Southride(サウスライド)

マウンテンバイクとダックス125

サウスライド

栗子隧道 探索 その2

2009年06月10日 | 廃道


栗子隧道1からの続き


一本橋の前にて。バイクを押して渡れば行けるかも・・・。こんな悪魔の囁きにのってはいけないと分かってはいます。分かってはいますが。

長さ3メートルなら怖くないですが、30メートルは怖い。しかし。行っちゃいましたー。

やってもうたー、渡ってしまったー。めっちゃ緊張しました。エンジン掛けて左から支えながら、クラッチを切りつつそろりそろりと進みました。途中で一回ふらついた時は息が止まるかと思いました。

渡った先に橋が現れました。大平橋というらしいです。烏川橋と違って、現役で使えそうなしっかりした橋です。

さっきまでの緊張感から解放されて、橋の上の平和な空間が嬉しいです。

でもこの先は、一筋縄ではいかないような雰囲気がします。四輪が来れない訳ですし、相当荒れててもおかしくないです。さっきの場所を必死で渡ったのに、この先もし崩落があって進めなくなったりしたら、凹みます。ここまできたら栗子隧道まで絶対に辿り着きましょう。思い切って藪に踏み込みます。

遠目からは灌木がからみついて、進むこともままならない様に見えましたが、それほど藪はひどくありません。バイクが通れるくらいの道幅はあります。とはいっても、常に木の枝がバイクをこすっていて、足元は川になってますけど。

枝が通せんぼしている場所があったら、一度熊笹に突っ込んで、それから道にもどります。道がぬたっていて、リヤタイヤが横向いたり、穴掘ったり大変です。

道の真ん中に立って前を見ます。こんな場所がいっぱいあったら嫌だなあと思っていたが、いっぱい出てきちゃいました。こんなのまだまだかわいい方でした。

再び橋が出現しました。栗子隧道までの道は、たしかに以前ネットで見たことはあるんですが、印象に残っているのは、あの一本橋と栗子隧道の写真だけで、橋が何個あるとか、距離が何キロあるかとかは、実は全く知りません。よくもまあそんな知識で廃道に入ってきたもんです・・・。

橋の上の穏やかさと、その先の道の荒れ具合のギャップが激しくて、ついつい橋の上で休む時間が長くなっちゃいます。GIVI箱を開けて飲み物を探します。緊張と体力の消耗で喉がめっちゃ渇きます。朝買ったカルピスウォーターのペットボトルがありません。つばくろ谷に忘れてきちゃった様です。仕方なく、昨日の残りの水を飲みます。やばい、あんまり残ってません・・・。水分をセーブしないと。キャメルバック欲しい。


倒木を乗り越える→体力を消耗する→こけそうになる→耐える、の繰り返しです。こりゃ疲れますよ・・・。

倒木と泥沼のミックスです。入り方を間違えると、全く進めなくなります。汗をだだらかきながら亀なみのスピードで進みます。喉乾いた・・・。

ここまで来ると、まるで魔の山の景色ですね。上の画像よりも枝がもっと密になっているところが沢山あって、避けながら進む事はもう不可能です。むしろ思いきり灌木に突っ込んで、無理やりねじ込むように抜ける方が早いときもあります。ただし、ツタに注意です。一回、首に絡んでバイクから放り出されそうになりました。

倒木のすぐ先に、枝が斜めに倒れていて、行く手をブロックしています。越えやすそうな側に限って灌木が邪魔をします。ここも倒木をまたいだところで左の潅木に引っかかって、エンストしてしまいました。アホほど重いです。相当な時間をかけてなんとか乗り越えました。帰り道もあるんですよねえ。体力を残しておかないと。隧道はもうすぐでしょうか。それとも、まだずっと先なんでしょうか・・・。

 

すると、薄っすらと灌木と雑草の先に穴の様なものが・・・。



あったー!見えた。隧道です。

よかった、あと数キロ先だったら、体力が持たないところでした。



隧道の手前に小川が流れています。隧道の直前の最後のアトラクションですね。雪解け水が道を横切って流れてます。渡れますかね。



バイクを置いて、隧道の前まで歩いて下見します。いやーここまでの道のりはしんどかったです。それだけに感慨深いです。



昭和十年三月竣工。



小川を乗り越えます。栗子隧道にやっと辿り着きました。

栗子隧道3に続きます。

 

 



廃道は奥が深い・・・。

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