Fukumaru野鳥観察日記

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ミコアイサの換羽その2

2010-02-26 23:36:00 | ノンジャンル

集団での採食シーン ♂ばかりが目立つ

肩羽が白く換羽しつつある個体とそうでない個体


前回ミコアイサの記事で換羽の状況を書きました。
その後も何度か出かけてミコアイサを観察撮影し、自宅で写真を眺めていて思ったのですが、換羽中の♂個体の写真がが多く、これが♀という写真が殆どありませんでした。こんな事ならもっと♀個体に目を向け綺麗に撮影しておけば良かったと後悔しています。と言っても成鳥♀を探すのは難しそうです。

果たして成鳥の♂、♀、幼鳥の割合は如何なんだろうと思い図鑑やネットで少し調べてみました。北シベリアの鳥類図鑑にはウミアイサの繁殖しか載っておらず、ネットで検索してみるとサロベツ辺りでのミコアイサの繁殖記事が載っていました。5番の雛の数の平均は8羽位だそうで、♂♀親を合わせると一家族で10羽になります。

野鳥の会が毎年行うガンカモ調査で今季、地元に入ったミコアイサの数をお聞きすると350羽程入っていたようです。上記のミコアイサ一家族が10羽、うち雛が8羽、親が2羽と言う事で4/5が雛の数と言う事になり、地元のミコアイサ350羽に単純にあてはめて考えてみると、何と280羽が幼鳥という事になります。成鳥♂35羽、成鳥♀35羽と言う内訳になり、成鳥♂♀を撮影する確率は低い事に気がついた次第です。
これが成鳥♀と云う写真を撮影して換羽前の♀タイプの羽衣から♂♀の判別が出来ればと思ったのですが、思った写真を撮影する事が出来ませんでした。「成鳥♀だ。」という写真は繁殖地での撮影が一番のようです。

11月に入ってミコアイサが飛来した時、♀タイプばかりが目立つと前回も書きましたが、幼鳥は全てメスの羽衣なら納得です。成鳥♀35羽に280羽の幼鳥を足すと315羽が♀の羽衣で飛来した事になります。成鳥♂もエクリプスなら全ての羽衣が♀タイプになってしまいます。しかし、飛来した時には全てが♀の羽衣ではありませんでした。成鳥♂の換羽時期(生殖羽)は早いのかもしれません。飛来当初の♂と分かる羽衣には換羽中の個体が多く見られます。幼鳥♂は少し遅れて春先からに換羽を始め、幼鳥♂も成鳥の羽衣に換羽し始めるのでしょうか?。その頃辺りから頭頂、肩羽等に白い色が入りかけるようです。また、脇の波状の模様も見られるようになって来ます。換羽の順序には個体差があり一様では有りません。

繁殖を終えて暫くすると♂♀雛全ての色が一様に同じ色になる時期がある様に思います。未だカモ類の繁殖を観察した事が無いので想像の域を出ませんが、まんざらでもない様な気がします。皆さんは如何思われますか?。

研究者のように難しい事は分かりませんが、時間をかけて観察すれば少しは、羽衣から性と齢が分かるようになればと思うこの頃です。

また、取り留めの無い記事を書いてしまいましたが、素人の戯言と読み飛ばして頂ければ幸いです。






ミサゴの好きな松の木

2010-02-22 20:05:00 | ノンジャンル






2007年が最初で、巣をかけた翌年(2008年)には青々としていた松葉は一変し、赤茶色く枯れかけているのが分かると思います。2009年の同じ時期には違う山に通っていたのでこの松を撮影出来ませんでしたが、今年2月20日に撮影した現在の松の姿も一緒にアップしました。ミサゴ2羽が座っていますが繁殖には少し早く、この巣を今年も使うぞ!!と周りのミサゴにアピールしている様です。数年前まで知人がミサゴの巣を見回っている時、ミサゴが巣をかけると松の木は直ぐに枯れてしまうと話されていたのを思い出し、以前撮った巣の写真を探してみると、話されていた通りに翌年には枯れかけている事が分かりました。カワウがコロニーを形成すると同じ様な状況が見られるようですが、松の場合は天辺の枝が枯れ落ちで巣が無くなると、ミサゴは下段の枝振りの良い場所を選び再び巣をかけて繁殖に挑みます。巣材は枯れ枝ばかりではなく、飛翔中に気に入った枝が有ると生木に体当たりする様な格好で枝を掴み折って巣材に使う光景を観察していて何度も見てきました。また、台風等で営巣木が折れて以前の巣が有った場所近くに目ぼしい木が無くなると苦肉の策で、低木(ツバキの様な枝葉を持つ木)の天辺に巣をかけた事もあります。しかし、腰が弱いので揺れ易く、直ぐに風で巣材が飛ばされてしまいました。最後には高圧鉄塔に巣をかけていました。場所は違いますが、山奥の高圧鉄塔に巣をかけていたミサゴに感電等の事故が有ってはと電力会社に連絡、巣材を撤去して貰いました。その時の巣材を袋に詰めて持ってきて貰ったのですが、知らぬ間に家内に捨てられてしまい、どんな木を巣材にしていたのかは分からずに終わってしまいました。という中途半端な記事になってしまいました(笑)。
松くい虫の被害に合わせてミサゴの好きな松の木(営巣木)難民に成りつつあるようです。

2007年お盆の頃のハヤブサ♂

2010-02-17 19:00:00 | ノンジャンル


皆さんから見ると、何の変哲も無いハヤブサ♂が岩棚で寛いでいるシーンにしか見えないと思います。長い間同じフィールドに通って観察撮影を続けていると、この一枚の写真にも色んなシーンが蘇ります。タイトルに「お盆の頃・・・」と書きました。撮影時間はAM7時20分頃の撮影です。岩棚に日が射す前の少しの間お気に入りのこの場所に止まって寛ぐ姿を撮影したものです。半月前までは岩棚では4羽の幼鳥の姿が見られ、親の姿を見るなり鳴きながら飛び立ち、我先にと親の持ち帰る獲物に群がっている光景を目にしたものです。子育てを終えてホッと一息、何とも物静かな佇まいで止まっている♂の姿に「お疲れ様!!。」と声をかけた一コマです。70mm?00mm 165mmでの撮影。


岩棚が好きだったミサゴ

2010-02-14 19:53:00 | ノンジャンル








このミサゴ、昨年春頃から岩棚に入り餌を食べたり寛いだりする姿が時々見られていましたが、今朝岩棚の底で水に浮いて死んでいるのが目に入りました。ハヤブサのペアの仕業だと思われます。繁殖期に入ると普段以上に縄張り意識が強くなるようで、普段警戒の声を余り上げない♂の声が聞かれるようになります。昨年4月にも岩棚に入って止まったところを♀に威嚇されて追い出されるシーンを目撃しました。その時のピントのきてい無い写真が残っていたので一緒にアップしました。フィールドで何時も見られる鳥達の死を目の当たりにすると、あらためて自然の厳しさを思い知らされた気がします。先週も怪我をしていたマガモ♀が1年余り過ごした岩棚の底でハヤブサに食べられたところだったので、余計にそう思えるのかも知れません。


ホシムクドリ

2010-02-09 18:56:00 | ノンジャンル

採食

水浴び後の羽繕い

塒入り前

皆さんの撮影が終わったと思い、少し前からホシムクドリの撮影を再開しています。2羽並んでの採食、羽繕い、水浴び等々のシーンを撮りたいと何度も通っています。通っていると毎日の行動パターンが見えてくるのですが、水浴びシーンだけは深い用水路の中なので、近くで撮影しようとするとカメラを真下に向けての撮影になり四苦八苦しています。電線では水浴びの順番を待つムクドリ達が私の行動に目を向けていて、思う様に撮影出来ません(笑)。