うそも方便

昨日のデマに続いて「うそ」について。

「うそ（嘘）」とは：
真実とは異なることを他人に信じさせようとすること。

奈良時代には「偽り（いつわり）」と言われ、平安時代には「空言（そらごと）」と
言われていたようで。
語源は「軽率な」や「そそっかしい」などを意味する「をそ」が転じたという説や、
とぼけて知らないふりをする「嘯く（うそぶく）」が転じたという説、「浮空」の略と
する説などがあるようで。

そして「うそも方便」とは：
うそは罪悪であるが、ときにはよい結果を得るために必要なことであるという意味。

そんじゃ「方便」とは良い結果ってこと？

１．生活の手段。
２．ことをなすためのよりどころ。
３．ようす。手がかり。

などの意味があるようで。
いずれ仏教から発祥した言葉のようだ。

「嘘」は罪悪であり「方便」はよりどころや手段。
「嘘」も「方便」としてみればなんとなくいいことのようで。
しかし「悪」には違いないのだろう。

「うそ」や「隠し事」。

よく、女性が男性に言う「私に嘘や隠し事はしないでね」。

男性から女性に言う言葉じゃないね。
逆に男性は「好きな女性のちょっとした嘘をつく仕草がかわいい」とか。
女性のうそはかわいくて男性のうそは裏切り？
なんだか平等じゃないよね。

そもそも、世の中全てが事実ばかりだとしたらとんでもないことになるだろうな。

隠し事のない世の中だったら人類の進歩はなかっただろうと。
発明にしろ発見にしろ、ヒントが見つかった時点で公表されてたとしたら。
大発見にみんなが群がって。
踏み潰されて価値はなくなる。

ま、大げさだけどね。

男女間でも、仮に男性が全て真実を女性に告げるとしたら。
デート中に相手の女性だけしか見てない男性はいない。
持って生まれた性として、回りの危険を察知することも必要だし。
他の女性に目が行く場合だってあるだろう。
それをいちいち「あの女性は君より化粧が濃いね」と言うと、男性は相手をほめたつもり
なのに女性はそうはとらないだろう。
デート中に他の女性を見ていたと。

「ねぇねぇ、この服とこっちの服とどっちがかわいいと思う？」

男としてはそんなのどうでもいいこと。
買ってくれと言われたときの値段が気になるだけ。
でも、その本音は隠し事として胸に閉まって置く。
夫婦ならはっきり言うだろうけどね。

「私だけを見ていて」

長年連れ添ってまでそんなことを言う？

四六時中見張られていて息苦しくない？

「いつも君だけを見てるよ」

”嘘も方便”なのである。