5月26日

「県民防災の日」
昭和58年5月26日、日本海中部地震が起こった。
日本海側では津波など起こらないという迷信を覆す大津波で、男鹿市の戸賀海岸に
遠足に行った児童達が巻き込まれ、多くの犠牲者を出した。
そのため、秋田県は5月26日を「県民防災の日」と定め、県警や消防、全県２５市町村
などが合同で防災訓練を実施する。

地震のときは家を建て直していた。
調度柱立てが終っていたときで、アパート暮らし。
地震の被害は冷蔵庫の上に置いていた金魚鉢の水がこぼれた程度だった。

って、その地震の翌年の昭和59年5月26日は結婚記念日。

秋田ビューホテルが5月オープンで、厨房機器販売会社に務めていた関係で、
ホテルに機器を導入する条件として、結婚式を挙げるやつを紹介しろと。
そんで所長に言われたのが
「オメ犠牲になってビューでやれ」
と。
「先着100組に特典付き」
は、お前には適用にならないからなと念を押され。
そんじゃ経費は会社持ちか？ってなわけないか。

自分の結婚式は自分で仕切る。
着付けはおばさんがパーマ屋で着付けができるので、ホテル側を断った。
司会は本当は自分でやりたかったくらいだが、友人の素人に頼んだ。
内容は全部自分で決めて。
入場の曲は「ＹａＹａ/サザンオールスターズ」お色直しは「雨宿り/さだまさし」
「赤いスイートピー/松田聖子」花束贈呈と退場は忘れた。
余興は何をやるのか、誰が何を言うのか、全てシナリオ通り。
「結婚裁判」
そして、どうせ目立つなら自分で歌うと。
選んだのはギター弾き語りで「僕のお嫁さん/チューリップ」
2次会まで全部自分で予約して。

当日、かみさんは着替えもあり朝からホテル入りするとのことだったんで、
4時からの式に朝9時入り。
やることがなくぶらぶらしてると12時に場内放送で、
「5月26日の地震の犠牲者に黙祷」
と流れて、ホテルの廊下で黙祷。
仲人を頼んでいた所長と合流して「昼飯おごる」と言われ、ここぞとばかり、
中華料理の「フカヒレ」食ってみたいと贅沢三昧。

かみさんは慣れないホテル側の対応で部屋を移ってくれと言われて、
裸であっち行ったりこっち行ったり。
5時からの披露宴で最期だから延長になってもかまわないっていう約束だったのに、
7時ジャストに進行に言われたとお開き。
途中音楽のテープがかからないの料理が遅いのといろいろあって。

本当は誰もやらないような結婚式を目指してたんだけど、
田舎のじいさんばあさんの手前、突飛なこともできないと、ありきたりになって
しまった。

結局、先着100組の特典「自転車」「スイートルーム宿泊」「1周年のディナー」
「10周年の家族ディナー」はもらうことができたんだが。