ある意味で、日本の始まりと言える数々の制度等を創っていった50年におよぶ大化の改新は、卑弥呼の時代から約400年後、聖徳太子からは約50年後のできごとであった。
曽我氏が物部氏を武力で倒したり、乙巳の変で、入鹿を殺害したり、意見が合わない者は殺すというのが古代から近代(封建時代からつい先の犬飼毅暗殺などの軍部の暴走)までの日本のやり方だった(ホッブスの「万人による万人の闘争=普遍戦争原理」。ヘーゲルは「主と奴の戦い」と言う)。
現在でも、ロシアがウクライナに侵攻し、イスラエルがガザを壊滅的に破壊し、カンボジア軍が反対派を武力で鎮圧し、中国はイスラム教徒が多いウイグル自治区の人々を強制収容所に入れたりして思想教育を行っている。つまり、意見が異なるものを力で押さえる、古代国家がまだ現代世界にはあるということ。ケン・ウィルバーは、ロシアと中国は、まだ古代国家(歴史の進歩が遅い国)だと言う(ケン・ウィルバー「インテグラル理論」、JAMAM,2019.6.30,PP287-288)。
民主主義(言葉の交換による合意形成)がいかに重要か、ロック(人民主権)とルソー(一般意志)という、人類が到達した優れた考え方(社会原理=哲学)の理解と、それに基づいた政治の実施の大切さがわかる。
欧州も近年の日本も、政党が多数乱立ぎみではあるが、それは個々人が自由に意見を主張できるということ。早急に決められないというのはあたりまえのことであり、国民一人ひとりが成熟していく必要がある。政治家やコメンテーターが、相関をあたかも因果のごとくしゃべっているが、そこを冷静に判断する力が個々人に求められている。
曽我氏が物部氏を武力で倒したり、乙巳の変で、入鹿を殺害したり、意見が合わない者は殺すというのが古代から近代(封建時代からつい先の犬飼毅暗殺などの軍部の暴走)までの日本のやり方だった(ホッブスの「万人による万人の闘争=普遍戦争原理」。ヘーゲルは「主と奴の戦い」と言う)。
現在でも、ロシアがウクライナに侵攻し、イスラエルがガザを壊滅的に破壊し、カンボジア軍が反対派を武力で鎮圧し、中国はイスラム教徒が多いウイグル自治区の人々を強制収容所に入れたりして思想教育を行っている。つまり、意見が異なるものを力で押さえる、古代国家がまだ現代世界にはあるということ。ケン・ウィルバーは、ロシアと中国は、まだ古代国家(歴史の進歩が遅い国)だと言う(ケン・ウィルバー「インテグラル理論」、JAMAM,2019.6.30,PP287-288)。
民主主義(言葉の交換による合意形成)がいかに重要か、ロック(人民主権)とルソー(一般意志)という、人類が到達した優れた考え方(社会原理=哲学)の理解と、それに基づいた政治の実施の大切さがわかる。
欧州も近年の日本も、政党が多数乱立ぎみではあるが、それは個々人が自由に意見を主張できるということ。早急に決められないというのはあたりまえのことであり、国民一人ひとりが成熟していく必要がある。政治家やコメンテーターが、相関をあたかも因果のごとくしゃべっているが、そこを冷静に判断する力が個々人に求められている。