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シーズ・ソー・ラブリー

2007-03-28 00:43:49 | chelucy officialサイトより記事移植中
シーズ・ソー・ラブリー
監督:ニック・カサヴェテス
脚本:ジョン・カサヴェテス
出演:ショーン・ペン、ロビン・ライト・ペン、ジョン・トラボルタ
アメリカ=フランス映画 / カラー / 96分 / 1997年




私は題名に「ラブ」とつく映画に弱い。
まずラブが付いたら観に行ってしまいます。
「ラブ・セレナーデ」もそうだし「ラブ etc」もそうだったんですけど。
この映画もそのうちの一つ。
ラブリーという単語はなんて素敵なんだろうと思います。

この映画はとてもクレイジーな夫婦愛のお話。
その夫婦にプライベートでもほんとの夫婦であるショーン・ペン夫妻が演じています。
アメリカン・ニューシネマ以降、無軌道なカップルの生活や逃避行を描いた作品が多いのですが、どれもかなりの好評価の作品が多いですよね。

たとえば、「俺たちに明日はない」「ゲッタウェイ」「ワイルド・アット・ハート」「トゥルー・ロマンス」「ナチュラル・ボーン・キラーズ」など、どれもカップルがとっても愛し合っていてすごく憧れます。

この脚本は20年前にニック・カサヴェテスの父でありインディーズ映画の父とも呼ばれるジョン・カサヴェテスが書いたものだそうです。ジョンは生前脚本の朗読会をちょくちょく開いていてそこでこの話をショーンペンが読んだそうです。彼はいたく気に入って自分が、主演をと熱望したそうです。しかしその前にジョンが亡くなり、その後も色々なことが重なって、やっと息子の手によって映画化されたのです!

妻モーリーン(ロビン)の妊娠中、荒っぽい性格の夫エディ(ショーン)がどこかに消えてしまった。朝からいろいろな所を探すモーリーン。いつものバーで「私の夫見なかった!?」と叫ぶ。そこで同じアパートの住人キーファーに出会う。キーファーとお酒を飲み始め場所を変えてアパートで飲みなおす2人。

しばらくしてなれなれしく迫ってくるキーファーに嫌悪感を感じビール瓶で殴ってしまう。
そこで怒ったキーファーが、モーリーンにし返しで殴る!
顔に大きなあざを作って再びエディを探すモーリーン。
またバーに行ってみると愛しい夫エディが。
エディは顔のあざを見るなりキーファーに銃を持ってし返しに行く!
それを見かねたモーリーンは精神病院に電話してしまう。
そこで強制入院をくらったエディは、3ヶ月と言われて10年を病院で過ごす事に・・・。

退院後モーリーンの生活は一変している。
幸福で素敵な夫ジョーイ(ジョン)と3人の子供と幸せに暮らしている。
そこに昔の夫エディが帰ってきて・・・・・・・。

この物語に常識はまったく!通用しません。ただ、自分が愛していればいいのです。
親も人間。
自分が一番好き。
そんな感じがしました。
そんなのよくない!って、思う人がいるかもしれないけれど、そんなピュアな愛があってもいいじゃないですか!この2人は素敵な恋人。夫婦というより恋人かな?って、私は思いました。

この映画は音楽もすっごくよかったんですが、残念ながらサントラは発売されていません。あったらぜったい欲しかった。
(written 1999)

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