幹事さんのひとりごと

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復興シンボル

2013年03月06日 | 戯言的世論
先の東日本大震災の津波に耐えて1本だけ残った陸前高田の松。
「奇跡の一本松」「希望の松」などと呼ばれ。復興のシンボルの
ような扱いにされていた。



それが周りの土壌が海水をかぶったことなどで枯れ始め、なんとか
保存しようと。
「奇跡の松サイボーグ化計画」
正式名称はわかんないけどね。
高さが27メートルもある一本松を根元から切り倒し、幹を5分割して、
その芯をくり抜く。
そして、防腐処理をしたうえで、金属製の心棒を幹に通してモニュメントにする。



その工事に対して賛否両論あったようで。

最大の問題点は工事価格。
1億5000万だと。
復興すら全く進まない中で、1億以上の莫大な金を投資してサイボーグを
作る必要があるのかと。
震災に耐え抜いたシンボルとして歓迎する声も多いようだけど、
実物の松として残るのは幹の表面くらいのもの。

復興予算としての公費からは支出できず、一般からの募金を募っているが
松保存の募金としては数千万しか集まっておらず、災害復旧・復興のため
市がホームページなどで募っている一般からの寄付金が4億あるので、
不足の1億以上は市の「東日本大震災絆基金」から一時的に借用する計画。



そんなところに億単位の予算を投入する必要があったのか。

石碑やこじんまりとしたモニュメントじゃだめだったんだろうか。

街の復興、住民の生活できる環境造りが第一歩じゃないんだろうか。

住民が暮らせるようになってようやく復興の目処がついてから、実際の
活気溢れた街のためのシンボルを考えてもよかったような気もするが。
その松の苗木などはすでに他方で復活させようとしてるんだし。

まぁ住民の「希望」ということでわからなくもないけどね。

こっちは全く理解できない。

浦安市の液状化で飛び出したマンホールのモニュメント。

マンホールが飛び出した原因は埋め立てた土地の不備だったんじゃないの?
戒めとして後世に残すってことか?



こんなものに150万以上かけたんだと。
これを見て震災の恐ろしさを実感できるはずもなく、なぜこんなことに
なるような地盤だったのかという怒りしか湧かないかもね。
まぁ関東なんて住民が多くて金余ってるところだから、こんなもんに
150万使っても痛くもないんだろうけどね。

津波による被害が最大の震災だった東日本大震災。
浦安市の被害は土壌の液状化によるものなんだろ?
天災というよりは安易な土壌にした人災だよなと。
揺れが激しすぎたというより、土壌が安易だったための浮き出したマンホール。
それを残したところで震災の激しさを物語るより、当時の開発者のずさんさを
後世に残すことになるとは思わないんだろうか。


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3 コメント

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神戸の (夫婦岩)
2013-03-06 12:48:36
断層を残してるモニュメントとは、訳が違うじゃないすか。

樹木は生き物。
命あって初めて復興の象徴となるはずで。

サイボーグの松に、生命の息吹など感じるでしょうか?
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思うに (雲板)
2013-03-07 02:11:25
枯れた時点で奇跡とは言えなくなったんじゃ?
さし木で残った苗を育てれば良かったんじゃないかと
返信する
捉え方 (幹事)
2013-03-07 09:07:37
7万本のうち1本だけ残ったものが奇跡という扱いなんだろうけど、
それを信仰するとしたら改造してしまって意味があるのかと。
ご神体を壊れないように固めてしまったらありがたみがなさそうだし。
命があって息吹きがある。
形だけ残すならそんなに予算使ってでかいままにしなくてもなぁ。
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