動物とおっちゃんの日常風景

喘息・椎間板ヘルニア・胃食道逆流症・過敏性腸症候群。しかし、動物や私的な病気どころではなくなってきたこの国の将来。

イレッサ

2011年11月03日 | 病気
親友から朝早くに電話が入った。
7時10分くらい前だった。
今日は休診日で朝寝坊を決め込んでいたが・・・。

親友の声はかすれてか弱かった。
抗癌剤のせいで1週間眠れていないという。
こんな弱気な声を聞くのは初めてだった。

もう死ぬ思いのする抗がん剤は拒否すると言った。

主治医からは「イレッサ」を勧められたという。
危険性を十分インフォームされた上で・・・。

一人で決断するのは決心が揺らぐのだろう。
正直、喫煙者への「イレッサ」投与は危険だという報告もある。

何%に間質性肺炎が起こって、何%が死ぬと親友は詳しい%を言った。
イレッサについては親友もかなり勉強しているようだ。
訴訟中であることも知っていた。

それに加えて、親友の兄が急に入院して膵臓癌が見つかったという。
「・・・。」
言葉が続かなかった・・・。

何と励ましていいのか、何と返答していいのか?

親友の肺癌は「非小細胞性」の腺癌という組織病理の結果が出ている。
腺癌ならば、イレッサも効くのかもしれない。

だが、喫煙者の肺癌はほとんどが小細胞性でイレッサの効果はあるのだろうか?
喫煙者にはイレッサは危険ではないのだろうか?

わからないまま時が過ぎていく。

親友は確実に決断を迫られている。

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