枝ぶり

会社のそばに空き地がある。
隣にも空き地があって、そこに松が自生してきたのは
ずいぶん古い話だ。
その土地の持ち主は東京の会社らしく誰も見にも来ない。

そこでその空き地の自生した松を祭りの曳山の松にしてた。
あんまり伸びすぎたんで高くて切れないけど、相染に分けて
あげるという条件で一緒に切ってもらってた。

そしたら今度はさらに隣の会社が撤退して、そこに自生した
松がちょうどいいあんばいに。
伸びすぎてないやつがあるんで切るのも楽で。

そこから取ってたらその空き地、隣の会社が借りたようで。
駐車場や資材の置き場として整地しちゃったし。
松切ってくるくらいならできないこともなさそうだし、
ひとことあいさつすればいくらでも切るのは可能だとは思う。

でも今回は河川の柳を県の許可のもと採取してくると。
ついでに自生した松もあるから採ってくるって。

持ってきた松は枝伸びちゃっててまばらだねが・・・

こりゃ1本は使えないなと会社のところまで採りにきた。
実は会社の曲がり角のでかい会社が数年前に撤退して、
一応立ち入り禁止の柵はあるけど入れる。
それより自生した枝ぶりのいい松が道路ぎわにぎっしり並んでる。
それを1本切ってきたけどね。

毎日通るたびに枝ぶりいいなと。
来年ならまだいいと思うけど、再来年だと枝の間隔が伸びるんで
間の抜けた感じになっちゃうだろうなぁ。
来年も松だけ使わないか？