人間は、うさぎにお金を費やさない。
牧草と、医療費と、あとは、どうしても発生する修繕費以外は。
だから、ノンタンのケージも、
18歳まで長生きした犬のケージを、先代のMOGUが約5年使ったもの。
さびはきているが、頑丈なので、壊れるきざしはない。
トタンでできた引き出し式トレーの上に、
押入れ用か風呂用の木のすのこをしいて、
トイレ2つと、今は防寒対策に小屋を入れてある。
夏場は、小屋の変わりに、アルミか石の板を置いておく。
ケージの中のノンタンは、入り口側のトイレでぼうっとしていることが多い。
心配なのは、小屋の上に上ってしまうことだが、
幸い、おばあさんなので、そこまでの活動性はない。
とりあえず、このケージの中にいれば、危なくはないかと思っている。
そして、それが一番、人間にとっては大切だったりする。
人間は、日中不在にする時間が多い。
ケージは、その間のウサギの安全を守るためのものでもある。
夜間は、人間が寝ていても放牧しているのだが、
それは、何かあったら目が覚めるだろうという前提。
何かあっても、全く対処のできない時は、だから放牧しない。
部屋の中は、やはり、危険がいっぱいだから。
一度、ノンタンが、窓の桟に、ちょこんと乗っていたことがある。
うさぎはちょっと高い所に上るのが好きだ。
若かった頃のMOGUは、90センチ近い高さに上ってしまったことがある。
だけど、下りるのは、苦手だったりする。
初代の「うさぎ」が、そんなに高くないベッドから、
ずるっと落ちてしまったこともあった。
ケージの中に設置するように、ロフトなどが置かれている。
ケージの中でも楽しめるように、ということらしい。
確かに、若いうさぎは、うろうろするのが好きだったりする。
だけど、
うさぎの巣穴の中って、あんなに狭い範囲で上下があるのだろうか。
土の中に、うねうねと長いトンネルはあるかもしれない。
だけど、うさぎ本人が掘るときに、ロフトに飛び乗るような、高低差は作らないだろう。
それになにより、土の中のトンネルから、落ちることはないしね。
ケージは、安心できる巣穴であってほしいと思う。
だらんと伸びて、ゆっくり寛げる場所なら、それが一番じゃないだろうか。
朝になれば、ノンタンも、もっと狭いケージのショコラも、
喜んで、(ご飯を食べるために)ケージに駆け込んでくる。