リーマンの鯉釣り日記

鯉釣りを始めて、もうかれこれ40年、鯉釣りが好きなんですと言える気持ちを持ち続けていたいです。

本格的な秋の釣り期へ余呉湖

2022年09月22日 | 余呉湖
 この夏は野池に通って、ほとんどあたりはもらえない中で、魚影の薄く、警戒心が強いポイントでの竿の出し方、あるいは気持ちの持ち方、対処の仕方等を学んだように思える。
 こういうポイントでは、
1:まず、いかに寄せるか。ただ大量に餌を撒いても、その結果寄せても肝心の喰わせは食ってくれないかもしれない。喰わせを食ってくれるまで、長期間滞在することはできないので、何回も通う中で、その後は少ないフィーディングで待つしかない。
2:もう一つは最初から少ないフィーディングで粘り強く回数を重ね、餌に慣れさせる中で、食わせる。
3:3つ目は、前日、またはそれ以前にフィーディングして、満を持して、喰わせ餌を打つ。
 この3つを実際に行って見た。同じ場所ではその効果が判別しにくいので、複数の野池で。その中で、3番目の方法、つまり、竿を出す回数を減らしても、フィーディングする中で竿を出さないことで、警戒心を無くさせて、ここぞという時点で竿を出す方法が一番確実に食わせることができるように思えた。ある程度時間が許す環境にあるのでできる方法でもあるが、さらには、竿を出す野池に他の釣り人が入らないので、他の釣り人の影響が少ないことも大切な要素であると思える。
 サンデーアングラーで、釣り人も多いフィールドではそうもいかないので、実際の釣り場ではどうしようもないかもしれませんが、それでも限られた自分の1回の釣行の中でも、限られた時間の中で、フィーディングから食わせるまでのプロセスを自分なりに組み立てて考えてみることは、単調な鯉釣りにもリズムと変化が出てきて、工夫する楽しみも増え、結果として、色々その中から学ぶことが出てくるように思います。そんなことを今回の余呉湖で実践してみることに。
 本当は水月湖へ遠征するつもりが、知り合いのアングラーの情報から、水位や藻の繁茂状況から、水月湖はもう少し時期を遅らしてからかなと、急遽余呉湖に行き先を変更しました。
 台風の過ぎ去った後で、急に北風の影響から夏の暑さから秋の涼しさを感じられることになり、おまけに湖の水が攪拌され、アオコがなくなり、秋の水に変化した状況を目の当たりにして、どう対処するかから始まります。利点としては台風の影響で酸素を含んだ雨が湖に入り、魚の活性化が進む。ただし、急激な変化には魚も対応が遅れるか。
 そこで、到着したのが夕方でしたが、2泊する予定で、36時間プラス4時間、すなわち、翌々日の午前10時をめどに今回のプランを計画します。
 

雨が降ることも想定しながら、タープを貼ります。土が固く、ペグが効きにくいのがこのポイントの弱点ですが、人もいないので、スペース的には十分です。

 余呉湖はフィーディングをたくさんしても効果がなく、河口湖のようにはいきません。魚の警戒心も強く、その中で、どう工夫をするかがこの余呉湖のポイントです。フィーディングは少しで、10粒程度で、打ち返しは早朝に行い、夕方には竿をあげて、少しフィーディングして、また早朝に打ち返すことを繰り返します。 

 岸からの距離は70~80mです。竿もリールも遠投仕様で、道糸も4号なので遠投は可能です。さらにスローイングスティックもNASHのパワーショットでこれも普通の形状のスローイングスティックよりは確実に遠投ができます。

 到着した夕方にフィーディングして、翌日の早朝に第1投。結局その日は夕方まであたりなく、また夕方に少しフィーディングして翌朝今度は、ロニーリグを辞めて、シンプルなブロバックリグで、シングルボトムの餌に変えます。

 
  
 なるべく警戒心を起こさせないようにとの狙いですが、朝の6時半くらいに投げたのは、ソースの18mmのシングルベイツ。それをリキッドの漬け込んでの仕様です。餌を打ってから2時間後くらいの朝の8時半頃に右の竿に待望のアタリです。竿を持つと、トルクを感じさせる重々しい引きが竿を伝ってきます。沖に向かって走り出していますが、竿をためて、クイックドラッグを使いながらじっくり寄せにはいります。大型らしい引きで、なかなか寄って来ませんが、丁寧に対応していると確実にこちらのペースになって来ます。10分くらいのやりとりで近くに寄って来て水面に魚体が確認できるほどに浮いて来た時に、大型を確信。足場が、ごろた石で不安定なので、足元に気を配りながらネットイン。ここからが一苦労で、大型なので重さもあり、ネットを外して魚体をネットに巻き込んで両手に抱えながら石の上をなんとか釣り座まで持ち上げてマットに乗せたところ、今度は左の竿のリールから道糸が出始めて、バイトアラームが鳴り出します。そこで、慌ててネットをもう一度組み立て、差し込んで準備しつつ、左の竿を持つと沖に向かっていた鯉の動きが止まります。どうも沖に浮かんでいるブイからのロープの下を鯉が潜って、道糸がそのロープに擦れているのが、竿を伝わって来ています。なんとか動くので、竿をためながら少しづつ寄せてくると、しばらくしてロープから外れて急に軽くなります。あとは苦労もなくネットイン。2本目は80cmくらいでしたが、最初の鯉は大型です。

 


全長109cmの綺麗な鯉です。納竿間際にやっと食って来てくれた鯉です。警戒心が強いので、繊細な仕掛けが功を奏した結果だと思われます。フィーディングは少なく、リグは繊細にしてシンプルな仕掛けを心がけることが余呉湖の釣果に繋がると考えられます。
 実は2日目の午後に知り合いのアングラーと鯉釣り談義をしながら長電話をしている中で、色々と示唆に富む話題を提供してもらって、その話の中から今回の釣果に繋がる貴重な話のいくつかに感謝しないわけにはいきません。また、夏に警戒心が強く魚影が薄い野池の鯉をターゲットにした釣りの中で、今回の釣果に結びつく経験を積めたことも大きかったと思われます。さしずめ、夏休みの宿題の成果が今回の釣果であったと言える満足すべき結果になりました。

今回のタックル
竿:FreeSpirit HI-s200 12ft 3.5lb 2本
リール:UkDaiwa tournament Iso 5000QD
バンクスティック:ガードナー
バイトアラーム:デルキム
道糸:フロロカーボン4号16lb
針:コーダ鎌倉ワイドゲープ4号
ハリス:Jackal 30lb Olive Green
オモリ:20号 ケプラーノット20号
喰わせ:ソース18mm リキッド漬け
フィーディング:ソースソース18mm 20粒程度


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