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サウスライド

蔵王・天王寺穴原湯ツーリング

2009年06月24日 | オートバイ


万世大路を走破したので、疲れました。あとは観光地を流すツーリングになりそうな予感がします。早めに帰るのもいいかも。けれど蔵王には行かねばなるまい。

遠刈田温泉を過ぎると大きな鳥居が現れます。これまで走ってきた国道457から蔵王へ向うには、この鳥居へ向かって左折して、県道12号線へ入らなければなりません。鳥居があるってことは蔵王って霊山でしたっけ?

途中、「滝見台」という看板を発見したので寄ってみます。コンパクトデジカメなのでズームには限界がありますが、最大でこのとおり。これは三段の滝です。

・・・ウナギとカニの壮絶な戦い・・・。

ちなみにこの滝見台から見える滝は二つあります。上の不動滝と下側の三段の滝。こっちの滝でもウナギとカニの壮絶な戦いがあったらしいです。蔵王のウナギとカニは相当仲が悪そうです。
蔵王のお釜に着きました。

蔵王のお釜の手前には料金所があって、ここを通らないとお釜を見には行けません。しかしなんですね、絵葉書を見ているようで、不思議と今一つ感動がありません。栗子隧道の刺激が強かったせいかもしれません。

まるで火星。ロケができそうです。
お釜より、こっちの雪の壁の方が新鮮でした。

黒部立山アルペンルートっぽいですね。行ったことはないですけども。

今日は山形まで行って、西蔵王の公園内にあるキャンプ場に泊まります。いいとこなんだけど、池にはさまれていて、夜は怖そうな立地です。やっぱりキャンプ地は見晴らしが良いとこがいいですね。谷よりも尾根。空の広がりが大きく、じめじめしてない事が必須。明日は雨の予報。テントを畳むまで、天気が持つことを祈りましょう。


翌日。
夜半過ぎから降り出した雨は朝になってもやみませんでした。テントを抱えて炊事場まで行き、乾いたコンクリの上で畳みました。比較的清潔な炊事場で助かりました。

今日は帰るだけの日になります。ラジオのニュースを聞きながら今日のルートを考えます。気温はここ二日間より下がってきてます。高速は寒くて辛いかもしれません。

山形市内から国道286へ。山形自動車道を横に見ながら、冷たい雨の中を進みます。

あまりにも道が細いんで、こりゃ国道じゃないなと確信しかけた頃、笹谷峠に着きました。朝7時台とはいえ国道です。けれど峠までくるまは一台も見かけませんでした。笹谷峠は霧の中でした。

走ってたら絶対読めませんね、これ。警告のオンパレードです。それにしても寒いです。どこかで温泉にはいって温まりましょう。最初は秋保温泉に行こうと思ったんですが、行きに見かけた遠刈田温泉を思い出したので、神の湯に行き先を変更します。

ところが、ようやく辿り着いたら清掃中でした。早朝の営業時間中のはずなのに。じゃあ、もうひとつの寿の湯はどうだと向かったら、これまた清掃中です。う~む。

それならばと、福島市内の健康ランドを目指しましたすが、これも営業時間前。頼むよカッパ~。さすがに雨の中あと40分は待てません。走っても走っても温泉に入れません。こうなりゃ意地です。ツーリングマップルで近所の温泉を探します。ありました、ここに行こう、天王寺穴原湯。(ところで何て読むんでしょうか)

迷いながら何とか辿り着きました。受付のおばちゃんに「雨の中バイクは大変やろねぇ」と労わりの言葉をいただきました。脱衣所で地元民らしきおじさんがベンチに座って涼みながら、「熱いわ~全然冷えへん」と繰り返してます。張り紙には「観光客の皆様の為に、湯の温度を低くしていただきますよう、ご協力ください」とあります。なんだか熱そうですねこりゃ。でもおじいちゃん普通に入ってますし。

じゃ。入りましょか・・・。

熱!!あつい熱い、熱ー!あつい。もんすご熱い!ていうか痛い。

湯温計45度オーバーって! ちょい待ち、タンパク質固まりますよ。温泉来たのに、目の前にお風呂あるのに入れないとは・・・。そんなワタクシの様子を見かねたのか、やさしいおじいちゃんは水を足してくれました。「慣れじゃ、慣れ」とおじいちゃんはおっしゃいます。水の蛇口のそばに行っても熱くて5秒も持ちません。それでも、人間て凄いですね。なんとか入れるようになりました。やっぱ慣れですね。慣れ。

熱くて頭おかしくなりそうになったけど。

帰り道、気がついたら国道13号線、現代の万世大路を走ってました。今回は縁がありますね、万世大路。

福島飯坂ICから東北自動車道に乗ります。ここからの家路が長い。雨降ったり、晴れたりする空模様の中、淡々と走って、東京へ着きました。東京は、曇ってぼんやりと霞んでいました。

 旅は一人で行くのがいいですね。旅行はみんなでね・・・。

 

 

 


栗子隧道 探索 その3

2009年06月16日 | 廃道


栗子隧道2からの続き

辿り着いた栗子隧道。


噂どおり、隧道入口からその先数十メートルは水につかってます。見た目の深さは25センチぐらいに見えますが、屈折の関係で実際には深さ40センチくらいはあるかもしれません。でも、せっかく来たので突入してみましょう。それ!。うわ!深っー!やばいめっちゃ深い、バイク横向いた、やばい倒れる倒れる・・・耐えた耐えた耐えた―。

・・・隧道内部に上陸しました。底は落ち葉と泥でヌルヌルでした。倒れたら一巻の終わりでした。

隧道の入り口近くはプチ崩落あり、路面も凸凹で、少々荒れています。

ライトをHIに。しばらく進むと、裏面も壁面もカラッカラに乾いてきます。路面も滑らかで走りやすいです。アスファルトとも違う、コンクリートのでかい板を敷き詰めたような?路面です。

閉塞地点に到着しました。ここが終点です。

瓦礫の前には、ここに到着した先人達の石文字があります。

天井が抜け落ち、積もった大量の瓦礫がトンネルを塞いでます。

天井には岩盤が見えています。強い圧迫感を感じます。不意に隧道入口に人影が見えました。ギョッとしました。こっちに向かって誰かが歩いてくるようです・・・と思ったそれは、瓦礫か何かの影が入口からの光と組み合わさってできた錯覚でした。でも明らかに人影に見えるので、隧道に入った人は見てください。

あんまりこういうのはやらない方なんだけれど、石文字を作ってみたくなりました。ニコちゃんマーク。ここまでの楽しく?大変な道を越えて辿りついた皆さんへ。にっこりとお疲れ様です。

では、帰ります。出口に向かいます。背後は真っ暗闇に戻っていきます。

出口に辿り着きました。今度はバイクが横を向かないように、ルートを読んでまっすぐ水たまりに進入します。すんなり外の世界へ抜ることができましたが、足はご覧の通りびしょ濡れになりました。


いやー非常に楽しめました、栗子隧道。モタードでも来れました。MT60のおかげですね。純正タイヤじゃ無理ですね。では、記念撮影を。

体力温存のための土木工事です。越えるのがきつそうな倒木は、こうして通る方が早いし楽です。でも簡単に行けそうな倒木を乗り越えたときに、こけてしまいました。

やっぱり疲れました。激重のGIVI箱を外して起こします。箱が簡単に外せるのでこういうときとても便利です。ちなみに林道でも廃道でも、振動で箱が勝手に外れたことはありません。

橋がちょうどいい休憩スポットになります。帰りは一度通った道だがら、疲れていても気分的には楽です。とはいえ、あの一本橋を通らないわけにはいかないので、それだけが落ち着きません。猿の軍団が現れました。

再び目の前に例の・・・一本橋が現れました・・・・・・・・・。



行きはエンジン掛けてクラッチ握って行きましたが、帰りはもっと慎重に。GIVI箱外して、エンジン切って。慣れない右側からバイクを押すので、行きよりも緊張します。エンジン切ったバイクは重いです。5センチくらいの段差や20センチくらいの石が、ボスキャラ並に手強く思えます。

渡れました。

良かった。真剣に疲れました。この恐怖感・緊張感はトラウマになりそうでした。これ夢みるかもと思ってたら、後日、本当にやな夢を見てしまいました。

では、来た道を戻ります。



面白かったですが、ソロは危険だなあと改めて思います。スキー場の跡地まで戻ってきました。

リフトの残骸が、雑木林の向こうに見えます。東栗子トンネルまで、無事帰還しました。

お腹がすいたので、松屋にて焼肉定食です。



せっかく遠出してるのに、名物とか全然食べてません。足ドロドロですし。お店に入るのも気が引けます。駐輪場で着替えました。

さて、蔵王に向かいましょう。

 

 

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栗子隧道 探索 その2

2009年06月10日 | 廃道


栗子隧道1からの続き


一本橋の前にて。バイクを押して渡れば行けるかも・・・。こんな悪魔の囁きにのってはいけないと分かってはいます。分かってはいますが。

長さ3メートルなら怖くないですが、30メートルは怖い。しかし。行っちゃいましたー。

やってもうたー、渡ってしまったー。めっちゃ緊張しました。エンジン掛けて左から支えながら、クラッチを切りつつそろりそろりと進みました。途中で一回ふらついた時は息が止まるかと思いました。

渡った先に橋が現れました。大平橋というらしいです。烏川橋と違って、現役で使えそうなしっかりした橋です。

さっきまでの緊張感から解放されて、橋の上の平和な空間が嬉しいです。

でもこの先は、一筋縄ではいかないような雰囲気がします。四輪が来れない訳ですし、相当荒れててもおかしくないです。さっきの場所を必死で渡ったのに、この先もし崩落があって進めなくなったりしたら、凹みます。ここまできたら栗子隧道まで絶対に辿り着きましょう。思い切って藪に踏み込みます。

遠目からは灌木がからみついて、進むこともままならない様に見えましたが、それほど藪はひどくありません。バイクが通れるくらいの道幅はあります。とはいっても、常に木の枝がバイクをこすっていて、足元は川になってますけど。

枝が通せんぼしている場所があったら、一度熊笹に突っ込んで、それから道にもどります。道がぬたっていて、リヤタイヤが横向いたり、穴掘ったり大変です。

道の真ん中に立って前を見ます。こんな場所がいっぱいあったら嫌だなあと思っていたが、いっぱい出てきちゃいました。こんなのまだまだかわいい方でした。

再び橋が出現しました。栗子隧道までの道は、たしかに以前ネットで見たことはあるんですが、印象に残っているのは、あの一本橋と栗子隧道の写真だけで、橋が何個あるとか、距離が何キロあるかとかは、実は全く知りません。よくもまあそんな知識で廃道に入ってきたもんです・・・。

橋の上の穏やかさと、その先の道の荒れ具合のギャップが激しくて、ついつい橋の上で休む時間が長くなっちゃいます。GIVI箱を開けて飲み物を探します。緊張と体力の消耗で喉がめっちゃ渇きます。朝買ったカルピスウォーターのペットボトルがありません。つばくろ谷に忘れてきちゃった様です。仕方なく、昨日の残りの水を飲みます。やばい、あんまり残ってません・・・。水分をセーブしないと。キャメルバック欲しい。


倒木を乗り越える→体力を消耗する→こけそうになる→耐える、の繰り返しです。こりゃ疲れますよ・・・。

倒木と泥沼のミックスです。入り方を間違えると、全く進めなくなります。汗をだだらかきながら亀なみのスピードで進みます。喉乾いた・・・。

ここまで来ると、まるで魔の山の景色ですね。上の画像よりも枝がもっと密になっているところが沢山あって、避けながら進む事はもう不可能です。むしろ思いきり灌木に突っ込んで、無理やりねじ込むように抜ける方が早いときもあります。ただし、ツタに注意です。一回、首に絡んでバイクから放り出されそうになりました。

倒木のすぐ先に、枝が斜めに倒れていて、行く手をブロックしています。越えやすそうな側に限って灌木が邪魔をします。ここも倒木をまたいだところで左の潅木に引っかかって、エンストしてしまいました。アホほど重いです。相当な時間をかけてなんとか乗り越えました。帰り道もあるんですよねえ。体力を残しておかないと。隧道はもうすぐでしょうか。それとも、まだずっと先なんでしょうか・・・。

 

すると、薄っすらと灌木と雑草の先に穴の様なものが・・・。



あったー!見えた。隧道です。

よかった、あと数キロ先だったら、体力が持たないところでした。



隧道の手前に小川が流れています。隧道の直前の最後のアトラクションですね。雪解け水が道を横切って流れてます。渡れますかね。



バイクを置いて、隧道の前まで歩いて下見します。いやーここまでの道のりはしんどかったです。それだけに感慨深いです。



昭和十年三月竣工。



小川を乗り越えます。栗子隧道にやっと辿り着きました。

栗子隧道3に続きます。

 

 



廃道は奥が深い・・・。

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栗子隧道 探索 その1

2009年06月09日 | 廃道


磐梯吾妻スカイラインも走り終わって、休憩しながら蔵王までの道のりを確認しています。ここは「つばくろ谷」。さて、実はこの近くにあるのは分かってるんですが、非常に危険な物件があります。それは「栗子隧道」。現在は廃道となっている明治道の万世大路。その先にある廃トンネルです。

ちなみに万世大路は「ばんせいたいろ」と読みます。この読みができる人はは地元の人か、または廃道に造詣が深い(少しおかしな)人に違いありません。廃道探索は時間がかかるので、行くならツーリング全体の予定を大幅に変えないといけません。行ってしまうと探索に本気になってしまいそうでちょっと怖いですが・・・。それから、トラブルで帰ってこれなくなってしまうリスクもあります。



9:30 ここは国道13号線です。現代の万世大路ですね。旧道はこの先、標高1,216メートルの栗子山の山麓に、明治時代切り開かれた道です。どこから旧万世大路が始まるのかは手元にあるツーリングマップルだけが頼り。明治天皇が命名した万世大路とは、どんな道でしょうか。というか道がどう残っているのか、それとも残ってないのか・・・。



東栗子トンネルに到着しました。万世大路については、廃道系のサイトで知ったので、おぼろげなイメージは持ってます。確かバイクでこれ以上進むのは無理かも、という場所があったハズだし、荷物大量満載モタードなので、ある程度で止めておくことが大事ですよね。

東栗子トンネルの入口に向かって右側のスペースに、一見作業道の様な道がありました。これが万世大路へ続く道と思います。

いきなり急坂が始まります。いくらなんでも国道とは思えない、この急角度と急カーブ。それもそのはず、この道は本来の万世大路ではなく、かつてここにあったスキー場の中の道だったことを後で知りました。ただこの道がないと現在、万世大路へ行くのは不可能?と思われます。

路面も結構なガレ具合なので、時々エンストしてしまいました。

作業道の九十九折れを進むと、丁字路となり、万世大路へと合流します。素人(私)でも分かるくらい、路面というか雰囲気がそれまでの道と違います。ここからしばらくは路面が安定して走りやすいです。さすがに旧国道、車3台が並んでも大丈夫なくらい広い路盤です。途中ガレている場所も数か所ありましたが、ジムニーや軽トラなら全く問題ないと思われます。


ちょっと休憩。ここまでの路面には車の轍があって、道がまだ生きている雰囲気に満ちてます。立派な石垣もあって、きちんと造られていた事が伺えます。

路面がフラットになったと思ったら、右に緩やかに曲がった先に隧道が現れました。歴史を感じさせる重厚な造りは、二ッ小屋隧道です。

扁額には「昭和九年三月竣工」とあります。明治に開かれた万世大路は、昭和に大改修を受けたらしいです。



隧道を抜けると、軽四輪が停まってました。人の姿はありません。林道でもそうだけど、廃道に車が止まっていると、中で練炭でも焚いていたらどうしようと思ってしまいます。だいたいは山菜採りやキノコ採りの人だろうと思いますが、やっぱりねえ・・・。今回も車は全部で5台見ましたが(廃道では多い方かと思います)、人の姿はありませんでした。



二ッ小屋隧道には崩落が数か所あるし、出口はこんなんになっているし、



一部天井に穴が開いて、そこから滝の様な水が流れてます。この状況で閉鎖してない福島県ってすごいですね。



二ッ小屋隧道を抜けると烏川橋という橋が現れます。この橋、大きく立派な橋なんですがが、欄干のボロボロっぷりが凄い。



コンクリートの鉄筋がはみ出てるっていうか、鉄筋にコンクリがくっついてるというのが正しいです。触ってみましたが、ポロポロと簡単にコンクリが崩れました。ここにバイク止めてたらヤバイんちゃうかと本気で思いました。



烏川橋から先へ進みます。その先にジムニーが一台停まってました。この先もまだまだ車は十分通行可能で、天気の良さと相まって廃道とは思えないのどかさがあります。



と思ったとたんこの急坂。恥ずかしながらまたエンストしてしまいました。この排水溝とかに良く使われている蓋、補修の意味なんだろうけど、二輪には危ないです。


坂を上るとまた勾配は緩やかになりますが、道の雰囲気が少し変わったように感じました。緑の濃さが少し違います。つまり人の気配が少なくなってきたということでしょうか。



今まで乾いていた道が泥でぬたってきました。ピストン林道みたいに、通行量が減少すれば路面は草木で狭くなって、水たまりの泥は腐った様になっていきます。葉の無い灌木が路面にかぶさるように伸びてきました。雪の重みがそうさせるんでしょうか。



広場になっている場所に着きました。先に続く道はこれまでの道より細く荒れている様に見えまする。この広場にはジムニーとパジェロミニが止まっていましたが、やっぱり人の姿はありませんでした。前方には、ぬかるんだ道が、灌木と雑草に埋もれかけてます。灌木の間を抜けて視界が開けた時、思い出しました。ここだ、ここが一本橋です。



川の侵食で、30cmの幅まで道が削られてます・・・。正直、こんなに細いとは思いませんでした。バイクで渡るとしたら・・・と思った時に、不意にゾッしました。これはさすがに無理。行ってはいけないレベルです。ここで落ちたらホントに帰れなくなります。川側なら一瞬で終わり。バイクはサヨウナラ。かといって山側なら大丈夫かといえば、これも引き上げができるかどうか不明。ここから我が家までは、約400㎞もあるので何かあっても人が呼べない。

一応歩いて渡ってみます。バイクに乗って通った時に、もしふらついても、足を着く場所がありません。落ち着いて考えてみました。廃道に無理は厳禁です、しかもソロ。帰りましょう。それがまともな判断です。蔵王に向かいましょう。そう決めたら、さっき感じたゾッとした感覚が薄れました。いやーよかった。大人の判断ができました。


帰ろうとした時に、もう一度振り返って、一本橋の先を眺めてみます。でもバイクで行った人いるんですよね。あの先はどうなってるんでしょうか。福島、今度はいつ来れるかなあ。・・・たとえば、・・・バイクを押して渡ったら大丈夫とか?

その2へつづく

オフロードバイクに乗ってたら、「やまさいがねが」は必見ですね・・・。

廃道をゆく (イカロス・ムック)
 
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スライダー修理

2009年06月04日 | Weblog

コケて曲がったスライダー。

削れて曲がって本来の役目を全うしてくれた。ありがとう。さようなら。いやいや買い替えるよりも時代はエコです。修理して使いましょう、財布にも優しいですし。

スライダー本体は使える訳だから、曲がったボルトさえ外してしまえば再利用できます。でもそのボルトが微妙に曲がってるのでスライダー本体から抜き取れない。よって外せない。

ねじを切ってしまおうと思いましたが、金ノコしかないからとっても面倒くさいです。発想を変えてネジの頭を削り取ってしまおうと思いましたが、ドリルは、バッテリーが弱ってて充電しても5分も持たない・・・。またバッテリーかよ!

というわけでドリルを買いにホームセンターへ行きました。買ったのはブラックアンドデッカー。たまたまドリルフェアなんてものをやってたおかげで3980円で購入できた。安いです、大丈夫なのかと思うでしょうが、日曜大工には必要十分。実際に前のドリルも同じレベルだったけど十分働いてくれましたし。今までのと違うのは今回は充電式ではなく、コンセント式にした事。ではぐりぐり。ああ出力が一定なのは幸せ。そうこうしているうちにフロント側の頭が取れました。同じくリヤも完了。明日コーナンで5Mの7㎝と4㎝のボルトを買ってくればOKでしょう。

ところがコーナンには長さ4㎝はあったが7㎝が無い。ネットで検索してネジの小売をしている店を調べたところ、鶴見に一軒、環七に2件発見。鶴見に電話で問い合わせると、ありますよとの答え。すごいさすがネジ問屋さん。

爽やかな春の日差しの中、ネジ小売センターとやらを目指す。土地勘のある場所だから迷うはずが無いのに、見つからない。まてよ、さっきの一見民家に思えた家の中に箱が満載だったような・・・。引き返して様子を見るが、看板が一つも出てません。勇気を出して「すみません、ネジ屋さんですか?」と間抜けな質問をしてみる。「そうですよ」と答えた声は確かに電話のおやじさんだった。

出してくれたネジは確かにM5の7センチだったけど黒い。鉄でもいいかな~と思ったがやっぱり「ステンレスありますか?」と言うと「どうかなあ~」と言いながら奥に行き、あったあったと言ってステンレスを出してくれました。3本で150円なり。安い。こんな山のようなネジ箱からささっと探し出すとは只者ではない。

ちなみにコチラの店舗に行く人は看板出てないから調べてから行った方が良いです。営業日はカレンダー通り。朝10時から夕方5時まで。でも大体6時まではいますよ~とおばちゃんが答えてくれた。ネジで困った時にはまた行こう。

いやでもスライダー修理は勘弁です。もうコケたくないですし。

 

 


磐梯吾妻スカイラインツーリング

2009年06月03日 | オートバイ


二泊三日の休みを取って、静岡へキャンプツーリングだ!と決めてたのに、仕事の都合でお流れに。事務所の窓の外には、爽やかな5月の風と青空が広がっています。

翌週、金土日の三連休を再び取りますが、土曜日から雨の予報とは。無念です・・・。じゃあ、雨の降らない場所に行きゃいいじゃんと、天気を検索します。決定。東北がワタクシを待ってます。



9:30に出発。今回は料理はしないつもりの荷物です。GIVI箱にテントも入れてしまおうと思いました、そしたらお土産も入らないのでやめときました。



13:23東北道です。
眠くて眠くてたまらなくなって、ベンチで小一時間寝ました。寝起きにメットをかぶっていたら、背後から、「おい、こりゃミクニか?」とドスの効いた声で話しかけらました。振り向くと、70歳くらいの強面のオヤジさんがDRZを指さして「これのキャブはミクニか?」と聞いてきます。オヤジさんは昔、ミクニに勤めてて、御前崎とか小田原で働いてたそうです。兄ちゃんコレ何cc?とか、何キロ出んねや?と聞かれたことはあっても、どこのキャブや?ときかれたのは初めてでした。

兄ちゃんどこまで行くんや?二本松か。俺は会津若松や。気を付けてな。と言ってオヤジさんは車に戻っていきました。



15:48 二本松に到着しました。自宅からここまで結構時間がかかりました。少し早いけど、あと二日もあるし、今日は早めに温泉に入って、テントでのんびりすることにしました。



岳温泉を過ぎて、日帰り入浴のノボリをたどっていくと、スカイピアあだたらに到着。ここには温泉施設があります。500円なり。安い。



スカイピアあだたらと道を挟んで向かいが、今日のねぐらのあだたら高原野営場(無料)でです。先客は自転車の旅人のテントが一張りだけでした。ただしトイレや水場は期待してはいけない。



買出しに行った帰りに、岳温泉に寄ってみます。ちなみに岳温泉は「だけおんせん」と読みます。なかなか風情のある宿もあって、よさそうな温泉街でした。



温泉街の出口で何やら怪しい建物を発見。「ニコニコ共和国国会議事堂」とあります。この名前むかーしなんかの記事で読んだことがあるようなないような・・・。



日本時間・・・?

ニコニコ時間って!皆さんどっちの時間で過ごしているのか。



スカイピアあだたらの温泉施設。ゆっくり入ってたら日が暮れました。



夕暮れの青に染まる、安達太良山。ツーリング初日の夕暮れはいつもいいものです。



翌日6:09
自転車の方に挨拶して出発。彼は仙台からやってきて、二泊目だったそうです。どこから来たか尋ねられたので、答えたらびっくりしていましたが、こっちからしたら仙台から福島へ自転車で来ることの方がすごいですよ。



看板が見えたのでなんとなくやって来た、エビスサーキット。



そうか、サファリパークとの共同経営でした。すこーし微妙な感じしますが、よろしいんじゃないでしょうか。



磐梯吾妻スカイラインへ向かう途中の県道から見た風景。見渡す限りの雲海です。



通りがかった野地温泉にて。温泉の蒸気がもうもう・・・どころか凄い勢いで吹き出してます。雲の上のホテルという名前。なんとなくここの雰囲気は好きです。建物の画像は撮り忘れましたが、今度は車で温泉旅行に来たいと思いました。

磐梯吾妻スカイラインの入口そばにある、土湯峠のドライブイン跡。すっかり荒れ果ててしまってます。昔は賑やかだったんでしょうね。



いよいよ磐梯吾妻スカイラインへ入ります。今回は火山地帯の風景が見たくてここまで来たんです。ここがメインと言っても良い場所です。(そのはずだったんですが、この後予定は変わります)



今日は5月16日。それでもこの残雪ですよ。昨日、もう少し距離が進んでいたら、この先にある浄土平キャンプ場も泊まりの考慮に入れてましたが、やめといて良かったです。凍えますよ。

浄土平が見えてきました。木が一本も生えていないのが遠目からも分かります。

この噴出してるガスを思いっきり吸い込んだら、本物の浄土に逝ってしまいそうです。



ここが浄土平。有料駐車場になってます。まだ開いてないみたいです。



おお!まさに火山帯。草木も生えない荒野というか、これは地獄的な・・・。



志賀草津道路もそうだけど、ガス発生注意!と言われてもバイクは無理ですよねえ。というかわざわざ止まらないでくださいということですよね。・・・気持ち悪くなってきました。



それにしてもすごいとこに道通してますよね。力技ですよ。



この無骨な鉄骨と落ちてきそうな岩がなんとも迫力です。



ここは「つばくろ谷」というところ。御覧の通りものすごい谷にかかって「いた」昔の橋の跡があります。ここまでの道もそうですが、この谷を見た段階で道を通すのは諦めそうなものですが。橋を造ってる光景を想像しただけで足がすくみます。



と考えながら先ほど立っていたのは、あの新しい橋の上です。しかし、どうやって造るんでしょう。
東北の景色は美しい・・・。