動物とおっちゃんの日常風景

喘息・椎間板ヘルニア・胃食道逆流症・過敏性腸症候群。しかし、動物や私的な病気どころではなくなってきたこの国の将来。

イヌの子宮蓄膿症

2010年09月04日 | 動物
避妊手術をしていないコーギーさんの陰部からおりものが・・・。
子宮に膿が溜まっていることは明らか。
水の飲み方も異常・・・?
急遽の手術で子宮と卵巣を切除。
二日ほど食欲がなく、点滴・・・。
比較的おとなしいコーギーさんだったが、点滴が終わって針を抜くときに機嫌が悪い。
なんとか二日間の入院で快復。

同じころ、他の家で、熱中症なのか?食欲がなく下痢が続いてるイヌがいた。
往診で、検便。
3か月ほど前には鞭虫症だったので、またか・・・。
しかし、検便はシロ。

その後、少し回復したようで、連絡がなかった。
1週間がたった。

突然、その家の娘さんがそのイヌを連れてきた。
1週間ほとんど食べてないという。

超音波検査で子宮蓄膿症。
この子は陰部からのおりものは一切ない。
発見が遅かった・・・。

もう10日間は何も食べてないような・・・。
衰弱が激しい。
オペは不可能だ・・・。

知り合いの先生に電話。
「アリジン」というホルモン剤を分けてもらった。
この薬は日本国内にはなくて、アメリカやカナダで買ってくるらしい。
夜、車をぶっ飛ばして1時間。
先生は待っていたくれた。ありがたい。

早速、注射。
翌日には膣から透明な液体が出てきた。
その後、ピンク色の蓄膿症独特の色のおりものが出てきた。

翌日には元気になって、点滴の管を抜いてしまった。
ペロペロと自分の血を舐めて食事をぺロり。
血液を舐めることは動物にとって食欲の増進になるのかな・・・?

3日後に手術で子宮と卵巣の摘出。
翌日は食欲があって、良かったと思ってたら・・・。
腹部の縫合したところが何やら赤い。

妻が「えー???」「開いてる?」
縫合糸を2本を残して全部抜いてしまっていた。
「ぞーーー」

早速、全身麻酔で縫合し直し。
今度はしっかりとエリザベスカラーをして点滴の管もしっかり。
舐め癖のある子は少しでも血の匂いや味がするといつまでも舐めているのものだ。
彼らはメッチャ暇なのだから。

今日は500ccも点滴したのに、表に連れだしてもオシッコをしない。
食事も美味しいものはパクリ。でも、二度目は食べない。
今週はこの子に振り回された1週間だった。

来週には退院できればいいのだが。
経済的な事情があるので、治療費は半分もいただければいいほうかな・・・?