紫の物語的解釈

漫画・ゲーム・アニメ等、さまざまなメディアにひそむ「物語」を抽出して解釈を加えてみようというブログです。

細かすぎて伝わらない名場面【魔法陣グルグル編】[その2]

2010-12-22 01:17:15 | 細かすぎる名場面
前回からの続き


  ニケとククリ、その感覚の違い

夢見がちで世間知らずなククリと、現実主義で抜け目のないニケ。
そんな二人のパーティは、ときとしてその感覚の違いに困ることがありました。
(おもにニケが。)


出会ったその日から妄想をフル動員して、これから始まる冒険を想うククリ。
いきなりのククリの夢見がちパワーの洗礼を受け、思わず老けてしまう勇者であった。


全財産を投げ入れると願いがかなうという伝説のある泉に、本当に全財産を投げ入れてしまうククリ。
これにはさすがの勇者も閉口。
でも、その投げ入れたコインが泉のなかで魔法陣のかたちとなり、新たな魔法陣を発見することが
できたのでした。
勇者も「これはククリじゃなきゃ見つかんなかったな」と納得。


あくまで実を取る勇者と、かわいいもの、素敵なものに重きをおくククリの対照的な様子
をよくあらわした場面です。
「ねこみみローブもいいけど、まずは腹ごしらえ」と勇者は言いますが、ククリはまったく聞いちゃいません。


ネコジタ谷にオープンした勇者たちの店「にけや」の方針をめぐっての激論。
花を増やしてかわいいお店にして、ゆくゆくは手作りケーキやぬいぐるみを置こうとするククリ。
これに対して、勇者は買い物客は無骨な戦士なのだからもっと観光地っぽい方がいいと反論します。
まあ、結局なんだかんだ言って、ククリのかわいいお弁当が心のかわいた戦士たちに受けて
にけやは大繁盛することになりますが。



旅先で起こる怪現象などにいちいち好意的解釈をするククリとそれに呆れる勇者です。
「怪力お茶のフタ開けババア」には腹がよじれるほど笑った。


まあ、なんだかんだ言って二人は良いコンビです。
だいぶ勇者が折れてる感がしますが、得てして男女の仲とはそーいうものです。
二人に幸あれ!


  ジュジュの魅力について小一時間ほど語る



ジュジュは、個人的にグルグルのなかで一番好きなキャラです。
本項でその魅力について語りまくろうと思います。



かわいいことも勿論ですが、ジュジュの一番の魅力はその「ムチャクチャさ」じゃないでしょうか。
戦闘が始まって祈りだした途端にテンションMAXになって暴れまくる様は圧巻です。
暴走が止まらないときは、「静寂のガラガラ」を使って眠らせなければ止まらないというのも
RPGっぽくて素敵。たいへんなパーティだけど・・・。



そして言葉があまりに汚い!
悪役も含めて、たぶんグルグルのなかで一番汚い言葉を使ってるんじゃないでしょうか。
神に仕える者にあるまじき言葉遣いですよ。だが、それがいい。


百合疑惑が持ち上がる問題のシーン。
ダメよ、プラトー様がみてるからっ!


本名は「ジュジュ・クー・シュナムル」。
紫、覚えた。


エッチな踊りを踊らされたときも、おのぞみのような展開にはならず、もののけ姫と化してしまいます。
そう簡単にサービスしないところもガード固くてイイです。
「だまれ、小僧!」


「にや~」という特徴的な笑い方も素敵です。
勝手に「ジュジュ笑み」と呼んでます。


でも一回だけフツーに笑ったことあるんですよね。
結局、この満面の笑みがどういう意味のものだったかはわかりませんでした。
グルグル最大の謎かも!


衛藤先生、「舞勇伝キタキタ」の次はジュジュでスピンオフとか、どうっすかね??


  ラカンの冒険



きりなしの塔で、勇者たちは「ラカンの日記」という本を発見します。
このラカンの日記は塔のあらゆる場所に置いてあり、勇者たちにとってきりなしの塔を
攻略するヒントになるのです。RPGによくあるギミックですね。

このラカンの日記のヒントによって、勇者たちはきりなしの塔攻略に成功します。
そして、勇者たちの冒険はすすんでエルエル砂漠にて。



なんと、冒険者を引退したラカン本人が隠居していたのです!
勇者とククリは老人が、きりなしの塔のヒントの主・ラカンだということに気がつかずに、
二人の冒険譚を聞きたがる老人に、きりなしの塔の冒険の話をします。

ラカンは、二人の冒険譚を聴きながら、自分の書いた日記が二人の助けになったのだとすれば、
若き日の自分は二人と一緒についにきりなしの塔を攻略したことになるのだと思った。
あの日、きりなしの塔攻略に失敗して冒険をやめたが、私の冒険はムダではなかったのだ。

ラカンはうっすら涙を浮かべながら、二人の冒険譚に耳をかたむけ続けたのでした。

・・・
この話は全グルグルでもトップクラスの名場面だと思います。
かつての冒険でのヒントとなった日記の主との対面!
そのRPGっぽさと、読後感のよい感動と、ほどよい笑いが混然一体となった名エピソードです。


  正体を引っぱりに引っぱった三人の老人

グルグルには、その正体を最後まで引っぱった三人の老人がいます。



まずは、ラスボス・魔王ギリ。
本編の一番初めから存在があきらかにされていたにもかかわらず、
本編中、その存在は謎であり続けました。

パンフォス遺跡にて、カヤと通信機で会話してたましたが、
そのときにおおよそ魔王らしくない歌を歌いだしてしまったので、
ひょっとしてギリはちょっとふざけたやつなのかと思ってしまいましたが、
結局それは通信機の故障ということでした。
その後はパッタリとギリの片鱗すら登場しなくなり、最後の最後。
ザン大陸での戦いにて、ギリはついに姿をあらわします。



まあ、フツーの老人の姿でした。
ちゃんと魔王してました。ぜんぜんふざけたやつでもありませんでした。




続いて、ミグミグ族の長・ワンチンです。
序盤から、具象気体にてその存在を勇者たちに知らしめてましたが、
いつもその具象気体の姿はテキトーで、一体ワンチンってどんなヤツだよ、
と、その姿に期待を抱かずにはいられませんでしたが・・・。



まあ、これまたフツーの老人でした。
登場は最終回直前です。引っぱったなぁー




そして、三人目は闇魔法結社の総裁です。
ギリの呪いで犬に変えられたと自称してますが、なんとそうではなかったことが最終回で
明らかになります。
この総裁、実はギリが怖くて自分で犬になっていたのです。
犬なのにとんだチキン野郎だったわけです。
まあ、総裁が勇者たちの役に立ったためしはありませんでしたけどね。



その姿は例によってフツーの老人であり、特にオチもないので省略されますた。


・・・
さて。
まだ紹介しきれないネタがちょっとだけあるので、もう一回くらいやろうかな。
というわけで、まさかの第三回へ続きます。

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2 コメント

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Unknown (みく)
2011-07-11 17:59:15
ジュジュってかわいー!
見たこと無いけどかわいい!!
今度みようっ!
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Unknown ()
2011-07-18 02:12:11
ジュジュは可愛い!
可愛いは正義!!
返信する

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