ああ、登ってよかった

2006-08-24 01:10:15 | 百名山



少し遡りますが、7/28(金)・7/29(土)と富士山に登って来ま
した。


今までも何度か行ったことはあったんですよ。5合目までは。
しかし、今回は山小屋(1泊、というか休憩)を利用し、ちゃん
と頂上まで行ってきました。

いやぁ、すごかったです。もう本当に別世界。僕が日本国内で
見てきた景色の中ではダントツに1番ですね。

朝、8:00。新宿からバスで出発。お昼前11:00頃に5合目到着。
40分ほど空気の薄さに体を慣らしつつ登山開始。
そこから6合目、7合目、8合目と登ってゆきます。

何がすごいって、まず雲が低い!というか自分の立っている所
からずっと低い場所に雲が流れているんです。まるで飛行機の
窓から眺めているかのような光景。特に今回、下界はまだ梅雨
明けしていなかったため、一面に広がる雲海が圧巻でした。



気温もすごい。昼の8合目では8度。登っているときには汗も
かくし、直射日光による強烈な太陽熱、紫外線もあってそれほ
ど寒いという感覚はなかったんですが、それでも下界の夏の暑
さが嘘のよう。

宿泊予定の山小屋がある8合目に到着したのが4時をほんの少し
すぎた頃だったので、だいたいそこまで4時間ぐらいかけて登っ
てきたことになります。休憩所では疲れていなくても必ず休憩
をとり、水分を取ったりお菓子を口にしたりしてのんびりと登り
ました。360度、どこを見ても息を呑むような光景です。急いで
登ったりしたらもったいないでしょ(笑)。



山小屋で早めの夕食と仮眠をとり深夜1時に起床。
寒くてあまり眠れません。それもそのはず。外はすでに5度を下回って
います。

で、しかも突風が吹き荒れているために体感温度は更に低い。ほんとに夏かよ・・・


2時過ぎに8合目を出発。
まず、空を見て驚きました。なんという星の数!あまりの数に普
段からおなじみの星座でさえ別の物に見えてしまいます。天の川
なんて、まるで光る広大な雲が帯のように流れている感じ。
スバルの数も肉眼で数えられそう。
もうめちゃくちゃ感動。反則ですよ、こんな星空を見せられたら。

昼間の景色もすごかったけど、夜景もまた絶景。山梨県側の町並
みも遥か下の方に美しく光っています。

9合目からはもう立ち止まっているだけでもなかなか呼吸が整
わない空気の薄さ。高山病などで頭痛に悩まされる人もちらほら。
気圧が低くなるため、下から持ってきた袋菓子はパンパンに膨れ
てしまうほど。水の沸点が87度程らしくカップラーメンなどは
ぬるくてなかなか麺がほぐれないらしいです(笑)。



2時間半ほどかけて頂上に到着。もうとにかく息が切れてくるしい。
そしてとにかく寒い。準備してきた厚手の上着を着込んだ上から雨
がっぱをさらに着ているというのに、まさに真冬並みの寒さ
太陽の光がこんなに待ち遠しいと思ったことは今まで無いんじゃな
いかな。



そしていよいよ御来光。



本当に神々しい。眼下にはまだうっすらと雲海が立ち込め、その
周辺を黒船のような山並みが泳いでいる。本当に映画のワンシーン
のような美しさ。現実ばなれした眺め。


「ああ、登ってよかった。」

もはやこれのみが口からこぼれる。


今回はなんといっても天気が良かった。これが雨や風でもっと荒れて
いたら違った登山になったことでしょう。3000メートルを越す山とし
ては確かに恐ろしく気軽に登れる珍しい山だと思います。が、やはり
それなりの苦しさもありました。だから、興味の無い人にはお勧めし
ませんが、すこしでも登ってみたいと思っている方にはぜひ登ってみ
てほしいです。きっと思っている以上の感動を体験できるハズ!

・・・かもしれませんよ(笑)。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿