地元で遠征前に練習を兼ねて,半日釣行の後,大型を期待しつつ水月湖に遠征しました.
今回は大型を釣るまでは帰らないという気持ちで臨みました.季節的にも各フィールドで大型の釣果が聞こえてくる時期になり,自然と自分もその仲間にという気持ちです.
土曜の朝,自宅を出発して,途中,水月湖近くのいつものスーパーで食料を調達して,釣り場に着いた時には,すでに昼過ぎになっていました.今回はじっくり狙っての釣行なので,気持ちも落ち着いていました.
2日前から釣友のIさんが既に入釣していて,車を見つけるも休んでおられるのか,窓も目隠しして閉まってる感じです.そこで,じっくりポイントを決めようかと,湖岸に降り立ち遠くを見ると,そこにIさんが竿をセットして,座って湖面を見ています.手を上げ挨拶をすると,こちらに走って来て曰く,車にカギを閉じ込めてしまい,スマホも車内で,早朝5時からずーっと釣り座で私が来るのを持っていたとか.そうとは知らず,のんびり挨拶している場合ではなく,まずは,私が先程買ってきたざる蕎麦を差し上げ,腹ごしらえです.
さすがに空腹だったのでしょう.Iさんが美味しそうに食べる姿が印象的です.その後JAFを呼び,1時間後に到着してその後開錠して,やっと一安心.到着直後からの意外なドラマにびっくりしながら,釣りの準備開始です.
今回はフィーディング用に粉餌を主体に少しボイリーも含めてポイントに投入します.午後の時間帯でのフィーディングで,明日の朝の時間帯に期待しての竿のセットです.
しばらくして,もう一人の釣友のHさんも到着して,さっさと竿をセットして,早速鯉釣り談議に花を咲かせます.日頃忙しい仕事のHさんも,週末に竿を出すことで,ストレスも解消され,気持ちもリフレッシュできるこの釣りができることを一番の楽しみにされているとか.私も忙しいサンデーアングラーの時を彷彿させるHさんの様子です.
翌日,この時期は日が昇るのも早く,早朝5時には自然を目が覚めます.朝の期待したい時間帯で,朝食もアタリを気にしながら取りながら,7時には少しポイントに数粒の喰わせと同じボイリーをフィーディング.その30分後に当りを知らせる私のバイトアラームに3人ともビックリ.竿を見ると穂先が少し曲がって,リールから勢いよく道糸が出て行っています.急いで竿を持つと強烈な当たりとともに,正面にある掛かりに向かって一直線に鯉が走っていきます.竿の弾力とドラッグを効かせながら,何とか鯉の走りを緩め止めて,刺激を与えないようにじっくりゆっくり寄せに入ります.鯉は,沖には走りたくないようで,何とか掛に入ろうとするのをなだめながら,ゆっくりゆっくり寄せてきます.距離的に6,70m程の距離を何とかおとなしく寄せて来てネットイン.
きれいな良型で傷も無く,何とか釣果をもらえたことで一安心の1本です.狙い通りでもあったのでひとまずは満足できる釣果になりました.また,釣友が見つめる中での取り込みとなり,見られていることで,久しぶりに丁寧に確実に寄せる気持ちで対応できて,自分的に満足できる取り込みになりました.
この調子に乗り,漁師さんの使っていない仕掛けだらけのポイントの中に,捨て竿を出して,果たして喰って来るかと期待しつつ,喰って来てもほとんど取り込めるい可能性も低いものの,掛かりの中で当たれば,掛かりから出ていくかもと勝手に想像して,竿をセットします.
午後の時合いの4時ごろにその竿に当りがあるものの,釣り座まで100mほども距離があり,しかも掛かりの中に打ってるので,釣り座に着いた時にはしかり掛かりに巻かれています.竿を煽って,道糸の太さを唯一の頼りに竿を持ち上げると,微かに巻かれていた木の枝らしきものが上がってきます.何とかすお面近くまで上がって来て,その木の枝(腕の太さ位)ウエーダーを履きながら手が届きそうな位置まで来たとき,魚が付いているのが目に入りました.Iさんにアシストしていただき,何とか魚をネットに取り込み,その状態でハリスを外し,木の枝に3回ほど巻かれた先糸を外し,藤壺だらけの木の枝を持つとのこぎりの歯を手で持つ感じの痛さを感じ,道糸の太さだけで持ちこたえた感のある取り込みを完了できました.アシストしていただいたIさんには感謝以外ありませんでした.サイズ的にはいまいちですが,このポイントで喰わせて,何とかと込めたことに満足感が持てる1本です.
結局,この取り込みが今回の釣行を特徴づけるものになり,翌日に1回あたりをもらうものの,同様にかかりに入られ,ハリス切れで終了となり,その後は当りもなく,今回の遠征釣行を終えることになりました.いろいろハプニングもあり,印象的な今回の釣行でしたが,昨年までと違って,この春の時期としては魚の当りも少なく,今年は少し違うと感じさせてくれました.なかなか満足できる釣果に結び付かなく,次回に期待しつつも今年の難しさを実感しつつある今の状況です.諸兄の皆さんの今年の状況はいかがでしょうか.結局,今回は出直し感を抱かせられた結果といえる遠征でした.