年末から娘たち夫婦が来てくれて、韓国に住む娘婿は本場のマッコリまで持ってきてくれて。
(発酵酒なので、持ち込みにかなり苦労して)
とても楽しくて
新年を明るい気持ちで迎えられるはずだった。
でも、1日に起きた石川県能登地方の大地震。
もはやおめでとうという気にもなれず、希望が急速にしぼんでいくようだった。
よりによってなぜこの日?
立派な門松を前に倒壊している家や、寒さの中給水を待つひとの列。
雨や雪が降り、寒さも厳しいなかで今なお救出されていない人。
水もトイレも、暖房も、何もかもが不足している。
お年寄りや小さな子どもたちはどんなに辛いことだろう。
リアルな映像が熊本地震のあの日の記憶を呼び起こして、私自身も眠れない夜が続いた。
各地から日赤の医師や看護師や、自衛隊などの応援隊が駆け付けている。
でも、私たちのような一般市民が現地に行けば、かえって足手まといになり、迷惑をかけることのほうが多い。
こうしてぐずぐず思い悩んでいるのも、当事者には何の助けにもならない。
役に立つのは、きっとお金だ。
大したことはできないけれど、応援の気持ちをこめてお金を送ろう。
そういえば、あの熊本地震の時に、お金を送ってくれた友人や割れてしまって困るだろうと、食器などを送ってくれた友人がいた。
言葉だけではなく、心のこもった見舞いがどんなにあり難かったことか。今でもあの日の感謝の気持ちは変わらない。
それから考えた。
私たち人間は、決して自然をコントロールすることはできない。
これまで何度叩きのめされてきたことか。
でも、生きている間は何度でも立ち上がる。
そうして生きていくほかはない。
それぞれがおかれた場所で、精一杯生きる。
日々を大切に生きる。
自然災害の辛さを知っているからこそ、毎日を笑顔で生きよう。
あらためてそう誓った。