リハビリからの帰り道、同じ半蔵門線つながりということで渋谷まで足を延ばしBunkamuraザ・ミュージアムで開催中のミレイ展を観にいった。
もともと、ヴイクトリア朝の文化にはあまり興味がもてなかったこともあって、この展覧会に足を運ぶつもりはなかった。もっとも、これは多分に食わず嫌い的な要素が強く、きちんと作品と向き合ったうえで興味を持てなかったというのではなく、「さんざんアジアを食い物にしてお . . . 本文を読む
都美術館で開催中のフェルメール展のおかげで愛好者は豊かな気分で毎日を過ごしていると思われる今日この頃だが、また吉報が入った。
来年2月から西洋美術館にてルーブル美術館展が予定され、フェルメール「レースを編む女」が来日予定に入っているという。
フェルメールの中でも名作の一つであり、フランスに行かねば見られないであろうと諦めていた作品であったのでこれはぜひ足を運ばねばなるまい。現在開催中の会期も . . . 本文を読む
入院のため、フランス編のクライマックスでストーリーを追えなくなってしまった「もやしもん」だが、ようやく単行本6巻を入手、結末を知ることができた。ストーリーは直球勝負で、読み応えがあった。沢木が菌を見えなくなったときに男を上げた川浜に対抗するかのように今回のエピソードでは美里の活躍が目立った。なるほど脇役に魅力のある物語は面白い。
そして最新の連載も読んだがやはり今回に至るまでの展開がわからない。単 . . . 本文を読む
国立西洋美術館で開催中の『コロー 光と追憶の変奏曲』と題された展覧会に足を運んだ。ここ十数年の間に絵画の嗜好が大きくかわってしまい、コローへの関心はひところに比べると落ち着いたが、かつてはもっとも惹かれる画家の一人だった。
代表作である「モルトフォンテーヌの思い出」などもルーブルから出展されており、展示内容は非常に充実しているが、平日ということもあり比較的空いた状態でじっくり楽しむことができた。 . . . 本文を読む
先週の川崎に続き外出許可を得て、国立博物館へ「国宝 薬師寺展」を見に行った。
目玉となる日光・月光菩薩立像は噂に違わぬ素晴らしさ。過去に薬師寺では目にしたことがあったものの、今回は光背を除いた後ろ姿や、高い足場から見下ろす位置で目にすることができ、新たな魅力を存分に味わうことができた。
鑑賞しながら、巨大な立像の足もとから仰ぎ見るこの感じはいつか体験したな、と思っていたのだが、かつてフィ . . . 本文を読む
サントリー美術館で開催中の
鳥獣戯画がやってきた!-国宝『鳥獣人物戯画絵巻』の全貌
を見に行った。サントリー美術館は今年3月に現在地へ移設されたばかりであり、ここを訪れたのは初めてである。それ以前に、この美術館が入っている東京ミッドタウンに来たこと自体が初体験となる。
昨年、出光美術館での「伴大納言絵巻」や俵屋宗達の「風神雷神図屏風」展もそうだったのである程度予想していたがかなりの混雑であっ . . . 本文を読む
昨日の台風による豪雨から一転、台風一過の言葉通り爽やかな青空の広がる一日となった。朝目覚めたときには、昨日行き損ねた美術展に足を運ぼうかとも思ったのだが、昨日受けたヴィオラのレッスンのおさらいをしている内に熱が入ってしまった。気が付けば午後になっていたので諸々の野暮用を済まし、トランペットやギターに触っているともう出かける時間はなかった。
ということで、外出を諦めその代わりに昨日購入した「芸術新 . . . 本文を読む
かねてから予定していた「フェルメール『牛乳を注ぐ女』とオランダ風俗画展」に行く。会場の国立新美術館には初めて足を運んだが、地下鉄千代田線乃木坂駅から直通で入ることが出来るのは初台駅からオペラシティへのルートと同様の仕掛けである。施設はさすがに新しく、快適な空間となっていた。
今回の展示は以下の6パートに分けられている。
1.「黄金時代」の風俗画
2.フェルメール「牛乳を注ぐ女」
3.工芸品/フェ . . . 本文を読む
猛暑も一段落したしたようで、ようやく秋以降について思いを巡らす余裕が出てきた。この秋は期待の展覧会が多い。個人的に最も期待しているのは国立新美術館での「アムステルダム国立美術館所蔵 フェルメール《牛乳を注ぐ女》とオランダ風俗画展」であるが(2007-05-17「フェルメール来たる!」参照)、他にも楽しみな展覧会がいくつかある。
会期の早い順に、まず10月6日より開催される国立西洋美術館でのムンク . . . 本文を読む
夏休み中である。後半4連休2日目はまず午前中、普段なかなかできない雑事を片付けた。平日でないとできない用事が意外と多いことに改めて気付く。特にお役所関連。インターネット一つで世界とつながるこのご時世になんでこんな煩雑な手間をかけさせられるのか・・・。暑さも手伝って頭に血が上りっぱなしである。(詳述するとまた血圧が上がるので敢えて書かない)
午後から上野鈴本演芸場へ。予定通り半日涼しい寄席の中で過 . . . 本文を読む
会期最終日に損保ジャパン東郷青児美術館で開催中の「ペルジーノ展」に行った。
開館直後の時間を狙ったこともあって、会場は比較的空いていた。ちなみに「ペルジーノ」とは「ペルージャの人」を意味する普通名詞。スペイン語で「ギリシャ人」を意味するエル=グレコと同様のコンセプトによる雅号である。
ペルジーノはレオナルドやミケランジェロと同世代の画家であり、一部からの批判もあったにせよ在世中はきわめて高い評価 . . . 本文を読む
今年オープンしたばかりの国立新美術館には近いうちに足を運びたいと考えていた。そのため、どのような展覧会が予定されているのか、という点についてはかねてから関心があり、美術館のHPは時々チェックしていた。
そして今回、是非とも観ておきたい展覧会が行われるという情報を得た。
今年9月26日から12月17日まで開催される
「アムステルダム国立美術館所蔵 フェルメール《牛乳を注ぐ女》とオランダ風俗画展」 . . . 本文を読む
現在、東京都美術館で開催中のオルセー美術館展には、以前から足を運ぶつもりでいた。だが、ネットその他の情報で土日などは大変な混雑であるという情報を知り、少しでも余裕を持って鑑賞できる時がないか思案していた。
ある平日の午後、時間の都合がついたので早速都美術館へ向かったが、それでも行列こそできていなかったものの、会場内はやはり相当に混雑していた。とはいえ平日ということもあってか、年配の方が多かったこ . . . 本文を読む
「江戸の誘惑」という標題の付けられた上記展覧会に行く。会場は両国の江戸東京博物館であり、筆者の自宅から徒歩圏内にある。
一年を振り返るにはまだ早いが、今年は日本画の素晴らしい作品に多く触れることが出来たという実感がある。
7月には国立博物館で「若冲と江戸絵画展」(7月19日の項参照)、9月、10月には出光美術館で「風神雷神図屏風」「伴大納言絵巻」(9月20日、10月15日の項参照)を観ることがで . . . 本文を読む