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カレル・ゼマン『クラバート』

2007-04-06 02:51:01 | chelucy officialサイトより記事移植中
クラバート
監督・製作:カレル・ゼマン
原作:オトフリート・プロイスラー
チェコ / カラー / 73分 / 1977年


ひとりぼっちの少年クラバートは自由気ままに旅をしていた。
お腹もペコペコ食べることに困っていたクラバートにある日1匹のカラスが「水車小屋へ来い」と言った。誘われるがままに水車小屋へ行くとそこはなんと魔法使いの親方と魔法使いの弟子が暮らしていた。
はじめは魔法使いの弟子として過酷な労働と魔法の勉強に明け暮れるクラバートだが1人の少女と出会い恋に落ち、自由と愛が欲しくなる。そして親方と生死をかけた決闘をすることに…。

ハッキリ言ってかなりダークな作品。
でもそのダークさをプラスにしてしまうような素晴らしい作品なのです!まず絵柄があまり見ない感じ。なんだか美術館の絵画を見ているかのよう。
VIVA!チェコアニメ!!

「愛より強い魔法はない」とうテーマが良くて劇中で映画の中で少女が歌っている曲が頭から離れません。

実はこの作品宮崎駿監督の「千と千尋の神隠し」の元ネタとも言える作品で、「クラバート」を見て影響を受けて作ったと言う話を「千と千尋の神隠し」のパンフの中で語っているそうです。

「クラバート」は児童小説としても有名で多くのファンがいます。
作者はチェコ生まれのドイツ人・オトフリート・プロイスラー。
ドイツとポーランドの国境に位置するラウジッツ地方に住む、スラヴ系少数民族ヴェンド人の「クラバート伝説」をベース下敷きにしているそうです。どうやら 小説「クラバート」好きの人たちの間でも、カレル・ゼマンの「クラバート」は幻の作品として有名みたいで、知ってて見たことのない人たちにも知らなくて見て見たい人にもスクリーンで見れる絶好のチャンスです☆
(written 2003.05.11)


*最新の感想*
『クラバート』は、宮崎駿監督の「千と千尋の神隠し」に影響を与えている作品ということなんですが、2004年11月20日に公開された「ハウルの動く城」に対しても影響を与えているのでは?と思いました。主人公が、カラスの変身するところとか、魔法使いだったり。見た目も少し似ているし。少女に恋をしたりとか。私は先に「クラバート」を見ていたので、「ハウルの動く城」を見た時、ずっと「クラバート」を思い出してしまいました。


1977年テヘラン青少年国際映画祭・グランプリ受賞
1978年ゴッドヴァルドフ青少年国際映画祭・特別賞
1978年チェスケー・ブジェョヴィッツェチェコスロバキア映画祭・特別賞
1979年ローザンヌ少年少女国際映画祭・名誉賞
1984年シカゴ少年少女国際映画祭・動画部門グランプリ受賞

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『カレル・ゼマン レトロスペクティヴ』公式サイト
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