土木の工程と人材成長

土木建設の工程管理や組織運営、そして人材成長の話題や雑学を紹介します

採用面接で気がついたこと

2021-05-21 11:26:17 | 建設経営
採用面接では、まず親近感の湧くような言葉を投げかけてから、履歴書に書いていただいている志望動機を簡単にお話しいただきます。志望動機は、ほぼ書かれているとおり一字一句違いがなくお話しされる方のほうが多いように思います。

次に、コンピテンシー(能力要素・能力要件)の高さを見極めるために、「チームをリードしてうまく行ったこと、あるいは反対にうまくいかなかったことを思い出してお話しいただけますか」と、問いかけるのですが、この時具体の話しをしていただける方と、そうでない方がおられます。

コンピテンシー能力の高い人は、次から次へと自分が具体的に考え行動したこと、そしてうまく行かなかった場合には、相手を観察してから考え方を修正して行動に移したということが、すらすらと出てきます。話しながら気持ちよくなってくるとも言われ、自分のことを聞いてくれるので入社率が高くなるとも言われます。聞いているほうも絵を見ているようにイメージが浮かんできます。

抽象的なことしか出てこない人には、「それはどんな場面でしたか?」とか「どんな言葉を投げかけましたか?」と、お聞きしても具体の場面や言葉がほとんどでてきません。コンピテンシー能力の低い人は、具体のエピソードが浮かんでこないし、具体的な場面を話すことができないと言われています。考えて行動していないし、何が起こっているのかが理解できていないからだと思われます。

さて、これまで面接させていただいた方は様々で、いろんな角度から質問しても抽象的な言葉しか出てこない人がいました。そこで、どうして具体のエピソードが出てこないのかを愚考してみました。

・質問の意味が理解できていない
・自己開示はしたくない
・具体的な場面を話すことは恥ずかしい
・自慢話しなどをするのは下品なことと思っている
・細かなことは記憶していない
・忘却力が強く思いだすのが難しい
・過去の出来事をエピソードとして記憶していない
・抽象的な言葉で話すことこそ価値あることと考えている
・質問は自分の粗探しをしようとしているかも知れないので乗らないようにしよう
・コンピテンシーが低いから話せる内容がない

 コンピテンシーレベルを1~5でつけて、追跡調査を行えば面接精度があがってくるだろう。

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