土木の工程と人材成長

土木建設の工程管理や組織運営、そして人材成長の話題や雑学を紹介します

『うどんの汁をこぼさないようにする』話しから「品質を高め安全を確保する方法を考えてみる」

2020-11-02 16:24:57 | 建設経営
 然る人が言った。『先日イベントで、うどんを買った子供の傍で両親が、「こぼすなよっ!」「こぼさないでねっ!」と、何回も大声で注意していた。だが、①その子供はうどんの汁をこぼしてしまった。これは「こぼすな」と言われた途端、逆にこぼしてしまうことをイメージしたり、緊張が増して体が硬くなったりするからだ。だから、否定のイメージを植えつけるようなことは言わない方がいい。②たとえこぼしたとしても、子供はそこから学ぶことができる。しかし、そこで誰かが注意してしまうと、その失敗が教えてくれる大事な学びが生まれることは無い』

 ②黒川伊保子(脳科学者)は、『失敗して痛い思いをすると、その晩、失敗に使った関連回路に電気信号が行きにくくなる。無駄な回路が消えて、とっさに正しい回路に信号が行くようになる。つまり、失敗が、センスや勘を作りだす。子どもの失敗は、むしろ喜んで祝福してやればいい。私は子どもがコップのミルクをテーブルにこぼして不思議な顔をしていたとき、「ようこそ地球へ」と言って笑って見ていた』

 ① うどんの汁をこぼしたより、創意工夫を考えるヒント

1 物理的方法
 汁を少なく入れる
 (それでもこぼすのだが)
 「コンテンツの少量化」

2 汁を少しすすってから運ぶ
 (少し上品さが欠けるところがあるが)
 「減量(第二の少量化)」

3 大きな椀にする
 「容器の大型化」

4 2つの椀に分ける
 「分割」

5 蓋をする
 「防護・防御施設の導入」

6 精神的・肉体的方法
 お椀や近くを見るのではなく、遠くを見て運ぶ
 (ある日テレビで放送していた)
 (こぼれそうになる対応をすると余計ひどくなるので、これを防ぐ方法として有効)
 「心を静め、視野を広く、安定感を増やす、仕事はじめに5分間の瞑想を取り入れる」

7 ゆっくり歩く(冷めてしまうかも)
 「慣れるまではスピードを遅くする=作業効率をあえて低くしてみる」

8 距離短縮
 近くのテーブルで食べる
 「危険性の短縮、施工場所と材料置き場を近くする」

9 安定感を増大させる
 広い盆の上にのせて運ぶ
 「補助工法を採用する、支援(有識者や専門家の意見を聞く
 (ことにコンクリート構造物の築造などでは有効)」

10 他の方法に変える
 うどんを止めておにぎりなど汁の無いものにする      
 「代替工法の採用、ひび割れ防止のために二次製品(化粧型枠含む)などに変える」

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