幹事さんのひとりごと

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正当秋田弁

2008年06月14日 | ことわざ思考
地方の方言として「言葉は文化だ」などともっともらしくのたまっていたものの、
いざこれこそ秋田弁だと主張できるものが見当たらない。
図書館に行って調べるってことも、どっかの先生にお伺いするってことも、そんな
面倒なことをするやつじゃないんで。
ネット中毒者のようにググって検索するのは習慣としても。

古い記憶をさかのぼり、昨日の晩飯も覚えてない者が、さも今調べてきたような
ソースもなにもない事柄を真実のごとく語る。
そんな言わば一歩間違えば完全なウソをまことしやかにささやく。
今まで、これからのご無礼をお許したまえと。

秋田弁の本筋は京都弁とアイヌ語の混ざり。
雪国特有の口をあまり開かない発音から濁った言葉が多く、言葉自体が短く短縮
されているのも特徴だ。
そして言葉を柔らかく伝えるために「っこ」と付け足すのも。

京都方面と交流があった秋田。
鎌倉や平安といった古語を主流としていた言葉文化が入り、それが残ってるものも
多いのは事実だろう。
秋田弁として言われる代表的なものでも秋田独自というのはほとんど見当たらない。
漬物のことを「がっこ」と呼ぶのは「っこ」が「醤油っこ」のように「っこ」を
つけた言葉だと思っていたのが「雅香」と。
愚か者を意味する「ほじなし」は「本地ない」という古語だと。
破産するという意味の「かまどけし」は「竈を消す」「竈をひっくりかえす」。
別に秋田弁として秋田独自の開発された言葉じゃないということなのだ。

そこで気になったのが固有名詞。
つららのことを言う「たろんぺ」。
カエルのことを「びっき」と言う。
それさえも秋田でできたものじゃないのだということに驚いたわけだ。

「たろんぺ」の語源は「垂る氷」(たるひ)ってことらしいね。
平らな氷を「つらら」と呼んでたらしいから、水に張った氷が「つらら」で
軒先から下がった氷は「垂る氷」。
標準語として「つらら」がどちらも指すようになったんだろうけど、「たろんぺ」
は間違いではなかったってことだ。

「びっき」にしてもカエルのことをアイヌ語で「ビッキ」と言うらしいし、
九州では「ビキ」、宮崎で「びっきょ」(?)

そうなんだよなぁ。
もともと秋田は未開の地。
蝦夷征伐に都から遠征し、土着の蝦夷、アイヌと混ざり合って、京言葉、アイヌ語
その他ロシアや中国からも流れ着いた民族があったとしても不思議じゃないし。
多国籍で言葉が入り乱れ、雪国の口を開かない風習で進化と残留が混じったとすれば
聞き方によってはフランス語に聞こえるとか、日本語とは思えないとか、そんな
意見があっても当然。

根本的には「これぞ秋田弁」というのは存在しないってことになるかとね。
おそらく近辺の他県に行っても言葉は通じるはずで。
ん?フランスの隣は岩手・山形?


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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
地震大丈夫ですか (もみじ)
2008-06-14 12:20:16
岩手宮城地震では秋田県もずいぶん揺れたようですが幹事さんのところは大丈夫でしたか?
「なじぎ」に「おどげ」に「あぐど」ってがい? (雲板)
2008-06-14 18:05:06
秋田弁つったって、内町と外町じゃ言葉が違う
それ以上に、この土崎は違ってるしね
地震 (幹事)
2008-06-15 09:14:35
すげー地震だったようで。
昨日は曳山出庫のため朝手配準備してたら突然の揺れ。
かなり長い間揺れてたね。
被害はなにもないけど、自衛隊・JR・県庁のやつらが臨時召集。
足場で車庫を危ないからやめようかという話もあったけど。
なんとか会館ステージ、車庫、曳山のやぐらまでできた。
夜は囃子まで来て大騒ぎだったすよ。

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