新春に寄せて

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新しい年を迎えた。
しかし、新潟中越地震やスマトラ島沖地震による津波の被害を思うと、手放しで「おめでとう」とはいえない。
「おめでとう」は、苦労して何かを成し遂げた者への賛辞であり、人生の新しいステージに立つ者への励ましのことばでもある。人間は一生のうちに何度か、そういう節目を作って儀式を行い、気持ちを新たにする。だから正月も誕生日もおめでたい。昨日の自分と今日の自分は、そんなに違うとは思えないのに、なぜか新鮮で清々しい自分を感じて、気持ちがあらたまる。人間とは、そんな不思議な生き物である。
いまこの時期だからこそ、未来に明るい光を求めて、改めておめでとう！

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