リーマンの鯉釣り日記

鯉釣りを始めて、もうかれこれ40年、鯉釣りが好きなんですと言える気持ちを持ち続けていたいです。

晩秋の余呉湖2(その3)

2015年12月02日 | 余呉湖
上がって来た仕掛けを観るとハリが折れていた.


写真の右が投入前のリグで、左が今回折れた針です。ちょうど返しの上から折れています。こんな折れた方は初めてで,しかし、こればっかりはどうしようもなく、こんなことも有るのだと肝に銘じておく他無いですね.仕掛けを新しくして,再度打ち返します。魚が寄って来ているので,ここで追い餌をフィーディングします。今度は動物性から植物性の成分のボイリーに替えます。前半をクライマックスでしたが,後半の今回はシリアルを撒きます。喰わせ餌より、フィーディングの撒き餌に神経を使っているのが最近の釣行ですが、その結果は以前より顕著に釣果として現れています。
 兎も角も、バラした魚は今回が初めてでは有りませんが,30分程のファイトの結果でもあるので、暫くは脱力感で一杯です。だいたいはバラした後は釣果は望めないので、諦め気分にもなりがちですが、今回はまだ来る可能性を感じていたので,もう一度仕切り直しだという気分です。竿も2本で丁寧にキャスティングもしていて、場荒れの心配も無いのでもう一日に期待します。とは言え,この時間帯はまだまだ喰ってくる可能性もあるので,冷静に当たりを待ちます。
 しかし、日没迄当たりは無く,日も暮れ夕食の準備をテントの前室で行います。適度なヒーターの温かさも感じながらの夜の時間です。DVDも全部観てしまっていて、新しいものも無く、かといって余呉湖はテレビも入らなく、琵琶湖での釣りに比べてこの点だけは不便に感じます。今回はラジオも持って来ていないので,当たりは寝て待とうと7時過ぎには車に戻り、温かいシュラフに包まります。
 年を取ると寝る時間が早くなりますが、さすがに7時に寝ることは無く、大分寝たかと時計を観ると夜中の0時でした。用を済ませ少し車内を明るくして水分を補給していると、当たりがといってくれればいいのですが、そうは問屋が卸しません。いっこうにバイトアラームの音はしないまま、またシュラフに包まって横になります。次に起き上がったのは朝の5時前でしょうか.外はまだ暗く、しか眼が冴えて来て起きてしまいます。朝は新聞がどうしても見たいので,車を動かし、気分転換にコンビニ迄新聞を買いに。
 戻って来てもまだ外は薄暗く,テントに移動して,ランタンを点し、コーヒーを入れます.コールマンのガソリンバーナーをポンピングしながら点火します。ガスと違って、気温が低下する冬場でも夏場と同じような火力が確保できます.

このバーナーは1992年に買ったもので今でも元気に炎を上げてくれます。
コールマンのPEAK1 550です。初めて買ったワンバーナーで、下の写真の右の方が,4年程前に買った現行モデルの一つです。


時間がある鯉釣りのキャンプでは、ゆっくりとポンピングしていると、いつしか落ち着いた気分になりますが、皆さんはどうでしょうか。50回程ポンピングして、着火して、更に25回程ポンピングすると安定した青色の炎を上げてくれます。湯を沸かし、コーヒーの豆をペーパーに入れて、上から熱湯を少しずつ注ぎながら、香りを楽しむこの一瞬は朝を感じさせてくれます。
 前回大阪のMさんと一緒に竿を出した際にモーニングトーストを御馳走になり、今回は自分でパンを焼く網を用意してトーストとコーヒーでの朝食です。ゆったりした気分で、朝刊に眼を通しながら昨日のニュースを読みながら、朝の一時を過ごします。さらに、今回は文芸春秋も合わせて買って来たので、ゆっくり朝を楽しめます。月刊誌なので,月に一回の楽しみでは有りますが,記事の分量もちょうどソロキャンプの時間には手頃で、これを読むのも一つの楽しみです。同窓生の写真記事を読みながら、いつしか自分もその人達の年齢に近いのを最近は実感しています。陽が上り、朝の時合は8時くらいと予想して,フィーディングをして待ちます。昼に最後のフィーディングをする予定です。
 さて、前日迄と打って変わって、今日は陽射しが温かく感じられる穏やかな朝です。湖面は鏡のようです。小春日和ともいうのでしょうか。しかし、当たりは無く,釣り座に歩いていって暫く湖面を見ていると右手の近くで良型の鯉がもじりました.これは期待できるかなと車に戻ると、さらに目の前の岸近くで、また鯉が尻尾を見せてもじります。
 しかし、期待はするものの、いっこうに当たる気配はなく時間だけが過ぎていきます。穏やかな陽射しに濡れていたテントもいつしか乾いて、少しずつ荷物の片付けに入ります。最終日なので荷物の整理や掃除もしながらの片付けになります。
 月曜日ということもあり、誰も釣り人はいません。しかも穏やかな天気の中で晩秋の余呉湖を一人満喫できるだけでも幸せなことです。これで、当たりが有ればなお良いのですが,それは贅沢というものでしょうか。昼食も終えましたが、昨日のバラシがまだ心の中に余韻を残しています。今回はバラしたことで、次回もチャレンジしたい気分になり、次回の餌等も考えながら荷物を整理し始めます。テントも取扱説明書を読みながらの撤収ですが、晴れているので本当に楽です。パッキングも考えながら片付けると少し荷物も少なくなった感じです。
 残りは、タックルだけとなり、こんないい天気なので写真もとりながら、微かな期待をしながら、携帯のビデオカメラをセットします.最近はあまり使えてなくて、使い方も忘れてしまいそうなので、残りのバッテリーも少ないこともあり,少し使ってみようかとセットしているとき、ちょうど午後2時、目の前においてあったデルキムの受信機が当たりを知らせます。慌てる気持ちを抑えて、まずカメラを帽子にセットします。電源を入れて撮影開始です。釣り座まで30m程距離が有りますが,今更焦っても仕方ないので,ここは落ち着いて最後のファイトです。


 今回は左の竿に当たりです.やはり藻に絡んでいるのか少しづつしか糸が出て行かないので,バイトアラームの音も元気が有りません。竿を持つと藻に絡んで動きません。右に左に移動しながら何とか藻から脱出させることができました.引きは強く底を切れる気配はありません。バラしたことが脳裏に焼き付いているので、針が折れないかと心配です。更には,針の次は道糸が。。。。ということにもなったら眼も当てられません。必然的に慎重になります。晩秋の静かな鏡のような湖面と対峙して、鯉との静かなファイトです。傍の枯れ枝にとまったカラスの鳴き声が不思議と響いています。あたかも鯉とのファイトの実況をしているようです。今度の鯉は引きは強いものの、スピード感は無く、沖を縦横に走り回るという感じではなく前方20mで湖底を這って抵抗している感じです。ドラッグを使いながら道糸を何度も引き出され、巻き取るの繰り返しです。15分程経過した時に,一台の軽トラから漁協の監視員の方がやって来ました.車からこちらのファイトを見ながらやって来ました。ここでバラスわけにはいかないので、いっそう慎重になります。鯉が浮いて来て姿を確認できます。昨日の鯉とは違って黒っぽい色の鯉です.とにかく引きは強く、この間の一部始終はビデオに収まっているので、後でじっくり鑑賞できます。20分程でネットイン。やっと1本。




全長98cm。

諦めつつもビデオもセットしていて自撮りで自分目線のファイトの一部始終を撮れたことで、一応満足できますが,判定引き分けの今回の晩秋の余呉湖第2弾でした。




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