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印象に残ってる漫画やアニメの一話をピックアップして掘り下げる
「思い出の一話」のコーナーです。
今回は『幽遊白書』を取り上げます。
幽遊白書単品で記事にするのは約一年ぶりとなります。
ひさびさ読み返してみても、どの話もやっぱり面白いですねぇ。
初期の人情話も、中期の王道バトルも、後期のダークな展開も
すべてひっくるめてこの作品の魅力だと思います。
今回は、そんな中から後期の「魔界統一トーナメント編」の
最大の盛り上げポイントから一気に物語をひっくり返した問題の回、
第170話「宴のあと」を取り上げてみたいと思います。
では、どうぞ~↓
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『幽遊白書』第170話「宴のあと」は、魔界統一トーナメント編において
要注目のバトル、幽助VS黄泉 戦が開戦した回の次の話となります。
169話「三回戦の目玉」にて、幽助と黄泉は全力の肉弾戦を繰り広げます。
そもそも、この「魔界統一トーナメント編」は、黄泉・躯・雷禅の
魔界三大妖怪の対立から端を発した話でした。
魔界が三分割されての大戦争が起ころうとしている中、
雷禅側の使者として黄泉と対話した幽助は、
「国同士の戦争じゃなくて、大会開いてただの個人のケンカにしよう」
というトンデモな提案を黄泉に披露することになります。
それは誰もが考えなかった奇抜な発想でした。
この発想に興味を覚えた躯は、この幽助の提案にあっさりと乗ります。
黄泉もしぶしぶこの提案を受け入れざるを得なくなり、魔界三大勢力の対立は
あっという間に大人数の妖怪による魔界の王を決める個人戦と様相を変えました。
黄泉は当初、策略を持ってトーナメントに参加しようとしていましたが、
魔界全土から自分に匹敵するような強力な妖気を持った妖怪が集まるにつれて
次第に自身の闘争心を刺激されて行きました。
浦飯幽助は黄泉に眠っていた闘争心を呼び覚ました不思議な存在でした。
そして、幽助と黄泉の全力の戦い。
黄泉は幽助との闘争を心から愉しんでいる自分を発見するのでした。
…と、ここまでが169話までのストーリー概要となります。
さて、幽助VS黄泉 戦がさらなる盛り上がりを見せそうな第170話。
どうなる―!?
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って、あるぇー?
幽助(と飛影と蔵馬)、負けたことになってるよー!?
ここに来て、まさかの戦闘ばっさりカット&魔界統一トーナメント終了です。
一体なにが!?
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魔界で死闘を繰り広げていたはずの蔵馬、何事もなかったかのように
人間界にいます。
トーナメントは一体どうなったのか?
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そこへ蔵馬と桑原の会話にさりげなくフェードインする幽助登場。
魔界行く前に「三年経ったら戻ってくる」とかドラマチックに
約束しといて、こんなあっさりな帰還。いいのか!?
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そして、魔界統一トーナメントの衝撃の結果が幽助の口より告げられます。
なんと、優勝候補の黄泉・躯はあっさりと敗退しています。
もちろん、幽助、飛影、蔵馬も敗退です。
で、結局優勝したのは?
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かつての雷禅のケンカ友達の中でもっともテキトーなキャラデザだった
煙鬼さんでしたー!
彼の優勝を一体誰が予想できたというのでしょうか!?
この話読んで、ズコー!となった読者は多いかと思います。
溜めて溜めての肩すかし、見事ですよ冨樫先生ェ・・・。
どうしてこんな投げっ放しみたいな展開になったのかは
いろいろと諸説あるようですが、まぁここでは敢えて触れません。
大会がカットされたことはそのまま受け止めて、
このまま170話のみどころ紹介へと行きたいと思います。
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桑原と歩く蔵馬。
そこへ桑原の高校の友達が話しかけてきます。
「となりのコ、彼女ー? 紹介してよ」
これに露骨にぴくっとする蔵馬。
女と間違われることを気にしてる・・・?
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同じようなことがもう一度ありますが、やっぱり気にしています。
いつも冷静沈着な蔵馬がこういうこと気にしてるのは
ちょっと意外でした。
以前、鴉に「トリートメントはしているか?」とか言われて
マジギレしてましたが、それもそういうことかもしれません(多分違う
幽白のこういう細かいコミカルな描写は好きだなぁ。
前の話まで殺伐としていたので、「日常が戻ってきた感」がありました。
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そして、幽助・蔵馬の口から霊界の真実が告げられます。
魔界統一トーナメントのあと、コエンマが霊界の上層部を告発しました。
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なんと霊界は人間界での妖怪の悪事を水増しして報告したのです。
それどころか、とらえた妖怪を洗脳してわざと人間界で悪事を起こさせ
犯罪件数を増やしていたふしもあるといいます。
その理由は、「魔界を悪役にしておけば霊界には人間界を守る大義名分が立つ」
というものでした。要は、領土維持ということになります。
話が政治的になってきました。
「何が悪なのか」というテーマっぽいものは仙水編でも少し触れられてましたが
ここにきて明快に提示されることになりました。
今まで妖怪を退治する正の存在として登場していた霊界が実は悪であった。
これはちょっとショッキングな真実です。
それにしても霊界の謀略、策略っぷりは本気で汚い。
策略をもっておきながら、結局闘争心にものを言わせちゃう
魔界の妖怪たちの脳筋っぷりの方がよっぽど愛しく思えます。
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コエンマの告発によって、霊界は魔界と人間界との門を
開くことになりました。
これにより、人類は魔族との共存の道を歩むことになります。
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その象徴として、桑原家に氷女の雪菜がホームステイすることになりました。
桑原、これにはびっくり。
それにしても、桑原父は魔族の存在を知ってすぐにあっさりと受け入れ、
異界との親善のために妖怪をホームステイさせちゃう度量の広さが
すさまじいです。惚れる。惚れてまう。
桑原と雪菜の仲は良い感じにラブコメになりそうな感じですが、
氷女は異種族と交わると死んでしまうのでカップル成立は無理です。
桑原、残念賞ー!
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桑原家からの帰り道、幽助は蔵馬に問いかけます。
「霊界につかまって洗脳された妖怪は、その後どうなったのか?」と。
蔵馬の答えは、「再びつかまったときに始末された」とのことでした。
オレがつかまえたヤツの中にも……いたのかなァ
深く考えない方がいいですよ
これにて、第170話は終了となります。
次回171話からは、探偵業復活編が始まることになります。
(といってもすぐに最終回を迎えますが)
上でみてきたとおり、この170話は『幽遊白書』という物語において
大きな転換点でした。
バトルものとしての区切り… 勧善懲悪ものとしての区切り…
いろいろな要素があったと思います。
はっきり言って、この展開には賛否あったかと思います。
このあとすぐに最終回を迎えているのにも色々と事情があるのでしょう。
でも、なんか…忘れられない話なんだよなぁ、この話。
僕は結構好きでした。
大会カットも含めて、僕はアリな展開だと思います。
できれば、このあとの探偵業復活編ももうすこし見てみたかったなぁー
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多分、169話とセットで一番好きな回ですね。
この話だけで軽く語れると言う人は結構多いのではないでしょうか?
連載終了までの流れは、冨樫氏本人が同人誌で触れている様ですが。私は購入した訳ではないので控えさせていただきます。
そう言った大人の事情を含め、黄泉との試合をバッサリとカットしての流れは、見事としか言えませんでした。
平穏な日常を描きつつ、シリアスに締める。
『ああ、幽遊白書はもう終わるんだなぁ』と実感させられた回でもあり、当時完璧にこのマンガにのめり込んでいた私は、寂しさを感じたものでした。
と同時にジャンプ人気マンガの宿命『延命』がなされない事に対する喜び、と言う二律背反もあったり・・・(笑)
桑原・・・仮に子供が生まれても残虐な子になる可能性が高いし・・・。あの世界では妖怪との結婚が可能になったのでしょうが、悲しい。
そしてお父さんカッコ良すぎ。
蔵馬・・・女性に間違われるのがいやなら髪切れば?それでも間違われてたって事か?(笑)
お義父さんと仲良くね。
以上、長文失礼いたしました。
幽白はコミカルとシリアスのバランスがとても良いですよね。
この話は特に良いバランスだったと思います。
桑原はプラトニック・ラブを貫ければ幸せになれるかも。
蔵馬はお義父さんの会社でいろんな事業をやって人としての人生をまっとうするんでしょうねぇ
性質の違うブログを運営してるFC2ユーザーです。
こちらのブログのリンクを張らせていただきました。
ご迷惑でしたらすぐに解除しますので。
宜しければ。
『The old days』
http://theolddays.blog.fc2.com/
魔界トーナメントで半分未満しか力をだせなかったという躯にその気があれば天下とれたような
まぁ…精神状態に左右されるから自分じゃ波をコントロールできないんだろうけど
ガチにかんがえれば餓死寸前だと半分の力未満どころじゃすまないくらいまで衰弱するんで、全盛期の雷禅はどんだけだったんだと。餓死寸前って生理機能を維持するだけの活力すらなくまともに動けないですからね
雷禅も薬師に毒気をぬかれなければ魔界を統一する可能性あったわけか