音次郎の夏炉冬扇

思ふこと考えること感じることを、徒然なるままに綴ります。

松本さん和光市長に当選!

2009-05-18 21:49:19 | 時事問題
二大政党の党首がいずれも大物政治家の孫という世襲まみれの中央政界を尻目に、地方政治が変わり始めているのかもしれません。

元和光市議のtakeyanこと松本武洋さん(40)が、昨日投開票された埼玉県の和光市長選挙で見事当選を果たされました。おめでとうございます!


和光市長選 松本氏が初当選 40歳、県内最年少市長に


松本 武洋  10,901  当選
柳下 長治  7,837
野木 実   6,509

3つどもえの戦いを制したわけですが、野木氏は3選を目指す現職で市議~県議のキャリアを有し、地元を知り尽くしています。柳下氏も元市議会議長を務めた有力者というだけでなく、父親は元和光市長ですから二世政治家ですよ。知名度もキャリアも資金力も十分というベテランを向こうにまわしての圧勝は、近年では指折りの胸のすくような痛快事といっていいでしょう。これは日本のオバマの出現といっていいかもしれません。

松本さんは兵庫県の明石市の出身で、早稲田大学を卒業後にサラリーマンになり、和光にマンションを買ったのもたまたまだったと聞いています。大規模団地だったためマンションの管理組合も問題が山積していたのでしょう。元々有能な論客で、仕事がら会計の知識があった彼は、大いに頼りにされたのでしょう。そのグループに推されて決心したそうですが、仕事を辞めて和光市議会にチャレンジすると聞いたときは、周囲も仰天したといいます。

最年少市議としての活躍は目覚ましく、2回目の選挙ではトップ当選を果たしています。このブログでも著書を紹介させていただきましたが、自治体財政問題の専門家としてメディアにもたびたび登場するようになった彼は途中大病を患って一時は重篤な状態だったと聞いています。病気を克服してから、駅頭に立って政策を訴える地道な日常活動と、ブログでの精力的な発信と読者との誠実なやりとり、同じような若手地方議員との勉強会を通じた連帯の輪も着実に広げ、市民ボランティアとともに、この同志たちがフル回転して選挙戦を支えました。自分が議員だから、選挙のときに候補者が何をして欲しくて何に困っているかがわかるのでしょう。公選法も知悉してますしね。私のような門外漢が応援に行っても、きっと右往左往するだけだったでしょう。

選挙戦の様子は、こちらのお仲間の方が簡潔にレポートされています。それにしてもハコモノ凍結や首長の給与25%カットなど、明確なマニュフェストを掲げ、それを愚直に訴えた選挙は正攻法でした。金を遣わず知恵を振り絞り、既存勢力を倒した同年代の快挙に心からお祝いを申し上げたいと思います。今後の活躍に注目しています。

本人はそれどころじゃないと思いますから、来週あたりにゆかりの人たちを集めてお祝いの飲み会を開催したいものです。


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
凄いね (マルセル)
2009-05-20 03:05:53
凄いね。
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いやあ (音次郎)
2009-05-20 23:23:19
凄いっす。
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