紫の物語的解釈

漫画・ゲーム・アニメ等、さまざまなメディアにひそむ「物語」を抽出して解釈を加えてみようというブログです。

【幽遊白書】美しい魔闘家・鈴木の物語を追う

2010-01-26 21:56:53 | ○○の物語を追う
今日は漫画・『幽遊白書』に登場する「美しい魔闘家 鈴木」の物語を追ってみようと思う。
彼の名を呼ぶとき、名前の前に「美しい」と付けるのを忘れてはいけない。





美しい魔闘家 鈴木は、千の姿と技を持つ妖怪である。

かつての名を「強い妖戦士 田中」といい、B級妖怪・戸愚呂とも戦ったことがあった。
ところが、そのときは、30%の戸愚呂を見ただけで、おそろしさのあまり
「戸愚呂のクツの裏をなめてでも助かりたい」と思うほど取り乱し命乞いをした。



戸愚呂は哀れみをこめて言った。
「見苦しいのを通りこすと殺す気すら失せるねェ…オレにはあんたがゴミにしか見えない」

その後、名と姿を改め、「裏御伽チーム」を率いて、暗黒武術会に参戦する。
このときは老人の姿を取り、名を「怨爺」と名乗った。



裏御伽チームは武術会一回戦で「獄界六凶」を撃破し、二回戦で「浦飯チーム」と対戦する。
浦飯チームは強敵で、裏御伽チームの面々は次々と撃破される。

ついに怨爺は「美しい魔闘家 鈴木」として、姿をあらわすのだった!



しかし、相手が悪かった。
霊光波動拳の師範「幻海」にボコボコにされる。



美しい魔闘家 鈴木は己の無力さを悟り、浦飯チームに戸愚呂打倒を託すのだった。




もともと、彼はアイテム作成に関しては天才的だったが、それを自分の強さと勘違いしていたのだ。
見よ、アイテム作りに関してみせる、この凛々しい顔を↓


だが、そんな彼にもついに武力で陽の目をみる日が来たのだった!
魔界統一トーナメントが開催される折、魔界三強である「黄泉」の腹心・「蔵馬」によって
鍛えられ、S級妖怪クラスの力を身につけるに至ったのだ。
今の彼にかかれば、かつて恐れを抱いた戸愚呂など、片腕一本で倒せるだろう。



性格も真面目になり、昔の彼とは大違い。

 今の鈴木↓

 昔の鈴木↓


残念ながら、魔界統一トーナメントでは良い成績を残すことができなかったが、
ちゃっかり、かわいい妖怪の女の子のハートを射止めることに成功した。



このように、「美しい魔闘家 鈴木」は、『幽遊白書』で最も劇的な成長をみせたキャラクターで
あるといえるだろう。
『幽遊白書』外伝みたいなのをやるなら、是非彼を主人公にした話が読みたい。
美しい魔闘家 鈴木。 君に幸あれ!



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2 コメント

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Unknown (cody)
2016-05-18 15:56:46
彼は漫画界一出世し成功したヘタレですねw
活躍に恵まれなかったものの彼がいなければ蔵馬と桑原は殺されているし
インフレには最後までついていき、可愛い女の子のハートも射止める。
現実世界で言えばブラック企業の意地悪社員→Apple社役員+超美人と結婚レベルの大出世です・・・w
Unknown (Unknown)
2017-05-03 06:35:25
あらゆるケース・TPOに完璧な対処が期待できるために、蔵馬の元で修業した闇黒武術界系の中で最強そう。

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