人間ウォッチ

パチンコやってたかみさんの隣に座った３０歳くらいのひげ面のにいちゃん。
台に置いてあるパチンコの説明書でかみさんをパタパタ扇ぐ。
なにやってんだろうと思ったら、かみさんがさっさと移動した。
どうしたんだろうと思ったら、そのにいちゃんがかみさんのいた台に座って、
すぐに大当たり。
めったに台を移動することなどないかみさん。
どうしたのかと思ったら、タバコの煙を扇いでるみたいだと。
かみさんは寒くて隣にいれなかったと。
台とられたとかんかん。

その後、かみさんとスロットに移動。
今度はかみさんのとなりにじいさんが座った。
アクションが派手だよ。
そんなに思い切りストップボタン押したって７７７はそろわねぇし。
突き指するんじゃねぇかと心配になるくらいの力。
じいさんがボタン押すたびに他の台までぐらぐら動く。
あれじゃ家に帰ってから疲れてダウンするんじゃねぇか？

そしてまたパチンコ。
かみさんがとなりに座ってるおっさんを指さしてなにやら俺に耳打ちする。
なんだろなと思ったら
「出てるのに～」
って。
よく見るとそのおっさん。
台のハンドル握ったまま居眠りしてるようだ。
お疲れ？
別にそのまま寝せといてやれば？
って大当たりしてるんだと。
よく見ると当たってるじゃん。
玉打ち出してないって。

係員のおばちゃんを手招き。
おっさんの肩をぽんぽんと叩くと起きた。
そして出るわ出るわ。
なんじゃい。
そのままやめさせれば・・・・
かみさんはパチンコが当たったんじゃなくて、脳卒中の「当たった」のかと
思ったみたい。
俺に「当たったんだべが」と聞いたのはそういうことだったのか。