凹んでしまうととてもじゃないけど、まっとうな刃がつかぬ。でもって、刀剣の研ぎ師さんの様式をマネして
使っているのですが、最終的には真ん中が高くて両端が薄い、横から見ればカマボコ断面形状になります。
 本来の使い方は、水に浸して砥石面の長手方向の長さいっぱいいっぱいに往復させることなのだが、私はあえてこの刀剣研磨様式で
している。
 砥石面の修正も2丁掛けのでかい金剛砥石をフルに使ってますが、重い。切って適当な大きさのブロックにしてしまえば楽なんだろうけど、
金切り鋸で切断すると荒砥石なので刃がイッパツでなくなり、刃物素材を大量製造してしまう。実際に大村砥石を別件で金切り鋸で切断したら
刃が砥石の厚みの半分までも行かず、すべて刃無しになりました。
 この場合は、迷わず電着ダイヤモンドホイールでもって切った方がよろしい、とつくづく感じてしまったことがありました。
 砥石台も市販品の長さが自在に変えられるモノを使ってますが、手持ちの砥石の中で最小の天然砥石を使う時は、スライドにロックがかかっていない状態なので広がり、非常にやりにくい。
 そこで、古人の知恵借りて、足で踏んで固定する砥石押さえを作ってみます。形状としてはひらがな、もしくはカタカナの「へ」の字に近い形です。曲線カーブをどうやって描こうか、そのカーブの勾配をどうするのか思案どころではありますが。

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