カポディモンテ美術館展を観てから、昼食と休憩を兼ねてレストランでしばらく過ごした後で、国立博物館で開催中の「特別展『誕生!中国文明』」に足を運んだ。
実はこの展覧会にはさほど期待しておらず、「カポディモンテ美術館展」のついでに行こうか、というくらいの気持ちだったのだが、いい意味で裏切られた。
内容は3部に分かれているが、特に第1部「王朝の誕生」は見応えがあった。
筆者が昔、世界史の授業を受けてい . . . 本文を読む
先週末のことだが、上野で美術館と博物館をハシゴした。
午前中、西洋美術館で「カポディモンテ美術館展」。お昼をはさんで国立博物館で「特別展『誕生!中国文明』」。
まず「カポディモンテ美術館展」
この数ヶ月というもの、今年の東京は印象派の当たり年だ、というので、とくに印象派ファンと言う訳でもない筆者も、せっせと印象派を鑑賞した。
で、そろそろ食傷気味だな、と感じていた所でもあったので、この展覧会 . . . 本文を読む
夏休み8日目は再び東京で活動開始。この日は神奈川方面に遠征。
朝から横浜美術館に行き美術展鑑賞。
午後からはみなとみらいでコンサートを聴いた後(参照:2010-08-15「アンサンブル・メゾン第25回演奏会@みなとみらい(2010夏休み vol.4)」)、川崎に移動、ライヴハウスでジャズを聴いた。
まずは美術展。
今年は近年にない「印象派の当たり年」ということで、それほど印象派ファンでもない筆者 . . . 本文を読む
夏休み6日目は帰京。しかし、ただ戻るだけではもったいないので、倉敷で途中下車して大原美術館に寄る予定だ。
だが、朝からアクシデントが発生した。
自宅から駅までは徒歩で20分強かかるので、足を悪くしてからは専らタクシーを利用していた。するとどうしても大通りを通る同じルートばかりになってしまい、それ以外の道を通ることがなくなってしまった。
東京に帰る前に、いろんな所を目に納めておこうと思い立ち、一時 . . . 本文を読む
夏休み4日目。この日、帰省に出発。
帰省先は実家のある山口県岩国市だが、広島で途中下車、ひろしま美術館でこの美術館自慢の印象派のコレクションを鑑賞。
その前に、広島駅ビル内「酔心」で昼食。
名酒「雨後の月」をメニューに発見したので早速注文。
肴は牡蠣のたたきと蛸唐揚げ。美味。一息ついて、ひろしま美術館へ。
ここを訪れたのは中学校の社会見学以来。その当時、子供心に「上手な絵がたくさん . . . 本文を読む
夏休み第2日。この日は一日渋谷のBunkamuraで過ごす。
まずザ・ミュージアムで開催中の「ベルギー王立図書館所蔵 ブリューゲル版画の世界」を鑑賞。
版画全作品を目にできる、ブリューゲル好きとしては外せない展覧会だ。
色彩が無い分、フォルムは細部までよく確認できる。その緻密さは圧倒的。
展覧会は6章からなる。
第1章 雄大なアルプス山脈の賛美と近郊の田園風景への親近感
第2章 聖書の主題や . . . 本文を読む
東京で今年開催される展覧会のうちで、本命と思われるものに足を運んだ。
残念だが、まず苦情。上野の各美術館であれば、足を引きずりつつ入場規制中の行列に並ぼうとすればすぐに係員の方が優先的に入口に案内してくれたり、エレベーターの利用を勧められたりするのだが、ここではそんな待遇は全く与えられない(係員の人数は非常に多かったのだが)。30分、並んで立ち続けているのは厳しかったが、なんとか入口へ。
入り口 . . . 本文を読む
今年の四月にオープンしたばかりの三菱一号館美術館で開催されている「マネとモダン・パリ」に足を運んだ。
この美術館は初めて。大手町という立地、日本の大都市部にある美術館としては珍しい独立した建物、明治期の洋風建築を思わせる煉瓦造りの重厚なデザインと、多くの面で好感が持てる。
ただし、写真にある通り外観的には隣接する高層ビルがやや興を削ぐ。先日北海道を訪れた際に地元の知人が言っていた、「時計台は周 . . . 本文を読む
HPによると2003年竣工ということだから、今年で7年目。今更ながら、六本木ヒルズデビューした。目的はヒルズ内の森アーツセンターギャラリーで開催されている「ボストン美術館展」。
今年集中的に来日する、印象派の作品が鑑賞できる展覧会のひとつだ。
六本木駅で降りると、そこからすでに結構な人の流れができていた。流れに乗ってヒルズ到着。その賑やかさはちょっとテーマパークを思わせる。いろいろ目を惹くものは . . . 本文を読む
JMO(Japan Gustav Mahler Orchestra)の本番まであと2週間と少し。
余計なことを考えている余裕はないのだけれど、今日も考える。
先日の記事(参照:2010-05-23「6月以降の予定(コンサート)」)に続いて、今度は演奏会以外のイヴェントについて。
今年は展覧会が充実している。特に印象派の作品群が大挙、来日する。
規模の大きさと質の高さから真っ先に名前を挙げるべきな . . . 本文を読む
うららかな春の一日、期待値の高い展覧会に足を運んだ。
特別展「長谷川等伯」
前日に「美の巨人たち」でこの展覧会に出展されている「松林図屏風」が取り上げられていたので、多分この日は一層混むだろうな、と思っていたのだが、予想通り1時間待ちの大行列。とはいえ、それがあまり苦にならないくらいの陽気ではあったのだが。
内容は予想以上の充実ぶり。画業の全期にわたる作品が揃えられており、等伯の全貌を明 . . . 本文を読む
イタリアの美術館に所蔵されているルネサンス、バロック期の傑作群が来日する貴重な機会である。この美術館のコレクションは6年前に現地で観たが、日本で再び目にできるとは予想していなかった。
ということで、早速会場へ。
まず目を奪われたのはベルニーニの彫像「シピオーネ・ボルゲーネ枢機卿の胸像」。そうだった。ローマはとにかくどこにでもベルニーニの彫刻がある街だった。ナヴォーナ広場の「四大河の泉」やスペイン . . . 本文を読む
レヒナーを修理に出したその足で上野に寄り、展覧会に足を運んだ。
「文化庁海外展 大英博物館帰国記念 『国宝 土偶展』」
比較的地味な展覧会だからか、来客数はやや少なめ。だがあまり広くない会場だったこともあって、会場内はそれなりに混雑していた。
数千年にわたる縄文時代のほぼ全期にわたり製作された土偶が網羅されている、貴重な展覧会である。
学問的にはある程度のグルーピングは可能のようだが、しか . . . 本文を読む
ウィーン美術史美術館とブダペスト国立西洋美術館の所蔵品からなる展覧会、
「THE ハプスブルグ」
に足を運んだ。
クラナハ、ラファエロ、エル・グレコ、デューラー、ティツィアーノ、ゴヤ・・・
ビッグネーム揃い踏みである。それぞれの最高の一点が出展されているか、
と言えば若干疑問は残るが・・・・
野暮は言わず、楽しもう。
大規模な展覧会で、いくつかのカテゴリーに分かれている。
最初は、ハプスブルク . . . 本文を読む
連休最終日の朝は『御即位20年記念 特別展「皇室の名宝―日本美の華」』を観に出かけた。
この展覧会は2期構成で、今回はその第1期。江戸期から明治期くらいまでの絵画・工芸品が中心となっている。
普段なかなか目にできない作品ばかりでどれも興味深かったが、白眉といえるのが
狩野永徳「唐獅子図屏風」
と
伊藤若冲「動植綵絵」
である。
唐獅子図屏風の筆勢、迫力は比類がない。戦国・安土桃山期の社会が . . . 本文を読む