紫の物語的解釈

漫画・ゲーム・アニメ等、さまざまなメディアにひそむ「物語」を抽出して解釈を加えてみようというブログです。

【幽遊白書】戸愚呂(兄)って結局なんだったの?

2010-06-23 21:57:54 | コミック全般


戸愚呂(兄)は、【幽遊白書】に登場する妖怪である。



身体の形を自由に変えることができ、初登場時は身体を剣に変えて
戸愚呂(弟)の武器となって幽助たちを苦しめた。

今回は、本編の物語上弟ばかりが注目されて、ほとんどスポットが当たらなかった
戸愚呂(兄)とは一体なんだったのかを解析していきたい。


  性格

戸愚呂(兄)は、垂金屋敷で初登場したときはほとんどしゃべらなかったので
一体どういうキャラなのかイマイチわからなかったが、
暗黒武術会編でようやくその性格をあらわす。



フタを開けてみたら、最低なヤツであった。
暗黒武術会審判の樹里からも、「極悪非道、残酷無比」
と、ひどい言われよう。



桑原戦では、悪趣味な人形劇まで披露。
弟に、「兄者の悪い癖だ」と舌打ちされる始末。

さらには、
「若い頃の幻海を何度か襲ってやろうと思ったが、腕ずくでは敵わないのでやらなかった」
と、ザ・最低発言まで飛び出した。

と、まぁ、ラオウだったら「どこまでも下衆なやつよ」と即座に殴り殺しているだろう、
戸愚呂(兄)についてさらに掘り下げてみようと思う。


  なぜ妖怪になったのか

戸愚呂兄弟は、もともと人間であった。
幽遊白書本編より50年前、幻海とともに暗黒武術会に参加した
格闘家だったのである。
そして、暗黒武術会優勝の報酬として、妖怪に転生したのであった。





戸愚呂(弟)が妖怪に転生した理由については本編で語られている。
戸愚呂(弟)はまだ人間だった頃、彼の弟子すべてと格闘仲間が
潰煉(かいれん)という妖怪に殺された。
その三ヵ月後、戸愚呂は暗黒武術会決勝戦で潰煉を殺して優勝。
そして、戸愚呂は優勝の望みとして妖怪に転生することを願う。
それは、弟子と仲間を救えなかったことへの贖罪から来た願いであった。
自分を妖怪化することで、自分を責め続けた。
これが、戸愚呂(弟)が妖怪となった理由である。

では兄の方は?

兄が妖怪となった理由は、気持ちの良いほど本編ではノータッチである。
でも、まぁなんとなくはわかる。
ゲロ以下の臭いがプンプンするから、わかる。
贖罪のために妖怪となった弟とは違い、おそらく兄の方は
完全に私利私欲で妖怪となったに違いない。
「環境で悪人になっただと?ちがうねッ!こいつは生まれついての悪だッ!」
と、スピードワゴンなら言うだろう。


  で、結局

暗黒武術会決勝で、ついに弟にまで見放されることとなる。





戸愚呂(弟)、実の兄を足蹴。
「貴様実の兄貴をォ〜、共に武道のため魂を売ったこの兄貴を!」
とお兄ちゃん怒り爆発させるも、弟「関係ないね」でさらに一撃。
「オレは品性まで売った覚えはない」
と完全に兄を見下していたことを伺わせる発言まで飛び出した。

戸愚呂(兄)は、弟の一撃により海に転落。
潮に流されながらも少しずつ少しずつ再生していった。

そして、しぶといお兄ちゃんは仙水編で再登場する。



再登場キャラのお約束として、どんだけ強くなったかと思いきや



なんと、再登場したその回であっさり敗北。
蔵馬によって、邪念樹の生き地獄に突き落とされた。

「お前は「死」にすら値しない」

という蔵馬の冷酷な一言により、戸愚呂(兄)は【幽遊白書】本編から退場した。

「暗黒武術会編ラスボスの兄」
「50年前の幻海の格闘仲間」
「人間から妖怪へ転生」
「満を持しての再登場」
という、おいしい要素をいくつも持っているにもかかわらず、
ここまで最低なキャラに仕上がってしまった戸愚呂(兄)。
結局、彼がなんだったのかは、ここまで書いてもよくわからなかった…。

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